ゴンゴラの育て方
育てる環境について
育て方として、育てる環境はどのようにすると良いかですが、生息地などからやや明るい環境を好むとされています。明るい日陰と呼ばれるところがちょうどいい環境のようです。日差しが強いところ、直射日光にあたってしまうと葉が変色してしまう葉焼けが起きます。あまり見た目も良くなりません。冬に関しては日差しが直接あたってもそれ程強い日差しになりませんが、その他の季節になるとかなり強い日差しになります。
夏に関しては50パーセント以上の遮光をした環境が必要で、春や秋であっても30パーセントくらいの遮光をしている環境のほうが良いとされています。室内においてしまうと完全に日当たりがなくなることもありますから、屋外において、遮光シートなどを利用しながら日当たりの調節をするよいでしょう。
季節によってシートの状態を変更することで日当たりを変えることが可能になります。風通しが良い環境を好むので、ベランダなどに吊り下げて管理をすると良い状態を作ることができます。春までは室内管理が基本になるでしょうが、春でも3月だとまだ遅霜の心配があります。
4月の中旬ぐらい、桜が散るころであれば十分暖かくなっているでしょうから、戸外に出すことができます。寒さには弱く、最低温度としては15度ぐらいとされています。九州の南部でも冬は室内管理が基本になります。室内の日の当たるところで管理をするようにします。冬でも日当たりが必要ですが、夜は窓際が寒くなるので注意します。
種付けや水やり、肥料について
栽培をするときにおいて用土としてはラン用の土などを使うことがあります。素焼きの植木鉢において、ミズゴケを植えるようにします。吊り下げて行うことがあるので、バスケットのようなタイプを使ってそこにミズゴケを植えるようなこともあります。吊り下げタイプにするとバランスによっては落下させてしまうことがあるので注意しながら管理しなければいけません。
水やりをどのようにするかですが、この植物の特徴として非常に葉っぱが大きいことがあります。花の大きさに比べるとかなり大きくなります。これは水分の蒸発が多い、蒸散が多くなることを意味します。乾きが早くなることがあります。生育期においては、植え込み材料の表面が乾きかけたときにたっぷりと水を与えるようにしなければいけません。
夏は特に暑くなることがあるので、水切れをしていないかどうかをチェックしながら行うようにします。冬はこの植物は休眠に入ります。休眠に入った状態だと水分に関してはあまり要求しないようになります。乾く頻度としてもそれ程多くないですから、水分については一定期間ごとに様子を見ながら与えるようにするといいでしょう。
完全に乾かしてしまうと一定の水分は保つようにします。肥料に関しては多めに与えるのが基本とされています。葉っぱが特に栄養分を欲します。花においてもきれいに咲かせようとするときには必要になってきます。4月から5月にかけて固形を、9月にかけては液体を投入します。
増やし方や害虫について
増やす方法としては株分けをすることで行うことができるのでしてみましょう。この花の場合の株はバルブ部分で判断をします。これが元で茎なども伸びていきます。バブルの数が増えてきたら、それに応じてバルブを切って、別の株として育てることができます。バルブの切り方としてははさみで切ることができます。
たくさんバルブができているとついそれぞれを分けてしまおうとすることがありますが、あまり細かくしてしまうとそれぞれが成長することができません。バルブについて3つぐらいが一株ぐらいになるようにするとうまく育つようになります。増やすときは植え替えのときに行うことがあります。
植え替えの時期としては春の中頃が丁度良いとされています。休眠から覚めて、そろそろ新芽が動き始めることに行うようにするのが良いとされています。花の特徴として、バルブどうしが比較的近くで育ちます。そのために急に増えたり、大きくなったりすることがありません。植え込み材料が多少古くなってもそのまま利用することができます。
害虫として困るのがカイガラムシです。あまり発生することはありません。吊るして管理していれば風通しも良いですし発生する要素はでませんが、通気性があまり良くない環境だと出てくることがあります。出てきた時は置き場所などを工夫するようにしなければいけないでしょう。ハダニが出ることもあります。葉の裏についていますから、水をかけて取るようにします。
ゴンゴラの歴史
昆虫の中には自分の体を植物のように見せて、敵から隠れたりすることがあるようです。細い枝の植物にその枝のようにつくことで自分を隠すことが合ったり、枯れ葉などと同じような色になって枯れ葉の中に紛れたりすることがあります。他の動物などにとってそれがどれほど効果があるかはわかりませんが、
少なくとも人間には枝や葉っぱにしか見えませんから人間には捕まらないようにすることが出来るかもしれません。動物が植物に似せることもあれば、植物のほうが動物のように似せようとすることもあるのではないでしょうか。植物に対しては実際にその行動を見ることができませんからあくまでも人間の想像だけかもしれません。
少し動物に似ているような植物としてあるのがゴンゴラと呼ばれれるラン科の花になります。原産は中央アメリカから南アメリカにかけてとされています。メキシコからボリビアにかけて分布する種類になっています。この辺りに25種類があるとされています。花が非常に特徴的で、一瞬見た時には花のようには見えないことがあります。
鳥のような、昆虫のような、その他の動物のようにも見えることがあります。この花の名前の由来としては、ニューグラナダの総督だったスペイン人の名前とされています。日本においての渡来についてはわからない部分があり、あまり流通もしにくい花の一つとされています。植物園などにおいては見ることができるのでそちらで楽しむ人も多いようです。
ゴンゴラの特徴
花の特徴としては、ラン科になります。園芸分類はランで、多年草として咲くことになります。草の丈としては30センチ位から50センチぐらいまでになることもあります。花が咲くのは花によって異なります。春から秋にかけて咲くことが多いとされています。花の色は鮮やかなタイプが多くなります。オレンジ色、黄色、茶色などがあります。
複数の色が混じるタイプも多くなります。耐暑性についてはそれなりにある花ですが、耐寒性はあまりないとされています。常緑性で、強い香りがある花として知られています。この花については、低地に自生をしています。そして高いところまでも行きますが、その時には木などに根を張り付かせて生育するタイプになります。
着生ランの種類になります。バルブについてはたまご型になっています。縦方向に溝が入っていて、咲きの方には硬くて大きな葉っぱが数枚つくようになります。花の芽に関しては、バルブから出てきて下に向かって伸びた先で咲くことになります。通常の花は地上に根があります。ランならバルブなどもあります。
でもこの植物は着生しているので木の上などになります。そこから更に上に行くのではなく、下などに伸びてきて花を咲かせます。一本の茎においては花は10輪近く咲くこともあります。この花が非常に特徴的で、羽ばたいている鳥のように見えることもあります。花びらの一部が反り返って、巻き込まれているようにも見えます。昆虫にも見えます。
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