フェンネルの育て方

フェンネルの育て方

フェンネルは原産が地中海沿岸だとされています。かなり古い歴史があり、最も古い記録では古代エジプトや古代ローマでも栽培されていたことがわかっています。フェンネルは歴史上もっとも古い作物の一つです。日本に伝わってきたのは平安時代で中国から渡ってきました。呉母と書物に書かれているのがフェンネルのことではないかといわれています。

フェンネルの育て方

フェンネルの種を植える時は3月から4月頃が適しています。温度は10度から28度までがベストです。開花は6月頃から8月頃で、肥料は3月と9月頃に与えるのが良いでしょう。水やりは鉢植えであれば土が乾いたら与える感じで大丈夫です。普通の植物に水を与えるような頻度でよいですが、どちらかといえば少し乾燥ぎみでも大丈夫です。

しかし冬でも乾燥しきらない程度に水やりしなければいけません。地植えの場合は夏などの極端に乾燥しがちな時以外は与える必要がありません。地植えする2週間前には石灰を混ぜて土を中和させてあげると良いです。これはフェンネルを栽培する上での常識ともいえ、フェンネルは酸性の土を嫌うからです。

栽培する場合、土は市販されているものか赤玉土を7、腐葉土を3くらいの割合で混ぜた水はけの良い土で植えるのがベストです。苗はなかなか見つかりませんので、どうしても植えたいという方は種から栽培を始めるのが良いです。たくさん植えて間引いて良い状態のものを利用するようにしましょう。

室内で育てる場合にはキッチンハーブとして利用することもできます。種まきをする場合には4月から5月の間に花壇に直接植えるかポットに撒くのが良いです。次の年からはこぼれ種が出てくるのでわざわざ撒く必要がなく、落ちた種から自然と芽がでてきます。

フェンネルを栽培する上での注意事項

フェンネルは育て方がそれほど難しくありませんから初心者の方でも育てることができます。草丈が高くなりますので支柱を立てる必要があります。種付けをさせたい場合は株全体が黄色く枯れてくるまで待ちましょう。そして枯れてしまったら花茎ごと切り取って風通しが良い日陰で逆さに吊るして乾燥させてから収穫します。種付けをさせてしまえば次は種を購入する必要なく植えることができるようになりますので便利です。

育て方のコツとして茎などが育って混みあってしまっている場合は茎を適度に間引いて株の内部まで日光があたるようにします。根株を食用にするフローレンスフェンネルの場合、軟白処理をしなくてはいけません。根株が大きくなり、ゴルフボールくらいになったら周りの土を株の元に寄せて根株に光が当たらないようにします。これを軟白処理といいます。

これをしないと青く硬くなってしまい、食べられないので必ず行いましょう。収穫は草丈は1mほどに育った時です。冬の場合、土の表面に出ている部分は枯れてしまいますが、根は生きています。凍結しそうな地域は腐葉土などを敷いて防寒してあげるのが良いです。枯れた部分は春になると再び芽が出て元気に生育しますので心配いりません。基本的には植え替えは向いていません。

太い根が生えているのですが、これを傷つけると根付きにくくなってしまうのです。地植えする場合は60cm以上幅をあけて株を植えるようにしましょう。そして土をしっかりと耕しておくといいです。種付けさせるのではなく、根株を食用に育てたい場合は鉢植えは向きません。鉢植えでは茎や葉は大きく育ちますが、根株が大きく育ちにくいからです。

そしてコリアンダーやトマト、豆類を近くに植えてしまうとそれらの成長を邪魔してしまいますから、近くには植えないようにしなくてはいけません。そして同じセリ科のデイルを側に植えてしまうとかけ合わさってしまうので、種付けをするにも純粋なフェンネルではなくなってしまいますから注意しましょう。かけ合わさってしまった種はまいても芳香が劣ってしまいます。

フェンネルを長期間保存したい場合には?

フェンネルは収穫する時には針のようにぴんとしており、瑞々しくしなびてないものを選ぶのが良いです。葉や茎であればいつでも収穫することができます。実の部分は春にまいていれば7月の頭頃には収穫できますし、秋にまいていれば11月の頭には収穫できます。できるだけ柔らかいものを選びます。鮮度が落ちているものは黄色っぽくなっているのですぐにわかります。

緑色も薄くなってきます。食用になる鱗茎の部分はふっくらと丸くて白いものを選ぶのがポイントです。枝部分から切り落とし、食べられる部分は乾燥しないようにポリ袋などに入れておきます。葉の部分は湿らせた新聞紙などに包んでポリ袋に入れて野菜室に入れておくのがベストです。長期保存したい場合は冷凍にするのが良いです。

またすぐに使えるようにするには細かく刻んだ状態でオリーブオイルに入れてペースト状にしておくのもオススメです。実の部分は炒め物やオーブン焼きスープやシチューの具、サラダにするのがおいしいです。炒め物にする場合はバターソテーにするだけでもいいですし、中華風にしても味があいます。葉や茎の部分は料理の飾りつけやソースや薬味として使われます。

フェンネルの歴史について知っておこう

フェンネルは原産が地中海沿岸だとされています。かなり古い歴史があり、最も古い記録では古代エジプトや古代ローマでも栽培されていたことがわかっています。フェンネルは歴史上もっとも古い作物の一つです。日本に伝わってきたのは平安時代で中国から渡ってきました。呉母と書物に書かれているのがフェンネルのことではないかといわれています。

その中国へと伝えられたのは4世紀頃で、当時は魚肉の香りが回復することからウイキョウと呼ばれるようになりました。中世の外国では魔術の薬としても知られていました。これはフェンネルには邪気を振り払う力があると伝えられていたからです。現在でもリースを作る時にはフェンネルを巻き込んで作るのですが、これも魔術に使われていた頃の名残です。

利尿作用や発汗作用があることから古代からダイエットのためにも使われていました。古代ギリシャでは母乳の出をよくするためにもよく使われていました。同じくギリシャ神話にも登場していて、プロメテウスが太陽の火をフェンネルの茎に移し取って地上にもたらしたという伝説があります。

様々な薬効もあるとされていて、胃腸の健康のためや咳どめなどにも使われていました。また古代ローマ時代は種を軍隊の行進時に空腹を抑えることができるものとして噛まれていました。

フェンネルの特徴はどんなもの?

セリ科に属しており、別名はウイキョウといいます。育てやすさは中級者向けといったところです。沖縄では胃腸薬という意味があるイーチョバーと呼ばれています。ピクルスの香り付けに使われることもあります。高さが100cmから210cmというかなりの大きさに育ちます。

とくに地植えすれば根がのびのびと張り、しっかりと成長していきます。品種は一般的なスィート、園芸種のブロンズ、変種のフローレンスなどがあります。特にフローレンスは根元が肥大化するのでそこを食用にすることもあります。若い葉や茎には独特の甘い香りがあります。葉の部分は魚料理の臭み消しとしてよく使われます。

種はスパイスに利用されますし、葉をビネガーやオイルに漬け込むことで香りがうつりますから、それをソースなどに使うこともできます。花は黄色の小花で、秋になると7ミリほどの大きさの長楕円形をした茶褐色の実をつけます。実は粉砕して、水蒸気蒸留するなどして精油を採ることができます。生息地はヨーロッパや地中海沿岸で、特に水はけの良い粘性質の高い土がある場所です。

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