サイネリアの育て方

サイネリアの種付けと植え替え
サイネリアは種付けから栽培することもできますが、あまり一般的ではありません。それは日本の気候にあまり適していないからだと言えるでしょう。9月に種付けを行って、春に開花することを目指すのですが、そのためには冬を越さなければなりません。日本の寒さは厳しいために、枯れてしまうこともあります。
このあたりの技術はなかなか難しいものですが、できないわけではありませんから、挑戦してみたい人ならぜひ挑戦してみて下さい。種付けをするときには肥料を置かなくても育ちます。赤玉土の上に蒔いておけば発芽しいます。発芽すると葉っぱが発達してくると思いますが、だいたい6枚くらいの葉っぱになれば植え替えを行います。
その後、冬の寒さに当たらないようにするためには、室内で育てるのが良いでしょう。1月から3月頃に市場に出回ることが多く、そのために、寒さに強い植物だと思ってしまう人も多いようですが、実はそうではなくて、外で育てようとすると枯れてしまうこともあります。
特に霜には弱いですから、育てようと思うのなら室内の暖かい場所で育てるようにします。種付けではなく、株を買ってくるのは良い方法ですが、根が張りやすいという特徴があり、そのままにしておくと成長が制限されて島という点には注意しなければなりません。
できることなら、大きめの鉢に植え替えてやるのが良いでしょう。なお、小さい鉢に入れて売られている理由は、その時期に小さい鉢になっていると開花が促進されるという性質があるからで、何も枯れやすくしているわけではありません。
サイネリアの育て方
販売されているサイネリアは、たいていは小さめのポットに植えられています。育て方の基本はすぐに植え替えをすることです。もちろんですが、そのままでも栽培を続けていくことはできますが、その場合には水やりに注意しなければなりません。
狭い場所に植えていると水をすぐに吸収してしまいますから、水やり委の回数を増やさなければならず、忘れると弱ってしまいます。ですから、買ってくれば、まず根詰まりが起こっていないかどうか確認してみましょう。鉢の穴から根っこが伸び出ているようであれば根詰まりを起こしている可能性が非常に高いですから、この場合にはすぐにでも植え替えをするのが良いです。
水やりについては、表面が乾き始めればすぐに行います。こまめに水やりを行わなければなりません。特に、花の咲く時期には確認しにくいですからよく観察しましょう。また、鼻に水がかからないようにするために、根元に水をやるようにします。発芽させるときに肥料は必要ありませんが、植え替えた後には肥料をやった方が良いです。
肥料が切れると成長が悪くなります。肥料が切れると葉の色が薄くなりますから、これで分かります。そうなる前に十分な肥料をやるようにしておくと、たくさんの花を咲かせることができるでしょう。育て方は難しいですが、だいたいどれくらいの肥料をやれば良いのかは経験でつかんでいかなければなりません。花が少ないと思ったのなら肥料が少ないことが原因の場合が多いですから、次に栽培するときには肥料を多めに与えましょう。
サイネリアの花を楽しむためには
サイネリアを栽培する目的は花を楽しむことでしょう。長く楽しむためにはいくつかの注意が必要です。まず、日当たりの良い場所に置くことが必要です。ただ、寒さに弱いと言うことにも注意しておかなければなりません。9月頃に種を蒔いた場合には、11月くらいまでは日当たりの良いベランダなどにおいて光を十分に当てます。
冬の寒い時期には室内で育てます。こうしないと枯れてしまいますから注意が必要です。あまり寒くない地域であれば外で育てることも可能ですが、その場合でも霜を避けなければなりません。できることなら軒の下に置くのが良いです。夜間の寒さが厳しい時期には、夜間だけでも室内に入れるようにします。
なお、花を多く咲かせるためには、暖かすぎても良くないという点に注意しましょう。これは品種によっても異なるのですが、あまりにも暖かい場所で育てると成長しすぎて、バランスが悪くなることも多いです。気温としては5度くらいが適しています。花が咲いている状態のものを購入した場合の育て方にも注意が必要です。
が咲いている状態で販売されているものは、多くの場合には温室で栽培されています。ですから、急に寒いところに置くと枯れてしまうこともありますから注意が必要です。少しずつ寒さに慣れるようにしていかなければなりません。
室内で栽培するのが良いのですが、エアコンが効きすぎるところでは乾燥が激しくて枯れてしまうこともありますから注意が必要です。また、花の寿命が短くなってしまいます。花の下にたくさんのつぼみがある場合、表に見えている花を摘み取ると下のつぼみは生長しやすくなります。枯れた花や枯れかけた花は、こまめに摘み取っていくと花を楽しむことができるでしょう。
サイネリアの歴史
サイネリアはキク科植物の一つで、カナリア諸島が原産のものだと考えられています。かつては「シネラリア」とも言われていたそうですが、現在はサイネリアという言葉が一般的になっています。カナリア諸島を生息地としていたサイネリアは、まずイギリスに用いられます。
ここで品種改良が行われるようになるのです。現在では様々な品種があって、色も形も様々ですが、このように多くの品種が作られたのはイギリスです。当時は品種によって美しい花を作ることが一つの産業となっていたそうです。日本へは明治10年にもたらされたと考えられています。その後も栽培は続けられていたようですが、本格的に栽培が始まったのは昭和に入ってからです。
なお、明治時代には外来の植物に対して和名をつけることが普通に行われていました。現在でも色々な植物に対して漢字を当てはめて和名をつけることが多かったのです。その当時、「蕗桜」という名前がつけられました。現在でもこのような呼び方をする人はいるようですが、すでにサイネリアという名前が普及していて、こちらが普通に用いられています。
サイネリアの特徴
サイネリアは春の代表的な植物です。品種が多くあるために、花の色も色々ですし、形も大きさも様々です。花の色治しては、白を好む人もいますし、紫が好きな人もいます。他にも紫色やピンク色、青色など、様々な品種が開発されています。長い品種改良を経て、様々な色や大きさの花が作り出されて、現在も市場に出回っています。
元々の生息地のカナリア諸島では多年生植物です。毎年同じ場所に多くの花をつけますから、庭に植えておけば春になるときれいな花を毎年楽しむことができます。ただ、日本の気候にはあまり適していないようです。高温多湿には弱いですし、暑すぎても寒すぎてもうまく成長してくれません。冬を越すのは少し難しいと考えておいた方が良く、日本では一年生植物と思っておいた方が良いでしょう。
毎年楽しみたいのであれば、毎年植えるのが良く、単価も安いですから植え替えても大きな出費にはならないでしょう。花はたくさんでき、一つの花の下につぼみができます。このつぼみを上の花が弱ってきたときに摘み取ると、下のつぼみが咲きやすくなります。このようにしてこまめに手間を入れていくと、長く花を楽しむことができます。また、植え替えをこまめにしていくと、長く花を楽しむことができるでしょう。
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