菜の花の育て方

菜の花の育て方

菜の花は、油菜科の植物で、アブラナまたはセイヨウアブラナの別名のほか、アブラナ科アブラナ属の花を指しています。春を代表する花のひとつで、ナノハナの名前でも広く親しまれています。日本、中国原産の耐寒性1年草で、食用、観賞用、修景用に用いられています。

育てる環境について

主な生息地は、中国、カナダ、インド、ヨーロッパ諸国です。日本においては、北海道、東北(青森県、秋田県)、九州(福岡県、熊本県、鹿児島県)地域が主な栽培地域となっています。日本においては、ナタネが農林水産省の戸別所得補償制度(平成25年度からは「経営所得安定対策」)の戦略作物に指定されたことにより、現在、各地において栽培復活の傾向が表れてきています。

全国各地で栽培することができるため、特定の土壌を選ぶ必要はありません。かつては水田裏作として栽培されていました。耐湿性が強い作物ですなのですが、降雨による圃場の停滞水では湿害を受けやすいため、土壌の排水対策、畦立てによる湿害対策が必要となってくる場合があります。連作により、菌核病、根こぶ病等の病害が多発します。

イネ科作物などと、4~5年輪作される場合が多いようです。農林水産省の統計によると、冬期間積雪下で生育期間が10カ月に及ぶ東北地方北部、北海道地方が、多収地帯となっています。耐寒性は苗の大きさで異なります。暖かい地域では、10月まきで本葉が8~10枚のころに冬を迎えると最も寒さに強く、3月始め頃から咲き始めます。

日当たりと水はけのよい場所を好みます。観賞用として栽培されることも多いのですが、春一面に広がる菜の花畑は壮観で、代表的な春の風物詩でもあります。現代の日本では、菜種油採取用のアブラナ畑はあまり見られなくなりましたが、その他のアブラナ属も黄色い「菜の花」を咲かせるため、その種子採取用の畑が菜の花畑として親しまれています。

種付けや水やり、肥料について

育て方としては、直まきと移植の方法があります。園芸では秋頃に種を撒いて、翌年の春に花を楽しみ、その後枯れる秋まき一年草として扱います。花を観賞するほか、野菜として食用にもされます。家庭で育てるなら種子からが良いでしょう。種子はネットやホームセンターで販売しています。黄色い花が終わるとマメっぽいサヤをつくり黒く熟すとこぼれて翌年に芽を出します。

まったくと言って良い程、難しくはありません。却って邪魔なほどに増えます。種蒔き時期は9月~10月頃。容器は標準プランターでも良く育ちます。花壇やプランターに直接タネをまいて、発芽したら混み合った部分を間引いていきます。根がゴボウのように真っ直ぐで太く、あまり細かく枝分かれしません。

太い根を傷めてしまうと水や栄養が充分に吸収されず根付かないので、その点だけ注意してあげてください。収穫時期は12月~4月で、花蕾が大きく膨らみ、開花直前になったころ茎葉を摘み取ります。食用にする場合、花が開いてしまうと風味が落ちてしまうので、収穫が遅れないよう注意しましょう。野菜としては足が早いほうなので、保存する場合は加熱してから冷蔵するのがよいでしょう。

ビタミンCやミネラルが豊富な緑黄色野菜であり、アクはホウレンソウの20分の1以下なので、調理にあたっては茹ですぎないことがポイントです。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。庭植えの場合、極端に乾燥するような時期以外は、ほとんど水を与える必要はありません。肥料は植え付ける際に、土に遅効性のものを混ぜ込んで置いて、2月頃に同じものを追肥として与えます。

増やし方や害虫について

タネをまいても移植もでも簡単に増やせます。特に場所を選ばずによく育ちますが、水もちの悪い、すぐ乾燥するような場所はあまり良くありません。プランターや鉢で栽培する場合は赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜた土を使用すると良いでしょう。病害虫としては、アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシ、コナガが発生します。

他にワタアブラムシ、ハモグリバエの発生もあります。害虫対策としては基本的には捕殺するか、アブラムシにはオレート液剤を、コナガやアオムシにはBT剤を散布するようにします。コナガの場合は、他にもフィプロニル水和剤が有効です。菌核病にも注意する必要があります。菌核病は多犯性の病害でナス科、キク科、アブラナ科、豆科他に感染します。

開花、落花以降に発生し、成熟期になるまで病状が進行し、被害が大きくなります。症状としては、地上20センチくらいのところに褐色の病斑が生じて、後に灰褐色に変化します。疾患部に鼠糞状の大小不定の菌核ができ、これが地上に落ちることで、胞子を飛散して伝染を拡大します。連作により被害が拡大するため、輪作をすること、

土壌pHでの調整等で、予防効果が期待できます。1930年(昭和5年)から組織的育種が開始され、現在までの多数の品種が農林登録されていますので、農業として本格的に栽培を行いたいという場合には、品種ごとの育て方について調べてみると良いでしょう。菜種油の他、有機肥料、バイオ燃料、景観作物等、非常に活用範囲の広い植物です。

菜の花の歴史

菜の花は、油菜科の植物で、アブラナまたはセイヨウアブラナの別名のほか、アブラナ科アブラナ属の花を指しています。春を代表する花のひとつで、ナノハナの名前でも広く親しまれています。日本、中国原産の耐寒性1年草で、食用、観賞用、修景用に用いられています。現在、日本で栽培されているものは、殆どがセイヨウアブラナです。

日本では、江戸時代に主に灯火用として栽培されていました。当時は貴重な燃料源であり、絞った油粕は良質な肥料となるため、捨てるところはないといわれる程でした。昭和30年代初期頃まで、採油用を中心に栽培が盛んに行われており、最盛期の1957年には全国で258,000haもの栽培があり、286,200tの生産がありました。

「菜の花」という言葉自体は、黄色い花の総称として使われるが、一般的によく見かけるのが「西洋油菜」であるため、これを「菜の花」と呼んでいます。また蜜を作る原料として、養蜂業者の人たちによっても栽培されており、九州などの暖地から花期に従ってしだいに北上してその花蜜を集めます。

人との長い関わりあいから、様々な作品にも登場することが多く、季語として、一面に広がる黄色の菜の花畑は晩春の代表的な景色のイメージを呼び起こす植物でもあります。また繁殖力の強さから、1986年に発生したチェルノブイリ原発事故の被災地・ウクライナでは、2007年から、汚染された農地での菜の花の栽培を始めるとい試みも行われています。

菜の花の特徴

花の特徴は、花びらが4枚、黄色で十字状の花が房状に付きます。葉の形は、幅の広い披針形で、茎の下部につく葉は柄があって大きくなっています。花の上部につく葉はつけ根の部分が茎を抱き、果実は細長いさや状になっています。属名はBrassicaですが、これはキャベツを表す古いラテン名からきています。

中国には紀元前に既に伝播していたようで、日本にも奈良時代までには中国大陸から渡来し、野菜や油料作物として広く栽培されてきました。庭植えすればこぼれダネで毎年ドンドンと増えていきますが、逆に繁殖力があるので注意が必要なほどです。広い場所で群生しているのを見ると非常に迫力があります。

セイヨウアブラナも在来種のアブラナも見た目の近いカラシナも育て方は同じですが、セイヨウアブラナが食べられるのは新芽の部分だけですので注意してください。そもそもナノハナという言葉は食用の花の意味でもあります。種類も非常に多く、最近はコウタイサイなど中国野菜由来の新品種も登場しています。

食用生産が多いのは香川県、高知県、千葉県、三重県などとなっています。日本での生産トップは千葉県です。大きく分けて、蕾の目立つ頭頂部をまとめた種類と、掻き取った脇芽を袋詰めにしたタイプが主流となっています。前者は在来種アブラナ系、後者がセイヨウアブラナ系とされています。セイヨウアブラナは在来種より苦みが少なく甘みが強いという特徴があります。おひたしや和え物として食べられています。

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