ヘメロカリスの育て方

ヘメロカリスの育て方について
へメロかリアスの育て方は難しくはありません。植える場所を選ぶことと、植えた後に水やりをしっかりやっておくことに注意しておけば、初心者でも栽培することができるでしょう。植える場所についてですが、日当たりの良いことと水はけの良いことが求められます。
少し陰になっているところでも育てることはできますが、花を楽しもうと思っているのであれば日当たりの良いところの方が良いでしょう。日当たりの良いところで栽培するとたくさんの花を咲かせます。水やりは季節によって異なっていて、基本的には土の表面が乾くとたっぷりの水をやります。
秋から冬にかけて徐々に水やりを少なくしていくことが必要です。それでも乾燥しすぎると弱ってしまいますから、水やりは行っておいた方が良いです。種付けをして増やすと言うよりは、株で増やしていく方が良いです。株で増やしていくと同じ花を楽しむことができます。
株が大きくなってくると株分けができますから、株分けを指定増やしていくのが良いでしょう。最初はポットなどで購入してくるのが良いです。ポットは秋頃に出回りますから、これを購入して植えていくのが基本です。
ヘメロカリスの種付けと株分け
ヘメロカリスは色々な品種が開発されています。増やすときには株分けをするのが普通です。種付けをしても良いのですが、そうすると異なる品種になってしまう可能性がありますから注意が必要です。これは遺伝子から考えればわかりやすいです。植物の細胞はそれぞれ遺伝子を持っていますが、一つの植物体では基本的に同じ遺伝子を持っています。
遺伝子が同じであれば同じ花を咲かせます。株分けをすれば、元の株と同じ遺伝子を持っていますから、同じ品種として増やしていくことができます。同じ品種ですから同じ花を咲かせますし、葉も同じです。全く同じ状態で増やしていくことができるのです。ポットでヘメロカリスを買ってくれば、その花をずっと増やしていくことができます。
遺伝子が変わるのは花をつけたときです。受粉して種ができると、新しい遺伝子の組み合わせが生まれます。ですから、種付けをすればどのような花が咲くのかは分かりません。新しい品種はこのようにして作られています。新しい品種を作ってみたいと思ったときには受粉させて種付けをするのが良いのです。
いくつかのヘメロカリスを植えていると、希に変わったものが生じることがあります。育て方としてはこのような楽しみ方もあります。もしも新しい品種が生まれて気に入ったものがあれば、株分けで増やしていくことで品種を維持することができます。逆に同じものをたくさん増やしたいときには、全く同じものだけを植えるというようにしていけば良く、株分けだけで増やしていきましょう。
ヘメロカリスの注意点
ヘメロカリスは病気には強く、病気になることはほとんどありません。ただ、害虫がつくことがありますから注意が必要です。花の茎が伸びることになるとアブラムシが良く発生します。花にアブラムシがつくと目立ってしまい、美しさが失われてしまうというデメリットがありますから、早めに薬剤で防除するのが良いです。
他にはカイガラムシが発生することもありますから、よく観察して発生していれば防除するようにしましょう。株分けは、3月から4月、または10月から11月に行います。芽を4つから5つくらい残して株分けしていくと良く育ちます。最初はポットを買ってくるのが普通です。鉢で育てるのなら、少し大きめの鉢に植えるようにしましょう。
地植えすることもできますが、あまり混み合っていると育ちが悪くなりますから、40センチから50センチくらいの間隔で植え付けていくのが良いです。育て方は簡単で、誰でもきれいな花を咲かせるように栽培することはできると思いますが、花は一日で咲き終わるという点に注意しなければなりません。
一つの花は一日で枯れてしまい、翌日には枯れて汚く見えてしまいます。ですから、花が最多のなら、その日の終わりには花を根元から切り取るのが良いです。開花時期は5月中旬から8月くらいまでで、次々と新しい花をつけていきます。肥料をやらなくても栽培はうまくいく場合が多いですから、そのままにしておいても問題はありません。
肥料をやるとすれば植え付けの時です。植え付けをするときには、有機肥料を土壌に混ぜておけば良いです。一度植えると長い間そのままにしておくことが多いです。たとえば数年間は何もしなくても元気に育ちます。その間は肥料をやらなくても良いですが、最初に植え付けをするときには少し多めに肥料をやっておいたほうが良く育ちます。
鉢植えの場合には、水はけと通気性が必要ですが、適度な保水性もあった方が良いです。鉢植えで増やしていく場合には育ちが悪くなると感じることもあると思いますが、このような場合には緩効性の肥料を与えるのは良い方法です。
ヘメロカリスの歴史
ヘメロカリスの生息地はアジア地域で、原種となっているものは日本にもあります。ニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウなどがその仲間です。ヘメロカリスが栽培されるようになったのは中国のことだと考えられています。中国では食用としても用いられていましたし、また薬用植物としても用いられていました。
現在のヘメロカリスの原産はというと、中国と言われることが多いのは、これが原因だと考えられます。16世紀後半になると、それがヨーロッパへともたらされます。1940年代に入るとアメリカへと渡ります。現在、アメリカではヘメロカリスのバイブルとも言われているDAYLILIESという書物があるのですが、これもアメリカで出版された書物です。
先述したように日本にも野生種としてあったのですが、それとは別に品種改良されたものが日本に持ち込まれます。これが昭和初期のことです。この時期にはあまり注目を集めなかったようです。
大注目されると言うことはなかったのですが、少しずつ人気を集め始めるようになり、品種改良も行われるようになります。品種改良によって日本で800種類を超えるものが新たに誕生したとも言われていますから、日本でもかなり人気を集めてきたと言えるでしょう。
ヘメロカリスの特徴
ヘメロカリスは夏に花を咲かせる多年草です。日本に自生していたことからも分かるように、日本の気候に適しています。そのため、栽培はそれほど難しくはありません。日本で栽培する場合にも、暑さや寒さに注意する必要はありませんし、土壌を気にする必要もありませんから、誰にでも育てることができるでしょう。
その上で、色々な花を楽しむことができますから、これから花を楽しもうと思っている人にもお勧めエス。開花時期は6月から7月が基本ですが、品種によっては5月から咲くものもありますし、8月まで咲くものもあります。園芸品種には様々なものがあって、その種類は2万以上あるとも言われています。
多年草ですから、地植えすればそのままにしておけば翌年もまた花を楽しむことができます。花の色は白や赤が有名ですが、オレンジや黄色など様々なものがあります。花の形にも色々なものがあります。ゴールデンゼブラのように葉に白い斑が入るものもあります。背丈はだいたい30センチから60センチくらいのものが多いですが、これも品種によって違いがありますから、好みのものを選びましょう。
-
-
ミントブッシュの育て方
シソ科の常緑低木の中でブッシュ状に茂る植物がミントブッシュであり、固有の原産・生息地となるのが豪州いわゆるオーストラリア...
-
-
植物の栽培に必要な土と水と光
植物の栽培に必要なのは、土と水と光です。一部の水の中や乾燥している場所で育つ植物以外は、基本的にこれらによって育っていき...
-
-
キンカン類の育て方
柑橘系果物の一つにキンカンが有ります。一言でキンカンと言っても複数の種類が有り、キンカン類としてはキンカン属が4~6種類...
-
-
アフェランドラの育て方
アフェランドラはキツネノゴマ科でアフェランドラ属に属します。ブラジル、ベネズエラ、エクアドルなどの熱帯、亜熱帯アメリカを...
-
-
スイートピーの育て方
スイートピーは西暦一六九五年に、カトリックの修道僧で植物学者でもあったフランシス・クパーニによってイタリアのシシリー島に...
-
-
ホリホックの育て方
この花については、アオイ木、アオイ科、ビロードアオイ属になります。見た目からも一般的な葵の花と非常に似ているのがわかりま...
-
-
マンデビラの育て方
メキシコやアルゼンチンなどの中米から南米などが生息地のつる性の植物です。ディプラデニアという名前で呼ばれていたこともあり...
-
-
オダマキの育て方
この花は、キンポウゲ科オダマキ属で、多年草です。北半球の温帯地方を中心に、生息している花でもあります。この花の歴史は古く...
-
-
コバンソウの育て方
コバンソウはイネ科の植物で、大振りの稲穂がしなだれているような姿をして居ます。四月の終わりから七月ごろにかけて徐々に開花...
-
-
ヘーベの育て方
ヘーベの特徴は次のようになっています。オオバコ科のヘーベ属に分類されており、原産地はニュージーランドになります。分類は常...
ヘメロカリスの生息地はアジア地域で、原種となっているものは日本にもあります。ニッコウキスゲやノカンゾウ、ヤブカンゾウなどがその仲間です。ヘメロカリスが栽培されるようになったのは中国のことだと考えられています。中国では食用としても用いられていましたし、また薬用植物としても用いられていました。