ビワの育て方

ビワの育て方

ビワは中国原産のバラ科の常緑高木で、淡いオレンジ色の果実をつけます。肉厚で甘みのある果実は生のまま食べてもいいですし、お菓子やジャムなどに加工して食べても美味しいものです。

ビワの育てる環境について

寒さにあまり強くないので、出来れば暖地の日当たりがよく開けた場所で栽培するようにしましょう。特に育て方は難しくなく、放っておいても花や実をつけます。ただし、ドンドン大きくなっていきますのであまり大きな木にしたくない場合は定期的に剪定をしてあげる必要があります。

ビワの苗を手に入れたら、水はけの良い弱酸性の用土に植えつけてあげましょう。赤玉土と腐葉土を7:3程度の割合で混ぜたものを使用します。その際、有機肥料を追加し元肥を施しておきましょう。庭に植える際は植え付ける場所の用土が粘土質のものだったら、

川砂や腐葉土を追加してよく耕し、排水性を上げておきます。適期は花が終わった2月下旬〜3月頃になります。自家結実性があり、単体でも受粉して実をつける植物ですので、一本だけ植えても大丈夫です。その為、鉢植えなどでも育てることが出来ます。


茂木では1果房に3〜4個、田中では1果房に1〜2個程度残して後は摘みとってしまいましょう。せっかく実った果実を鳥が食べてしまうこともありますので、新聞紙などを使って袋掛けをしておいてあげることをお勧めします。枝が混み合ってきたら剪定をしますが、若木の間は剪定後に弱りやすいので控えるようにしましょう。

ビワの種付けや水やり、肥料について

ビワは種をまいても簡単に芽を出しますが、実をつけるほど大きくなるまでにはかなりの時間がかかりますので、苗を購入して育てるのが一般的です。庭に植えている場合は頻繁な水やりは必要としません。日差しが強く、連日雨がふらなかったら水を与える程度で大丈夫です。

鉢植えで育てている場合は、用土の表面が乾いてきたら底から滲み出るくらいたっぷりと水を与えるようにしましょう。ビワは乾燥には強いものの、多湿には弱いので、乾かし気味にして育てるようにするのがポイントです。3月はこれから実をつける時期になりますので、

しっかりと栄養を与えるために即効性のある化成肥料を与えておきましょう。6月は実を付け終え、木全体が疲れていますので、こちらも同様に即効性のある肥料を追肥します。9月には一本あたり、窒素成分で500g~700gの有機質肥料を与えます。

さらに11月頃に寒肥として、牛フン、鶏糞、もしくは油かすなどを与えておくと越冬しやすくなります。鉢植えの場合は2〜3月頃にはまた一回り大きな鉢に植えかえてあげましょう。植え替えのサイクルは2〜3年に一度くらいの割合で結構です。

5月〜6月頃になると収穫の時期になります。実がオレンジ色になり、触ってみてある程度の柔らかさがあれば収穫しましょう。ビワは追熟しない果実ですので、木の上で十分に熟させてから収穫するようにします。保存があまり効かないので、収穫した後は出来るだけ早く食べるようにしましょう。

ビワの増やし方や害虫について

ビワを増やす場合は2〜3月頃に種まきから育てた台木にツギ木をします。この場合、切り接ぎという方法で行うようにします。台木の方は、地面から5〜8センチの所を水平に切断し、出来るだけデコボコのない部分を斜めに削り、形成層を露出させておきます。

その部分から縦にまっすぐ2センチほどの切れ込みをいれておきましょう。挿し穂のする枝は2芽ほどつけたものを選びます。芽のない部分を45度くらいの角度でまっすぐに切り落としておきます。出来るだけ切れ味の良いナイフなどを使って、切り口が綺麗な方がうまくいきます。

台木の切り込みを入れた部分と挿し木の切り口(形成層部分)をぴったりと合わせ、接ぎ木テープてその部分をしっかりと固定しておきます。接ぎ木部分に水が入るとそこから腐ってしまうこともあるので、テープは隙間が開かないように気をつけましょう。

挿し木が乾燥してしまわないように、接ぎ蝋、もしくはパラフィンなどを使用して保護してあげるようにしましょう。樹木に傷がつくとそこから弱ってしまいがちですので、剪定をした場合も切り口に木工用ボンドか、剪定用の薬剤を塗布しておかなくてはなりません。

ビワは害虫被害はあまり多くありませんがモモチョッキリ(モモチョッキリゾウムシ)などが発生することがあります。せっかく実った果実に穴を開けてしまいますので注意が必要です。摘果後、実が大きくなる前に新聞紙などをを使って袋掛けをしておくことによって、防ぐことが出来ます。

ビワの歴史

ビワは中国原産のバラ科の常緑高木で、淡いオレンジ色の果実をつけます。肉厚で甘みのある果実は生のまま食べてもいいですし、お菓子やジャムなどに加工して食べても美味しいものです。ビワの歴史は非常に古く、3千年前のインドの涅槃経にはすでに登場する果実です。

万病に効くと言われており、インドでは様々な療法が生まれました。日本にも古代には既に入ってきたと言われており、奈良時代には病気の人々のための救済施設にてビワを使用した療法が行われていたとされています。大薬王樹といわれるだけあり、果実だけではなく、

種や葉の部分にも多くの薬効があると言われています。よく「ビワを庭に植えると縁起が悪い」と言われることがありますが、これはこのビワの薬効を期待して病人のいる上に植えていたから、という説や、お寺などを療養所にしてビワを使った治療をしていたため病人が集まってきたからと言われており、

ビワ自体がなにか悪い影響を与えるという意味ではありません。むしろ、あまりにもビワが万能なので、薬売りや医者などが不利益を被ることもあるため、あえて不吉であるというデマを流したという説もあるほどです。最近でも食用だけでなく、

薬としても使われており、様々な薬効に対する研究が進められています。日本からイスラエルやブラジルに広まり、今や世界中を生息地としています。品種も様々なものが生まれてきました。原種に近いものは果実分が少ないので、あまり食用には向きません。

ビワの特徴

ビワは種をまけば簡単に発芽する植物です。しかし、大きくなって果実をつけるまでにはかなりの年月を要します。成長は早いので、観葉植物として楽しむことも出来ます。葉の部分にはブドウ糖、アミグダリンやクエン酸などが多く含まれています。

これらに薬効があるとされており、葉を乾燥させたものをお茶にしたものも販売されています。疲労回復や、強壮、皮膚炎、夏バテ、胃の強健、解熱など、様々な効能があります。代謝促進や美容成分もあるので、ダイエット中の方にもお勧めです。

あまり店舗では取り扱っているところはありませんが、人気のため、インターネット通販などでは比較的容易に入手できるようになりました。また、ビワ茶はご自身でも作ることが出来ますので、葉が手に入ったら是非トライしてみてください。また、温灸療法としても使用されます。

昔は葉を軽く炙って患部に刷り込むという方法をとられていましたが、最近ではもぐさに混ぜて使われます。血行促進し、肩こりや腰痛などに効果があると言われています。種の部分はホワイトリカーなどのアルコールに漬けて使われます。滋養強壮や胃もたれ、

咳止めに効果があるので薬用酒として飲用にしてもいいですし、怪我や火傷などに、そのエキスを患部に刷り込んでも治療効果があります。また、ビワの木材部分はは乾燥させると非常に強健で丈夫なものになります。折れにくいというその特徴を活かして、昔から杖や木刀などの材料としてもよく使われてきました。

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