アストランティアの育て方

アストランティアの育て方

アストランティアは原産が中央や西部ヨーロッパのセリ科の宿根草で、生息地はヨーロッパだけではなく西アジアのほうにまで広がっています。日本国内では切花としてよく利用されていますが、栽培は北海道や東北地方などの寒冷地で育てられています。

育てる環境について

アストランティアを育てる上ではあまり土が熱くなり過ぎないような半日陰の場所が良いです。冷涼地であれば日向であってもちょうどよい具合になりますので適しています。植える時に使う土は山野草用のものを使うのが良く、水はけが良い状態を保つことが大切です。

鉢植えに植える場合は鹿沼土を4、軽石を3、腐葉土を3の割合で混ぜ合わせた用土を使うようにするのが良いです。庭植えにする場合はレイズドベッドなどに腐葉土を混ぜ込んで植え付け、さらにマルチングをしておくことで乾燥と土の温度を防ぐことができます。

比較的寒冷地のほうが育てやすいので、乾燥さえ気をつけておけば数年は植えっぱなしの状態でも丈夫に育ってくれます。しかし基本的には2、3年に1度は植え替えをするほうが良いです。古い株はあまり成長しなくなってきますし、花付きも悪くなってしまいます。

植え替えの時には株分けもしてしまいます。熱帯夜が続くような地域は栽培には向きませんから別の植物を育てるほうが良いかもしれません。また植えつける場所は病気を防ぐ意味でも水はけだけではなく、風通しも良い場所であるほうがいいです。冬になるとたいていは葉が落ちて休眠期に入ります。

アストランティアの花を咲かせるためにはある程度の寒さにあたらなければいけないので、花付きを良くしたい場合にはこの作業を忘れないようにしましょう。花付きを良くする時だけではなく、種から育てる場合の発芽率をアップさせる時も寒さは必要です。

種付けや水やり、肥料について

真夏は水切れしないように特に気をつけておく必要がありますが、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにすることが大事です。鉢植えであれば移動させることができるので、真夏の間は日陰におくようにしてから水やりを朝と夕の2回するようにしておくほうが無難です。

しかし水の与え過ぎは過湿を招き、根腐れの原因となってしまうので注意しましょう。肥料は夏の高温期に肥料の成分が残らないようにするため、緩効性化成肥料を早春と秋に涼しくなってから施します。鉢植えの場合は3月半ば頃から4月半ば頃までか10月半ばから11月半ばくらいに肥料を与え、

地植えの場合は1月から4月半ば頃までか秋の10月半ばころから11月半ば頃までの期間中に行うようにすれば良いです。これはちょうど春に芽が動き出す頃で、秋は葉が落ち始める頃になります。緩効性化成肥料の量は一般的な量よりも少なめに与えるのがポイントです。

具体的には庭植えの場合、1平方メートルで100g、鉢植えであれば用土1リットルに対して3gほどを株元にばらまいておくようにするのが良いです。種付けはもちろんさせることはできます。開花後の花茎をカットせずにそのままにしておくことで種付けされますが、

一方で種から育てることは非常に難しいとされている植物でもあります。発芽率は低めで、もし発芽したとしてもそこから大人株に成長するまでの間に枯れてしまうことも珍しくありません。順調に育てあげるためのポイントはいかに自然環境に近い状態を作るかです。

増やし方や害虫について

増やし方は株分けもしくは種まきです。株分けは春か秋に数芽ずつくらいの大きさの株に分けて植えつけます。種まきの場合は種を一定期間低温にあてることが必要で、これは冬の寒さを再現させるということです。その時には種を乾燥させないように気をつけておく必要があります。

冬の状態を再現するためには種を湿らせたキッチンペーパーに包み、さらにラップで包み込んで冷蔵庫で保管しておきます。これを行なうのと行なわないのとでは発芽率にかなりの差が出ます。また購入した苗を植える場合は用土に元肥として粒状の緩効性化成肥料を混ぜ込んでおくと良いです。

害虫はケムシやネコブセンチュウなどに気をつける必要があります。ケムシはセリ科の植物を食害するタイプがつきやすいですから見つけ次第すぐに退治します。ただケムシにさされてしまうと強烈なかゆみに襲われる場合が多いので、刺されないように気をつけましょう。

またネコブセンチュウは水はけが悪い時に被害が出ることがありますので、過湿し過ぎないようにすることと水はけを良くしておくことが大切です。病気はほとんどかかることはないのですが、晩夏から初秋にかけてうどんこ病にかかってしまうことがあります。

うどんこ病とはそのままの病気でうどんこのような白いカビがついてしまいます。発生を予防するには風通しを良くしておくことが有効ですが、もし発生してしまった場合は殺菌剤を使用するなどして改善をはかるようにしなくてはいけません。

アストランティアの歴史

アストランティアは原産が中央や西部ヨーロッパのセリ科の宿根草で、生息地はヨーロッパだけではなく西アジアのほうにまで広がっています。日本国内では切花としてよく利用されていますが、栽培は北海道や東北地方などの寒冷地で育てられています。

アストランティアには10種類ほどの原種があり、特に園芸用として歴史が古いのがアストランティア・マヨールという品種です。属名はアストランティアといい、ギリシャ語で星という意味があるアストロンからきています。そして種子名のmajorはラテン語で大きいという意味があります。

英名はグレートマスターワートといいます。日本に渡来してからの歴史はまだまだ浅く、なんとまだここ数十年ほどです。近年になって急激に人気が出てきた植物だといえます。育て方は花数がそれほど多くないことから初心者の方には少し難しい植物です。

現在はイギリスにも帰化している植物です。昔から本格的なイングリッシュガーデンに植えられている花の一つで、有名なガーデンにはたいてい植えられていることから知られています。名前の由来となっている星が花言葉にも用いられており、アストランティアの花言葉の一つは星に願いをです。

日本国内ではまだ知られてないこともあり、園芸店などでもあまり見かけられることがありませんので、もし見かけたらすぐに購入しておくほうが良いでしょう。苗を見つけるのは困難ですから一度入手したら上手に育てて、増やしていく方向で進めていくほうが良いです。

アストランティアの特徴

アストランティアはその名の通り、星を散りばめたかのような見た目のが特徴的です。別名ではアストランチャと呼ばれることもあります。花は枝分かれした小さな花がたくさん咲きます。花は花びらのようなものに囲まれて中心に星のようなものが集まっているように見えますが、

この花びらのように見えるものはガクであり、花弁ではありません。実は星のように見える中心部分がアストランティアの花にあたります。40個から50個ほどの花が集まっていて、よく見ると雄しべと雌しべがあることも気づきます。

基本的な品種の花色はクリームがかった淡いピンク色で、他には濃いピンク、赤に近い色、明るい斑の葉のものなどがあります。耐寒性は非常に強い植物で、寒冷地であればうまく順応して育っていきますが、暖かい地方ではなかなか育てにくいということがあります。

一般的には開花時期は5月頃から7月中旬くらいまでですが、東北地方や北海道などでは10月頃まで花が咲き続けるので美しい姿を楽しむことができます。草丈は40cmから80cmくらいなので世話がしにくい高さでもありません。高温多湿には非常に弱いので、

栽培する上では一番気をつけなければいけない点となります。増やしたい時には種で増やすことができますが、必要ない分の種をつけさせてしまうとそちらに栄養分がとられてしまい、株を弱らせてしまいます。ですから種付けさせるのは必要な分だけにしておき、残りは花茎ごとカットしておくのが良いです。

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