マツバギクの育て方
マツバギクの栽培における上手な育て方
耐寒性のマツバギクの場合、3月か4月ごろ箱かシードトレイなどの苗床を用意し、湿らせた培養土を入れて表面を平らにします。そこに種をまきます。土はかぶせずばらまくだけで種付けが完了です。そして日の当たるところに置いておきます。発芽するまでは湿った状態を保ち、18度から21度くらいで管理をします。
種付け後10日から20日くらいで発芽します。そして苗が育って来たら7.5cmのポットに一本づつ植え替えます。室内で種付けをする場合は苗が育ってきてから10日間ほど室外において外気に慣らせ遅霜がなくなってきたころを見計らって花壇に定植します。苗と苗の間は25cmくらいあけるようにして植えます。日が良く当たり、水はけの良い土を少し耕してから植えるのが良いでしょう。
乾燥に強いので水やりは頻繁に行わなくてもよいでしょう。土の表面が乾いてさらに一日か二日経過した頃に水やりをする程度にします。冬は乾燥もしにくくマツバギク自身もあまり水を吸わないのでさらに水やりは少なくてよいのです。土が乾いて3日か4日くらい経過した頃で良いのです。
肥料もそれほど必要がなく、植えるときに赤玉土と腐葉土を混ぜたものを用いた後は春から秋にかけて月に一度くらいの割合で液体肥料を上げるくらいで良いでしょう。
マツバギクを栽培するうえで大切なことは日当りです。少なくとも半日は日が当たる場所で栽培することが上手な育て方の条件です。
乾燥には強いけれどジメジメした多湿には弱く最悪の場合には枯れてしまうのでできるだけ乾燥した環境に中で管理するようにします。耐寒温度は2度くらいでそれ以下になったり霜にあたると枯れてしまうので地植えの場合は鉢に植え替えて寒さをしのげる場所で栽培するようにします。また耐寒性の強い品種を選んでおけば地植えのまま冬を超えることもできます。
そして他の植物にも言えることですが、咲き終わって枯れた花はそのままにしておかずにこまめに摘み取っておくことが同じ株のほかの花にきちんと栄養が行き届き、長く花を楽しませてもらう「育て方のコツ」といえます。育て方としては難易度はとても低いので、日当りと冬の寒さを防ぐことを念頭に入れて栽培すればうまく育つでしょう。
マツバギクの増やし方
マツバギクは挿し芽で増やすことができます。秋の9月から10月くらいが挿し木の適時です。茎を5,6センチのところで切り下部の葉を取ってから2センチくらいの深さのところに挿します。それを直射日光の当たらない明るい日陰に置いておくことで1カ月くらいたつと根が出て成長を始めます。その後は日の当たる場所で育てます。
茎が伸びてきたら茎の先端を切り落とすことで、切り口のわきから新しく芽が出てボリュームのある株に育ちます。鉢に挿し芽をするときには5号鉢に5、6本の芽を植えるようにするとボリュームのあるマツバギクに育つことでしょう。
マツバギクを育ててみよう
マツバギクは「乾燥」と「日当り」を守れば丈夫で育てやすくほとんど手間もかからない花です。繁殖力も強く地下茎によって増殖し、」どんどん広がっていきます。そのために花壇の縁取りや、グランドカバー、石垣の上の土止めなどのために栽培されていることもあります。
種から育ててても発芽するまでは明るい日陰に置いて、少し湿った状態のもとで管理しておくように注意すれば発芽後は日が当たるところで乾燥気味に育てていけばよいのです。このように簡単に育てることのできるマツバギクなので、ガーデニング初心者の方でも育ててみると良いでしょう。
品種によって冬の寒さに耐えられるものとそうでないものがあったり、花の色にも違いがあったりするので、たねや苗を選ぶときに品種をよく確かめるようにして植えてみるとよいでしょう。増やし方も簡単で茎を切手別のところに植え付けるだけでよいのです。このように簡単に育てられて、しかもきれいな鮮やかな色を咲かせてくれるマツバギクなので多くの人に人気がある花なのです。
直射日光はあまりよくないのですが、それでも夏のかんかん照りの時でも元気に育ってくれます。土がずいぶん乾燥していても次にたっぷりと水を与えてあげれば元気が続きます。そんな花なので、岩垣や道端などどこででも栽培され雑草のようになっているものもあります。
しかし、きれいな花が地面を這うようにたくさん咲くので、庭だけでなく芝桜やマツバボタンのように家の敷地の周囲で栽培して家の前を通る人の目をを楽しませてもらうこともできます。日が当たって多湿にさえならなければ放置してい手もよく育ちます。
見た目を良くし長い間花を楽しませるためには咲き終わった花を摘み取る作業は必要ですが、そのくらいの手間だけで良いのは魅力的です。ガーデニング初心者でも始めやすい花です。よく苗で市販されているので好きなところに植え替えて育ててみるとよいでしょう。
マツバギクの歴史
原産地が南アフリカなどの砂漠地です。日本には明治の初期に暖地で広がりました。マツバギクは葉が松葉のような形をしてサボテンのように多肉性の植物です。そこで乾燥や潮風に強いのです。またやせ地でも良く育つので、雑草が生えないようにグランドカバーとして栽培されてきたことも多いです。現在日本では2種類、耐寒性マツバギクといわれている「デロスベルマ」と耐寒性の低い「ランプランツス」に分類されて出回っています。
マツバギクの特徴
キクという名前がついていますがキク科ではなく、ツルナ科に属します。松葉のような形をして多肉声の葉と菊のような花が咲くので「マツバギク」と名付けられています。乾燥に強く痩せた土壌でも育ちます。多湿な場所以外のところなら日本中のどこでも生息地となるでしょう。草丈は10cmから30cmで地面を這うように成長していきます。横には100㎝くらいまで伸びて這っていくものもあります。
花の大きさは2cmから5cmで花の色は以前は赤紫色が主流でしたが今ではピンク、白、オレンジ、黄色、紫色、赤色など多彩で大変派手な色の花を咲かせるので、人気があり、鉢植えやプランターで良く栽培されています。開花時期は4月から6月ごろに咲く種類のものもあれば7月から8月の暑い時に咲く種類のものもあります。
花弁の表面は金属のような光沢があり日中は日の光をあびて花が開き、夜になるとしぼんでしまいます。日中でも雨や曇りの日はしぼんでいます。それだけ日光が必要な花なのです。南アフリカの砂漠が原産なので、暑さには強いですが、寒さにはあまり強くありません。
花の育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:アズマギクの育て方
タイトル:ハナカンザシの育て方
-
ガーデンシクラメンの育て方
シクラメンの原産はトルコからイスラエルのあたりです。現在でも原種の生息地となっていて、受粉後に花がらせん状になることから...
-
ポーチュラカの育て方
ポーチュラカの原産地はメキシコや南アメリカといわれています。日本には1980年代にドイツから入ってきたとされています。高...
-
パキラ(Pachira glabra)の育て方
パキラはアオイ科で、原産や生息地は中南米です。現在は観葉植物としての人気が非常に高いです。原種は約77種ほどあって、中に...
-
ガステリアの育て方
ガステリアは、ススキノキ科、ガステリア属になります。小型の多肉植物です。日本ではマイナーな植物であり、和名が「臥牛」とい...
-
ヤマイモの育て方
ヤマイモとナガイモは、よく混同されますが、まったく別の種類で、ナガイモは元々は日本にはなく、海外から入ってきた芋というこ...
-
ニューギニア・インパチエンスの育て方
ニューギニア・インパチエンスはツリフネソウ科の常緑多年草で、学名を「Impatiens hawkeri」と言います。イン...
-
マツバボタンの育て方
原産地はブラジルで日本には江戸時代に入ってきたといわれるマツバボタンは、コロンブスがアメリカに進出したことでヨーロッパに...
-
センニチコウの育て方
熱帯アメリカが生息地の原産で、日本には江戸時代に渡来しました。江戸時代の初期に渡来して、江戸時代に書かれた書物にもその名...
-
タイリンエイザンスミレの育て方
多年草で、すみれ科すみれ属に分類されています。日本海側には生息数が少ないので、主に太平洋側の山岳地帯のほうが見つけやすい...
-
ヒマラヤ・ハニーサックルの育て方
ヒマラヤ・ハニーサックルは、スイカズラ科スイカズラ属の植物です。落葉性の低木です。原産はヒマラヤ山脈で、中国西部からチベ...
原産地が南アフリカなどの砂漠地です。日本には明治の初期に暖地で広がりました。マツバギクは葉が松葉のような形をしてサボテンのように多肉性の植物です。そこで乾燥や潮風に強いのです。またやせ地でも良く育つので、雑草が生えないようにグランドカバーとして栽培されてきたことも多いです。現在日本では2種類、耐寒性マツバギクといわれている「デロスベルマ」と耐寒性の低い「ランプランツス」に分類されて出回っています。