チャイブの育て方
用土の準備と種付け
チャイブは、非常に丈夫で病害虫にも強いため初心者でも問題なく栽培することができます。準備する用土は有機物を含んだ培養土を用意します。売られている培養土か赤玉土7、腐葉土3、堆肥1、といった割合で合わせておきます。
酸性の土壌を嫌いますので植え付けるまでに期間をとって、苦土石灰などで中和しておきましょう。栽培する場所としては、日当たりの良い方がいいのですが暑さに弱いため夏の盛りの時期にはすだれなどで日差しを遮る工夫が必要です。
春先の気温が15℃前後になったら種付けします。2~3㎝ほどの感覚で1粒単位のばら蒔きをします。その上に土を薄くかけて、種を流さないように十分な水やりをします。発芽時期は早ければ2~3日から遅くとも1週間ほどで発芽します。
このとき発芽までは土を乾かさないように水やりをします。また、発芽率は非常に高いので種の蒔きすぎに注意します。その他、連作被害はないのですがチャイブはアサツキと同種のものですから同じ場所に栽培すると交配してしまいますので注意が必要です。
発芽後の育て方
露地栽培の場合は比較的に手をかけなくても育ってしまいます。放置しておいても花が咲いて種子が飛びどんどん増えてしまうほどです。ですが、鉢植えの場合は混み合ってきたら間引きをする必要があります。間引きをしないと大きく育たないので注意が必要です。
水やりは土の表面が乾いてきたら十分な水やりをするようにします。夏の時期は暑さには弱いので水を切らさないようにします。鉢植えやプランターでの栽培の場合、土が完全に乾ききってしまうと枯れてしまいますので特に注意が必要です。
また、アサツキやネギと違って冬になっても、葉は枯れますが休眠しませんのでこの時期にも完全に土を乾かしてしまわないようにしないように注意が必要です。露地栽培の場合は降雨に任せておいても大丈夫ですが、鉢植えなど軒下で雨がかからない場合は知らない間に枯らしてしまう事が無いようにします。
また、休眠はしませんが寒さには比較的強く、かなり寒い地域でもそのままで越冬することができます。肥料は多すぎると?が太くなってしまい品質が悪くなりますので元肥以後は、収穫のたびに少しずつ追肥するようにします。
花も美しいため観賞用としても利用価値はありますが、花を咲かせてしまうと葉が硬化して味が悪くなってしまいますので蕾のうちに摘み取ってしまいます。また、株分けすることでも増やすことができますが球根の状態では手に入りづらいため初回は種から栽培してその株を株分けすることで順次殖やしていくことができます。
球根で植え付ける場合も時期は同じ頃に行います。株間を15㎝~20㎝ほどとって植え付けます。後は同じように栽培します。プランターなどの狭い場所で栽培する場合は間引きを適宜行うことで株を大きくすることができます。間引いたものは食べることができますので無駄にはなりません。病害虫には強く殆ど心配はいりません。
それどころか同じ場所に植えた植物の黒点病やうどんこ病を予防する効果があると言われ、コンパニオンプランツとして利用されるほどです。しかし、稀にアブラムシの害にあう可能性がありますので風通しをよくするため間引きをして込み合わないようにします。その他には摘心や支える支柱などは必要ありません。
収穫と利用方法
種付けから3~4か月ほどすると収穫できるようになります。根元から5㎝ほどのところからハサミや刃物を使って葉を切り取って収穫します。この時、残す部分があまりに短いと再生が遅れたり再生しなくなったりしますのでなるべく多めに地上葉を残すようにします。また、収穫をせずに放置すると球根が分球しなくなります。
収穫して切り取られることで分球が促進されますので適宜収穫をするようにしましょう。増やす方法は葉ネギやニラと同じで年を重ねるごとにどんどん増やすことができます。ですので一年目の収穫は分球する株を増やすつもりで収穫を少し控えめにすると翌年からの収穫を増やすことができます。
また、種を取ることもできます。花を咲かせてネギ坊主を作ったら枯れたものを乾燥させ実をつぶすと種を取ることができます。保存方法はネギと同じく小口切りにして冷凍しておくとよいでしょう。チャイブは球根も葉もすべて食べることができます。ネギやアサツキに含まれる硫化アリルも同様に含まれますが比較的やさしい香りと味がします。
ですから、ネギやアサツキよりもソフトな味付けをすることができるため、上品な味わいにしたいときに利用できます。バターやチーズに混ぜたりサラダにも利用できます。その他ポテトサラダやオムレツ、マリネ、生のままサンドイッチに利用したりとネギと比べると幅広い料理に利用することができます。洋食でも和食でも料理を選びません。また、ハーブですのでお茶として利用することもでき、常用することで風邪の予防や成人病の予防にもなります。
チャイブの歴史
チャイブは5000年ほど前から中国で食用として利用されたことが記録として残っています。料理としてのレシピも紀元前1000年以上前から残っています。独特の風味と味わいを生かした魚料理として利用されていたことがうかがわれます。
チャイブをヨーロッパに持ち込んだのは、東方見聞録で有名なマルコ・ポーロであると言われており、13世紀頃だと記録されています。それから16世紀頃にはヨーロッパでもハーブとして一般的に栽培されるようになりました。
中国では、医食同源の考え方から、食欲を増し消化器系の働きをよくする効果や殺菌効果を生かした料理が残されています。そのほかには止血剤といった医療目的でも利用されていました。
また、花を咲かせて観賞用としても用いられ、食用とするには蕾を摘み取って花を咲かせずに柔らかい状態で利用していました。マルコ・ポーロもこのハーブを大変気に入って帰国後もよく食べていたと言われています。
チャイブの特徴
原産地は、シベリア、アジア、ヨーロッパ、北アメリカと広範囲にわたっています。日本では、北海道を生息地としており、ネギににていることからエゾネギとかセイヨウアサツキと呼ばれています。すぐに分球するため単独で一本だけで生えていることがないため、英語のでは複数形で呼ばれています。
フランスではシブレットと呼ばれ料理の風味付けに利用されています。このように洋の東西を問わずに広く利用されています。球根植物であるチャイブは群生して生育します。葉は円筒形で、細長く20㎝~30㎝ほどにまで成長します。
花はピンク色をしており、日本でのアサツキは、チャイブの変種とされており、同じように薬味として利用されています。また球根を食べる地方もあります。ネギやアサツキと比べて香りがそれほど強くなく上品であるためホテルなどでオムレツやスープに刻んで入れられていることもあります。
フランスでは花をサラダなどにして多く利用されています。栄養成分としては、βカロテンやカルシウムが豊富で特徴である臭い成分は硫黄化合物であり、食欲増進や血行促進に効果があると言われています。民間療法として貧血症にも効果があるとして利用されています。
そのほかインフルエンザや風邪の予防、および最近世間を騒がせているO157の増殖を抑制する効果も期待できます。また、病害虫にも強くチャイブそのものだけでなく一緒に植えられている植物の病害虫を防ぐ効果もあるためコンパニオンプランツとしても利用されています。
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