レンゲツツジの育て方

育てる環境について
育て方としてはどのような環境かですが、日が当たるところが良いとされています。この時には必ずしも1日日当たりが良くなくてはいけないことはありません。少なくとも午前中において日当たりが良い所とされています。東向き、南向きであれば問題ないでしょう。西向きなどになると午前中にしっかりと日を受けられれない場合があるので向かないことになります。
北だと更に難しいでしょう。育てる環境の土としては腐植質が多く含まれているところとされています。一般的な土地として、庭地としてなかなかそういったところを探すことは難しそうですから、土に関しては自分で改良したりして対応します。ツツジをよく見かけるところとしては浄水場があります。そのことから水の近くが良さそうに感じますが、浄水場だから水分が多いとは限りません。
すべての浄水場で咲いているわけではありません。実際にはこの花については水はけの良い所を好むとされていますから、あまりジメジメしたところはよくありません。日陰に植えてしまうと枝は伸びますが花が咲きにくくなります。きれいな花を目当てに植えるでしょうから、
日当たりは考慮しなければいけません鉢植えにおいては、通年屋外で管理することができます。夏はあまり暑すぎるところは好まないので半日陰ぐらいのところです。それ以外の季節は日当たりに当たるところにします。冬においては乾燥した風を好まないので、その風が直接当たらないところにします。
種付けや水やり、肥料について
栽培をする時の種付けする場所の用意です。まずはこの植物の根の特徴について知っておきます。この根は非常に細くなっています。それが地表近くに張ります。下にどんどん張っていくタイプではないことを知っておきます。土の質としては水はけ、水持ちの良い土地が適していると言えそうです。
配合としては、赤玉土が4割、鹿沼土が3割、酸度を調整していないピートモスを2割、バーミキュライトを1割にします。水やりのやり方においても根の張り方から考えるようにします。地表近くに根を張るとどうなるかですが、庭であってもかなり表面になります。通常土の下の方であればそう簡単には乾燥しませんから、
多くの植物で雨で育てられると言われます。根が深くまで達している場合でそれが通じるのであって、この植物では通じません。そのためにかなり頻繁に水やりをしなければいけない事がわかります。夏の高温期になるとどんどん水を蒸発させてしまいます。夜にたっぷり与えていても、
表面分の水は蒸発してしまいますから朝にも与えておいたほうが良いかもしれません。他の季節においても水が足らない状態にならないように調節しながら育てるようにします。肥料については、鉢植え、庭植えにおいて行います。5月から6月にかけて花が終わった後にまきます。この後株が充実してくるのが秋ぐらいになりますから、その時期に合わせて緩効性の化成肥料を与えます。固形の油かすを与えることもあります。
増やし方や害虫について
ツツジに関してはどんどん増やせば豪華な花を楽しむことができます。どのようにして増やしていくかですが、さし木をしようと考える人がいるでしょう。さし木は枝の一部を切り取り、それを使って新たな木を生えさせようとする技術です。いろいろな植物では可能ですが、この植物に関しては難しいとされています。
全く不可能なわけではないですが、確実性がないことをするのは良くありません。そこで確実に増やせる方法として種まきを行います。花は春に咲き、秋になると果実がつくようになります。この果実が茶色っぽくなってきたらそれをトリます。果実を割ると種を取り出します。まく土としては、赤玉土の上にピートモスやミズゴケを薄く敷いたところです。
種自身は非常に小さいです。上に乗せてその土台を叩くようにするといいでしょう。発芽に関しては春頃ですが、花が咲くには3年近くかかることもあります。種からまくにしては比較的早く花を咲かせてくれると言ってもいいかもしれません。剪定に関しては樹形を整えるために行うことが多いでしょう。また風通しのためにもしておきます。
行い時としては花が咲いて早い時期が良いとされています。花の芽は前年の夏にできます。それが出来る前に行います。害虫としては春や秋に発生します。独特な虫としてはツツジグンバイムシがいます。その他ベニモンアオリンガもいます。新芽の中に入ったりして食い荒らすことがあるので、防除が必要になります。
レンゲツツジの歴史
花の名前にはいくつかの花の名前が一緒になっているタイプがあります。それぞれの花が近い種類であれば、どちらにも近い花になるのでしょうが、全く違う場合においてはどちらかに種類が似ていて、もう一方は雰囲気などが似ているためにそのように名前が付けられることがあります。
もっと別のタイプになると複数の名前がついているものの、そのどちらの種類でもないような場合です。確かにどちらにも似ていますが、種類としては異なるようになるのでしょう。ある植物においても2つの花の名前が入っています。それはレンゲツツジと呼ばれる花です。どちらも春に咲く花ですが、形としてはかなり異なります。
レンゲ言えば草原などに小さな花を咲かせます。ツツジといいますと水道局などで植えられていることがあり、比較的庭の木などとして植えられる植物になります。この植物は日本と中国を原産や生息地としています。ですから日本においても古くから知られている植物になります。
なぜこのような名前になっているかですが、レンゲソウとはあまり関係がなさそうです。レンゲソウは漢字で蓮華草となります。その中の蓮の花との関連が強くなります。花びらと葉っぱの関係がハスの花の並びに似ているからこのようになったそうです。特に形が似ているなどではないようです。日本においても文化的な花として知られていて、群馬県においては県花として指定しています。山梨県や長野県でかなりの群生地があるとされています。
レンゲツツジの特徴
この花の特徴は、ビワモドキ亜綱、ツツジ目、ツツジ科、ツツジ属になります。見た目を見てもツツジに非常に近い植物であることがわかります。園芸においては、庭木として植えられる事が多いです。花木として分けられることもあります。木そのものはそれ程高くはなりません。1メートルから2メートルぐらいです。
花が咲くのは5月ぐらい、花の色は黄色やオレンジ色が多いですが赤色のタイプもあります。耐暑性は普通ぐらいの花になります。耐寒性は強いので冬でもしっかりと育てることができます。落葉性なので通常のツツジとは少し異なるところもあるといえるでしょう。葉っぱが出てくるとき、それと前後して花をつけるようになります。
花は5センチぐらいです。果実に関しては2センチから3センチぐらいの円筒状になっています。熟するのが秋で、その頃になると種を飛ばします。葉っぱに関しては他のツツジと同じようなものが付きますし、花にしてもツツジ独特の少ししおれたような花が咲きます。しおれているようでもこれがこの花の特徴で、まっすぐきれいに咲くわけではありません。
色が少し変わっていますから、その点では別のツツジと一緒に栽培すると良いかもしれません。ただし注意点も知っておきます。この植物において、すべての部分で毒が含まれているとされています。花の蜜が甘いのでつい舐めると非常に危険です。この蜜が入っているはちみつが出回ったことがあり問題になりました。
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