パボニアの育て方
パボニアの育てる環境について
パボニアの植え付けや植え替え時期と言うのは、4月から7月にかけてが適期となり、開花時期は4月から10月になります。また、肥料は鉢植えなどの場合は、4月から9月にかけて適量を施し、剪定については4月から5月の頃と、10月に行うのが良いとされます。
育て方のポイントとしては、日当たりが良く、しかも水はけが良い環境を好むことからも、日当たりのよい場所や水はけが良い用土を使っての栽培が育て方のコツとなります。
陽当たりについては、日光が良く当たる場所以外にも、半日だけは日陰になってしまう場所でも栽培は可能です。
但し、夏場の直射日光は厳禁であり、夏については半日だけ日光が有り、半日は日陰になる、風通しが良い場所を選ぶ事がポイントとなります。尚、水やりなどにより鉢の内部が蒸し上がるような状態になると、立ち枯れなどの原因になりますし、植物自体が弱ってしまうので注意が必要です。
そのため、夏場の水は夕方以降にあげるのが最適と言えます。また、冬場は室内の中でも比較的明るく、且つ、温かい窓際などにおいて管理を行うようにする事や、最低温度については5度以上になる場所を選ぶ事で冬越しが可能になり、その年の春以降に開花を望めます。
尚、植え付ける時の用土は、水はけが良い物を選ぶ事が育て方のコツの一つです。例えば、赤玉土小粒を7、腐葉土を3の割合で用土を作ってあげて植え付けるのが良く、5号鉢以上の大きさで栽培をする場合には赤玉土小粒ではなく大粒を利用すると良いです。
パボニアの種付けや水やり、肥料について
植え替えについては1年から2年に一度の割合で行うのが良く、適期としては4月から7月の中で行います。尚、過湿を嫌いますので植え替えを行う鉢と言うのは、株よりも大きなものを利用しないようにする必要が有ります。多くの根を張る植物の場合は、
根詰まりなどを講じて大き目の鉢を選ぶ方が良いのですが、パボニアにおいては大きな鉢を使う事で湿気を多く与えてしまい、植物が弱ることも有るので注意が必要です。また、鉢の大きさを変えずに植え替えを考えている場合は、4月から5月にかけて一度、枝葉を半分ほど残して切り詰めておいて、
根鉢の土を半分ほど取り除き、新しい用土を追加して植え替えるのが良いのです。尚、剪定はパボニアを栽培するに当たり重要な管理と言えますが、枝が伸びすぎた時などは、春の植え替えを行う時、冬越しを行う前(10月頃)などに草丈の半分ほどを切り詰めておくと、
生長にも良い影響を与えて上げる事が出来ます。水やりについては多湿に注意が必要となりますが、鉢の表土が乾いた段階で水を与えてあげて下さい。多湿にしてしまうと立ち枯れが生じてしまったり、植物を弱らせてしまう原因になるので水を与えすぎてもいけません。
また、冬場は休眠期には居るため、乾かし気味でも良く、水は極力控える事が冬場の管理ポイントです。肥料については、成長期となる春から秋の間に、窒素、リン酸、カリウムが同量になっているものや、
リン酸が多めに含まれている肥料を規定量与えるようにします。尚、成長期の肥料は置き肥にしてあげて、開花している時などは、リン酸の成分が多く含まれている液体肥料を1週間に1度の割合施してあげます。
パボニアの増やし方や害虫について
パボニアはアオイ科パボニア属の低木であり、赤い苞(副萼片)中に、濃紫色の萼と花弁を持ち、花弁の先端部分からは、雄蕊筒に囲まれた、花柱が長く伸びている特徴を持つブラジル原産の常緑低木種です。多年草であり、毎年このような特徴を持つ花を開花させることが出来ますが、
病気については特別心配はいりませんが、水を多く与える事で過湿となってしまい、立ち枯れなどが起きたり、真夏の暑い時期に水を与えることで蒸しあがってしまって根腐れや弱りを生じさせることも有るので管理には注意を要します。尚、パボニアは新芽が出る時期になると、
新芽を狙ってアブラムシやカイガラムシなどが発生するケースがあり、新芽を食害するなどの被害を受けてしまいますので、見つけ次第殺虫剤などで防除をすることが大切です。また、これらの害虫は風通しが悪い環境などにおいても多く発生すると言われており、
風通しが良い環境に置いてあげるなどの防止策も大切です。また、風通しが悪い事で、アブラムシやカイガラムだけではなく、赤ダニ、オンシツコナジラミと言った害虫も発生する可能性を高めてしまいますので、風通しが良い場所で管理する事は害虫を防止できる手法と言えます。
パボニアの殖やし方としては挿し木により方法が有ります。挿し木を行うのに適している時期と言うのは、5月から8月にかけてであり、挿し木用の枝として、7㎝から10㎝ほどの長さに枝を切り、バーミキュライトもしくは鹿沼土などの綺麗な用土をに挿しておくことで、そこで根を張り増やすことが出来ます。
パボニアの歴史
パボニアはブラジルが原産の植物で、赤い苞が鮮やかな低木の熱帯植物になります。尚、この植物はアオイ科、 ヤノネボンテンカ属(もしくはパボニア属)に分類されるもので、春から秋(4月から10月頃)までの長期間、花を楽しめるなどの利点も持ちます。
パボニアの特徴の一つに花の色に在ります。紫色の花の周囲には苞(ほう)と呼ばれる部分が有り、苞は花や花序の基部に存在しているもので、蕾を包んでいた葉になります。この植物の苞と言うのは、赤色であり、この赤色がとても鮮やかであることからも園芸の中でも人気が高くなっており、
日本国内においても栽培をする人が多いのだと言います。しかも、先ほど説明を行ったように、開花時期が長くなるため、長い間花を楽しめますし、常緑の小低木であることからも鉢植えでの栽培にも適しているなどのメリットも有ります。
因みに、最近は矮化剤を利用して草丈を抑制させている鉢物が園芸専門店などで入手が可能になっており、その草丈は50センチから150センチと大きさも様々です。尚、一般的に流通しているものは比較的草丈が低いものであり、50センチ程度のサイズが主流と言われています。
また、主な生息地としては中央アメリカから南アメリカなどの地域であり、これらの地域には約100種ほどの品種が分布しているのが特徴で、パボニア・インターメディア、ハスタータ種と言った種類の品種が園芸用として栽培もしくは流通しているのです。
パボニアの特徴
パボニアはブラジルが原産の低木種で、耐寒性は弱いのですが、耐暑性については多少強めと言われており、常緑性、開花期間が長いなどの特徴を持ちます。また、パボニアには草丈が低くなっている園芸用の品種も有りますが、これは矮化剤(わいかいざい)
と呼ばれる植物の制著を抑制させる効果を持つ薬剤であり、草姿を改良するなどの目的で利用されているものです。また、矮化剤は別名植物成長抑制剤とも言わr手絵おり、茎の伸長を抑制させ、葉や花と言った部分や、他の器官などには作用しないなどの特徴を持ち、
矮化剤を利用する事で通常150センチほどに成長するパボニアを小さい低木の植物に変えた品種も存在しているのです。また、この植物の特長の一つでもあり、花には赤い苞が在り、この赤い色が鮮やかな事からも人気が高いとされています。苞は蕾の時の花の周りを囲む葉の役割を持つもので、
花が開くと同時に苞も広がり、紫色の花とのコントラストを作り出す、自然の芸術品とも言われています。また、この植物は枝自体は少なく、分枝をせずに直立するのも特徴ですし、春から秋までの期間の中で花を楽しめるのも特徴です。尚、園芸品種の中でも多く出回っているものに、
ハスタータ種と呼ばれるものがありますが、ハスタータ種と言うのは、南アメリカが原産の植物であり、ブッシュ状に生育すると言う特徴を持つ常緑低木になります。別名として、ヤノネボンテンカとも言われており、パボニアとは異なり花色は白色であり、中心部分は暗めの赤色になっているのが特徴です。
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