トラデスカンチアの育て方
育てる環境について
トラデスカンチアを育てるのであれば良く光が当たる明るい日陰で栽培を行うのが良いでしょう。光が弱すぎる場合には株が徒長することもありますので注意しましょう。基本的に生育旺盛な特徴がありますので育ちすぎる場合の心配も考えておく必要があります。
鉢植えの様な理想的な環境を作り出すことが出来る物の場合には適度に間引きを行う必要がある場合もあるでしょう。トラデスカンチアの特性として上ではなく横に伸びて行きますのでグランドカバープランツとして育てるのでなければどこかで切るしかありません。
その様なものであることを理解しておきましょう。一方でより大きく広く育てたいと考えているのであればカバープランツとしての成長促進のために上手に肥料を利用するのも必要な対策となります。この様なポイントに関しては育て始めの内に考えておくようにすると良いでしょう。
庭に植える場合には土の性質までは操作しにくいものであると言えますので工夫には限度がありますが、鉢植えの場合にはある程度理想を追求することが出来ます。基本的には腐食質で水はけのよい土地が良いとされているため、赤玉土小粒6に対して腐葉土3、
軽石小粒1と言う配合で土壌を作るのが良いでしょう。このような環境作りをしっかりとすることで成長に適した環境を用意することが出来ます。園芸植物としてしっかりと育てて管理していきたいのであれば、この様な特徴を理解しておきましょう。それが必要なことになります。
種付けや水やり、肥料について
トラデスカンチアの植え付けや植え替えは株が大きくなりすぎたと感じるタイミングで行うのが一般的です。時期としては毎年4月から9月と言う時期が適当であり、植え替えを行う場合には土を3分の1程度落として1~2回りほど大きな鉢に植え替えると良いでしょう。
鉢植えで育てる場合にはあまりに小さな鉢植えである場合には根詰まりを起こしてしまう可能性があります。その様な状況になると成長が抑制されてしまいますので注意が必要です。そうなってしまう前に適切な移動を行わなければ株を弱らせてしまうことにつながると言えるでしょう。その様な課題があります。
水やりに関しては季節によって変化を与える必要があります。多くの植物に共通することではありますが、春から秋の時期に関しては鉢植えの土が乾いてきたタイミングで水を与える様な対応を取ると良いでしょう。一方で冬の時期にはそれほど水分を必要とはしませんので、
基本的にはやや乾かし気味で管理するのが良いでしょう。あまりに水分が多い場合には株が弱ってしまうことにつながりますので注意が必要です。肥料に関しては春から秋にかけての生育期に当たる時期に於いて、
2カ月に一回の頻度で緩効性化成肥料を施すのが良いでしょう。あるいは速効性の液体肥料を1週間から10日に1回程度の頻度で施すのも選択肢の一つとなります。大きく育てたいと言う場合には適切に利用して行くことで期待に沿った結果につながるかもしれません。
増やし方や害虫について
トラデスカンチアの増やし方の基本となるのは株分けです。株が鉢植えいっぱいに育ったら4月から9月の時期に行うものです。具体的な方法としては古い土を4分の1から3分の1程度落とし、はさみなどを利用して2~3株に切り分けます。
その際に3分の1程度葉茎も間引きするのがポイントになります。この状態で壱週間程度明るい日向に置き、しおれてくることがなかった場合には元の場所に戻すという方法で増やすことが出来ます。あるいはさし芽と言う方法もあります。こちらも同じ時期に行うものであり、
茎の先端分を4~5節程残して切り、下の2~3節の葉を落とします。それを3~4号のポットに入れた赤玉土にさします。その様な鉢を風の当たらない明るい日陰に置き、さし床を乾かさないように水を与えながら管理すればい習慣から10日ほどで発根します。
十分に発根したら植え替えてしおれてこないかを確認します。しおれることがなければ成功であると言えるでしょう。この様な方法で増やします。病気に関しては苗腐病、灰色かび病に注意が必要です。いずれも春から秋にかけての病気であり、問題が生じている部位を除去することで対応するしかありません。
一方で害虫に関してはカイガラムシとハダニが問題になります。これらは年間を通して発生しますので、見つけ次第すぐに処理する様に対応することが求められます。しかしあまりに数が多い場合にはある程度思い切った対応が必要になるケースもあります。
トラデスカンチアの歴史
トラデスカンチアは北アメリカの温帯から熱帯アメリカにかけてを生息地とする植物です。実は日本においても似たような品種の植物が存在しており、ムラサキツユクサやムラサキゴテンはその代表例であると言えます。しかしながら園芸において葉が美しくて観葉植物として飾ることのできる者の場合には
トラデスカンチアと呼ぶことが多くなってきています。トラデスカンチアの中には花が美しいものも少なくありませんが、観葉植物として楽しまれる物の中には花が小さく葉の美しさに対して特徴が弱い傾向にあります。観葉植物の場合には緑の葉を楽しむことが出来るものであるという特徴もあり、
インパクトに欠ける例も少なくはありません。園芸用の植物として品種改良が繰り返されているという特徴があり、様々な特徴を持った品種が新たに生み出され続けています。主な種としてはブラジル原産で葉に白くて細い筋が入るあアルビフローラがあります。
他にはアルゼンチンを原産とする園芸品種であり、葉の付け根近くに不定形の淡紫色の班が入るブロスフェルディアナと呼ばれる品種があります。縦に縞が入るケースが多いトラデスカンチアにおいて珍しい種類であると言えるでしょう。
次にフルミネンシスのバリエガータと呼ばれる小型のトラデスカンチアも良く栽培されています。白筋が非常に大きくはっきりと入る品種であり、不規則で味がある植物であるのが特徴となっています。トラデスカンチアにはこの様な広がりがあるのです。
トラデスカンチアの特徴
トラデスカンチアは北アメリカから熱帯アメリカにかけて約70種類が分布している種類の植物です。草丈が10センチから15センチ程度に成長する小型の観葉植物に当たる熱帯植物として知られています。組が葉うように伸びる種類が多く、
小さな観葉植物に仕立てて楽しむという取り扱いが一般的であると言えます。寒さにも暑さにも強いという特徴がある植物であり、育てやすい植物に分類されます。鉢植えとして楽しむことも出来ますが、敢えて地面に植えることで
地面を緑で多くグラウンドカバープランツとしての働きを期待することも出来ます。非常に強い品種であるため育て方の心配もあまり必要ではなく、栽培しやすい植物として初心者の園芸に葉非常に向いているものであると言えます。このトラデスカンチアは原産地は南北アメリカ大陸となっています。
よく栽培されているものにはトラデスカンチア・フルミネンシスの品種で淡い黄色の班が入るバリエガタや、トラデスカンチア・アルビフロラの品種で白色の縞班が入るアルボビッタダ等があります。少し変わった品種としては多肉植物にも分類されるトラデスカンチア・シラモンタナと
呼ばれる品種の場合には別名を白雪姫と言い、株全体が白色の軟毛で覆われているというスタイルのものがあります。この様に観賞用として品種改良が盛んに行われている種類の植物であるというのが最大の特徴であると言えるでしょう。この様なトラデスカンチアは日本でも人気があります。
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