リパリスの育て方

育てる環境について
育て方としては環境の調整、準備を考える必要があります。日差しが必要ですが日差しがありすぎる状態は良くありません。強い日差しを嫌い、明るい日陰を好む植物になります。理想としては午前中に1時間から2時間しっかりと日当たりに当たっていればあとは日陰で良いような環境です。半日陰ぐらいだと少し日当たりが強すぎるかもしれません。
直射日光に関しては葉の色が悪くなるだけでなく、株自体が傷んでしまうことがあります。そのためにあまり当てるのは良くないとされています。もし南向きと北向きで敷地があるとしたら、南向きに植えるのはあまり良くないとされます。それよりも北向きにしたほうがまだ良いとされています。北向きに植えたほうがいいとはかなり珍しい植物といえるでしょう。
北向きと言っても暗くしてはいけません。住宅などの場合北向きには隣の家などがあって暗くなっている事があり、そういったところは向きません。あくまでも明るい状態が必要になります。湿度に関しては高い環境が良いとされています。日本も生息地になっていますから、夏に湿度が上がるところを好むのは栽培するのに良いといえるでしょう。
風通しには注意しなければいけません。他の植物の間に植えるなどではなく、しっかりと風に当たるようなところが良いとされます。雨が降ったときに当たるところもあまり良くない場所とされます。屋根のあるところであればある程度日陰にもなり、雨も避ける事ができます。
種付けや水やり、肥料について
栽培をするときにおいての用土はミズゴケ単用が多いです。その他では赤玉土とボラ土の小粒を混ぜたものを使うことがあります。ラン科の植物に関してはミズゴケを使うことが多いですから、それと同じような方法で栽培することが可能になります。ミズゴケを入れる鉢としてはプラスチック性のものを使うようにします。
これに水持ちの良いミズゴケを植えこむようにします。素焼きの植木鉢が好まれないのは乾燥しやすいからです。通気性の面ではありながら、この植物には適さないことになります。ラン用の土として知られているバークがありますがこちらも注意が必要です。乾燥しやすいために必ずしも向かないとされています。
ミズゴケ以上のものはないかもしれません。水やりに関しては、春から秋の生育期に十分水を与えるようにします。表面が乾いたときに与えるようにするのが方法の一つになります。水の与え方においては新芽の部分に注意しながらになります。水がたまってしまうとそこから腐ることがあります。
じょうろなどで上から与えるのではなく、株元から少しずつ与えるようにします。秋に落葉したあとは休眠に入りますから水分量はそれ程必要としません。月に1回から2回程度で良いとされています。肥料については特に必要としませんが、生育期においては適切に与えることで生育を良くすることができます。規定倍率の2倍に薄めた液体肥料を与えるようにします。一定間隔を守りながら与えます。
増やし方や害虫について
植え替えをする時期としては休眠期を利用します。主に冬から春にかけてになります。一般的な地域の場合は3月中旬ごろに行うのが良いとされています。バルブが地上部に出るように植え付けます。深植えをすると腐る可能性があります。ミズゴケを利用して行うことが多くなりますが、その時にはミズゴケを中央部分に盛り上げるようにしておきます。
その部分にバルブを植え付けるようにします。植え替えに関しては2年から3年に1回ほど行いますが、ミズゴケ自体は毎年取り替えたほうが良いです。この植え替えのときにバルブをチェックしてみましょう。このときに2つ以上になっているときそれを株分けすることで増やすことが可能になります。行ってみても面白いかもしれません。
これは毎年のように、必ず起こることではありません。状態良く育てたときになります。肥料などをきちんと与えたり、日当たりや水の管理などをまめに行った時などにできることですから、日頃の管理が必要になってきそうです。増やす作業としては4月ぐらいです。バルブを作るのは上の部分と地下部に作るタイプがあります。
地下部のタイプは掘り起こさないとできているかどうかがわかりません。病気については特に心配がないものの、害虫としてナメクジがいます。また夏の風物詩でもあるかたつむりも同様に外注となります。食害によって傷みやすくなります。見つけ次第捕殺します。ナメクジよけの薬などをまいておくとよいでしょう。
リパリスの歴史
夏になく昆虫といえばセミがいます。梅雨が開けた頃からかなりうるさく感じることがあります。暑い夏が始まることを告げてくれます。最初は嫌ですが、晩夏に近づくにつれセミの鳴く種類も変化してきます。そして夜などには徐々に秋の虫が鳴き始めます。そうするとすっかり秋の気分になることがあります。それもまた寂しい気分になります。
夜の秋の虫は非常に種類が多く、場合によってはどの虫がどの虫の鳴き声かわからないことがあります。鈴虫といえばリーンリーンと鳴るのが印象的です。昼間などにも見つけることができます。比較的羽が特徴的の虫ですが、この鈴虫に似た草花があります。それがリパリスと呼ばれる植物になります。
鈴虫の羽に似ていることからスズムシソウと呼ばれることもあります。原産としてはどのあたりかですが、日本も入っています。そのために生息地としては日本も該当します。朝鮮半島から中国の東北部、台湾などにも分布をしています。日本ではどこまで分布するかですが、北海道でも見ることができ、南は九州まで見られます。
日本での歴史においても非常に人気のある植物として知られています。ただし人気がありすぎることでの問題もあるとされています。それは野生個体において盗掘が行われることがあるようです。そのため都道府県においてはレッドデータに掲載をして採取を制限することもあるようです。見た目にも非常に美しく、ランの仲間であることから採取しようとする人がいるようです。
リパリスの特徴
特徴としては、被子植物になります。ラン目、ラン科、クモキリソウ属に該当します。ランの種類の一つとされ、多年草としても人気があります。花の高さとしては、高いもの30センチぐらいです。花の開花時期としては春から秋にかけての開花が多いですが、それぞれの地域によって変わります。大体暖かい季節に花をつけることが多くなるようです。
花の色としてはオレンジ色のきれいなタイプが多いようですが、茶色のタイプ、緑色のタプなどもあります。日本の平地にお自生していることから、日本での栽培に関しては決して難しく無いとされています。耐暑性についてはそれなりにあり、耐寒性もあるとされます。ただし冬に関しては管理が必要になってくることもあります。
常緑性、落葉性のものがあります。葉っぱについては2枚、長さが5センチから10センチぐらいで幅が5センチ位の大きさのものを出します。きれいに伸びきるタイプではなく、縁が少し縮れたようにんっています。葉っぱの色としては少し光沢があるタイプになります。茎に関しては2枚の葉っぱから伸びていくようにでています。
花の幅としては1センチ前後の小さい花になります。その花がたくさんつくタイプになります。通常のランとは少し異なり、糸状になっているのが特徴の一つにもなります。基本的には秋の間に枯れてしまいます。そして冬においては偽球茎のみが残ります。その状態で越冬する形になります。冬は花自体はなくなります。
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