アザレアの育て方

アザレアの育て方

アザレアは名前の由来がラテン語のアザロスつまり乾燥という意味の言葉です。アザレアは乾燥した地域に咲くことからこう名付けられたと考えられています。1680年にR.indicumという品種がオランダに渡ったのですが、これは本日のアザレアの元になったものだといわれています。

アザレアの育て方

アザレアを育てる場合の土は小粒の鹿沼土と小粒の赤玉土をそれぞれ3、腐葉土を2、ピートモスを2の割合で混ぜあわせた配合土か市販の山野草培養用土を5と草花栽培用の用土5を混ぜ合わせたものを使います。寒さには弱いので鉢植えにするのがポイントです。

そのほうが寒い時には場所を移動できますので便利です。すでに花がついていて咲いているようなものを購入した場合は開花後の3月から4月頃に根鉢から用土を3分の1ほど落としてから一回り大きな鉢に植え替えしてあげましょう。市販で売られているアザレアは鉢いっぱいになるほど根がはっていることが少なくないのです。

植え替えたらたっぷりと水を与えます。肥料は開花後に遅効性の粒状化成肥料か固形の油粕をお礼肥として与えます。夏までにはまた花芽がついて蕾も成長しますので9月頃に再び粒状肥料を与えるようにするのが良いです。

アザレアは開花中は特に乾燥しやすいので、花に元気がなさそうな時や土の表面が白っぽくなって持ってみて軽いようであれば水やりするタイミングです。水やりは暖かい日の午前中に鉢底から水があふれ出てくるほどたっぷりとやります。ただし、この時には花や蕾には水がかかってしまわないように注意しなければいけません。

春は新梢が伸びてよく成長するので毎日水やりをするようにしたほうがいいです。夏は高温によって土はかなり乾きやすいですから朝と夕方の2回水を与えるようにするのが良いでしょう。秋は春と同じように与えればOKです。室内に入れた後は土が乾いてきたなと感じた時に水やりをすればいいです。

栽培する上での注意事項

春になると新芽がどんどん出てきますので3月下旬から4月上旬までには剪定と植え替えをすませてしまいます。剪定をする場合は株全体を好みの形にカットすればよいですが、深さは1、2cmほどにしておくほうがいいです。こうすると新しい芽がどんどん出てくるのでこんもりとしたきれいな樹形になりますし、花もたくさん咲くようになります。

春に伸びた芽は夏まで伸びて蕾をつけた後成長を止め、冬の寒さにあたってから次の春にまた花を咲かせます。ですから剪定のタイミングは非常に大切です。夏以降に伸びてしまった樹形を乱す枝は9月から10月頃に他の枝と同じような長さにカットしておくといいでしょう。

害虫はハダニやツツジグンバイというものが春から秋にかけて発生しやすいので注意します。ベニモンアオリンガの幼虫は、蕾や新芽の中に入って食害してしまいますから4月と9月に殺虫剤を散布しておきます。アザレアの花があまり咲かない場合の原因のほとんどはこのベニモンアオリンガの幼虫によって秋以降にできている蕾が食べられてしまっているからです。

ルリチュウレンジハバチ、ハマキムシなどにも要注意です。病気は葉に褐色の斑点ができる褐斑病や葉が黒くなって枯れ落ちてしまう病気にかかる恐れがありますので風通しは良くしておき、これらの病気にかかってしまった葉はすぐに摘み取って処分してしまうようにします。

室内にとりこんだアザレアは暖房の風に直接あたるような場所は避けて置きます。4月以降は外にだし、風通しと日当たりの良い場所に置きます。夏の高温期は葉焼けしてしまうことがあるので半日陰の場所に移動させます。涼しくなってきたら再び日当たりの良い場所へと移動させて11月下旬頃まではあえて寒さにあてておきます。

種付けで増やすことはできるのか?

アザレアは基本的には挿し木で増やします。開花後にのびた新梢は6月から7月頃には硬くなっているので10cmほどにカットし、先端から4、5枚ほどの葉を残して他は全て取り除いてしまいます。

茎をナイフなどで斜めにカットして30分ほど水揚げし、切り口に植物成長調整剤をつけてから箱や平鉢に入れた小粒の鹿沼土か挿し木用の土に棒で穴を開けて、葉が触れる程度の間隔で挿しておきます。たっぷりと水やりしたら、あとは日陰の風の当たらない場所で乾かさないように管理します。

こうしておくと発根して9月頃には鉢上げできるようになります。 開花後に種付けをしたら熟した時に採取すればよいです。種まきするのであれば春頃に赤玉土に撒くようにすればいいです。しかし花が咲くまではかなり時間がかかりますし、難しいこともあり、やはり挿し木で増やしていくのが良いでしょう。

アザレアにはメインとして自立心、愛の楽しみ、愛の喜びなどの花言葉があります。その他にも色によって花言葉の意味が違います。赤色は節制や節度のある愛、白はあなたに愛されて幸せ、ピンク色は青春の喜びです。

また乾燥しやすいということから、禁酒という面白い花言葉もあります。人に贈り物をする時には念のため、花言葉の意味もしっかりと調べてから贈るほうが良いでしょう。家族などであればお酒を飲みすぎている家族に禁酒という意味をこめて贈っても面白いです。

アザレアの歴史

アザレアは名前の由来がラテン語のアザロスつまり乾燥という意味の言葉です。アザレアは乾燥した地域に咲くことからこう名付けられたと考えられています。1680年にR.indicumという品種がオランダに渡ったのですが、これは本日のアザレアの元になったものだといわれています。

また1810年にR.simsiiが、1819年にはR.ledifoliumという品種が中国からイギリスへと渡り、この2つが交雑したものが日本へと渡来してアザレアとして市場に出回るようになりました。1822年頃から1833年頃まで非常にアザレアの交配が盛んになっており、各国で様々な品種が生まれました。

特にベルギーは当時から育種が盛んだったこともあり、現在でもアザレアの品種改良などの中心国となっています。日本に渡来したのは1892年頃のこととされており、1907年頃になるとベルギーやオランダから様々な品種が輸入されるようになりました。

当時まだアザレアという言葉で呼ばれることはなく、西洋ツツジやオランダツツジという名前で呼ばれていました。現在、植物学ではアザレアという言葉は存在しませんが、園芸界では普通に使われています。

アザレアの特徴

アザレアはツツジ科ツツジ属で、原産地や生息地は中国や台湾、ベトナム、フィリピン、日本などで約95種類ほどが分布しているといわれています。日本国内では観賞用として価値が高い品種が15種ほど存在しています。花色は白やピンク、赤、紫色などがあります。

日本にも自生している花ですから日本の気候にもあい、とても育てやすいのが特徴です。常緑性ですし、草丈も1mから1.5mほどにしか育ちませんので庭先で植えるのにも良いです。寄せ植えに使うことも可能です。八重咲きが多いですが、品種によっては一重咲きなどもあります。

葉は長い卵形から楕円形をしていて開花は4月下旬頃から5月中旬頃までです。冬から早春の時期に花が咲いているアザレアが販売されていますが、あれらは保成栽培されたものであり、加温して年末頃から開花させたものです。無加温の室内で管理することで開花がゆっくりと進むので2か月以上花を楽しむことができます。

翌年以降には2通りの楽しみ方があります。1つは大株に育てて花付きを良くすることで豪華さを出すこと、もう1つは逆にコンパクトにすることで寄せ植えなどを楽しむことです。その場合、剪定する必要があります。

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