トウワタの育て方
育てる環境について
育てる環境について、寒さはあまり考える必要はありません。日本では冬になると枯れてしまうからです。そう考えると多年草に比べると手間がかかりません。その一方で南アフリカ原産であるため、暑さには強いです。日本の猛暑でも十分に持ちこたえられます。とても日差しを好む植物であるため、なるべく日当たりの良い場所で育てるのがベストとなります。
ただ草花としては60cmから150cmと草丈が高いのが特徴です。周囲に低い植物を植えている場合ならばすぐに追い越してしまうため、植える場所から50cm以上高いところの日差しを注意すればいいです。ちなみに、地植えすることもできれば、鉢植えやプランターで育てることも可能です。鉢植えで育てるときも、日当たりの良い場所に移動させるといいです。
また日当たりと同様に水はけも重要となってきます。特に鉢植えやプランターでは根が窒息する原因となりやすいので注意が必要となります。植えるときには、一度水を撒いてみて水はけのチェックをしておいたほうがいいです。もしも、水溜りができたなら水はけの悪い証拠であるため、改良する必要があります。
水はけの良い土壌を作るために腐葉土が適していますが、白紋羽病の原因となるため植え付けの時には控える必要があります。そのため、市販されている家庭菜園用の用土に川砂を混ぜて使うほうが無難と言えます。そうすることで、健康的にスクスクと育って可愛らしい花を付けてくれるはずです。
種付けや水やり、肥料について
育て方としては、株を植えるときの株間は地植えやプランターの場合では20~25cm、鉢植えの場合ならば6~7号鉢(直径18cm~21cm)がベストです。種から育てる場合も同様です。ただし、早めに摘心したほうがいいです。摘心とは先端につく芽を摘むことです。植物は芽の生長にエネルギーを消費するため、摘心することで枝数を増やすことができ、結果として花も増やすことも出来ます。
芽を摘むことに躊躇ってしまうかもしれませんが、その芽は上へ上へと伸びていくだけなので潔く摘んでもかまいません。トウワタは水はけの土地を好む一方で、非常に水を必要とする植物でもあります。育てている間は頻繁に水をあげるように心がけてください。水不足になると生長が止まるだけでなく、枯れてしまうこともあります。
そのため、土の表面が乾いてきたと感じたとき、たっぷりの水を与えるようにすれば問題ありません。多雨林で生息地していたため、根腐れなどの心配はほとんどありません。一方、肥料は植え付けをする前に緩効性肥料を混ぜて耕しておいたほうがいいという意見があります。
その逆に、植え付けのときには肥料を与える必要はないという意見もあり、どちらが正しいのかは分かりません。ただし、植え付けをしてから生長期間中は月に2~3回ほど液肥を与えることは重要となります。液肥は市販されている園芸用のもので十分です。それ以上肥料を与えてしまうと、草丈ばかりが伸びてしまうだけです。
増やし方や害虫について
トウワタは比較的育てやすい植物ですがアブラムシと白紋羽病には注意を払う必要があります。アブラムシは6月から11月の期間に大発生する危険性があります。植物の養分を吸って弱らせてしまうため、早めに対処する必要があります。アブラムシは基本的に太陽光を嫌うため、なるべく日光に当てるように心がけるのがいいです。
またアブラムシ専用の予防薬もあり、それを活用するのも一つの手です。防虫ネットを使う方法もありますがアブラムシが発生する時期と開花時期が重なっています。せっかくの花の見ごろを防虫ネットで隠してしまうべきではありません。一方、白紋羽病は植物の感染病であり、トウワタはこの病気に弱いとされています。
この予防には、とにかく感染の原因である病原菌に触れさせないことです。先に述べた腐葉土を使わない理由はそこにあります。特に植え替えや植え付けをしたとき、植物に負担をかけているため病原菌に対する抵抗力が弱まっています。腐葉土は栄養素が高い一方で、どんな菌が混じっているのかわかりません。
もしも安心して育てたいと考えているのならば、市販されている園芸用土がいいです。さらに、植え付け前の苗をトップシンM水和剤などで消毒すれば完璧です。このアブラムシと白紋羽病さえ気をつけていれば、基本的にトウワタは非常に栽培しやすい植物と言えます。切り花としてプレゼントしても喜ばれる花であるため、初心者にはぴったりかもしれません。
トウワタの歴史
トウワタ(唐綿)とは海外から来た開花後にタンポポのような綿を作るため、この名前が付けられました。ただし、唐といっても中国が原産地ではありません。全く逆の方角に位置している南アメリカが原産となっています。江戸時代の末期に日本に伝えられてきましたが、当時の日本では海外というと唐のイメージが強かったのかもしれません。
日本ではトウワタという名前で販売されていることが多いですが、アスクレピオスと言う名前で売られていることもあります。この名前は学術名からくるもので、ギリシャ神話に登場する医術の神「アスクレピオス(Asklepios)」が語源とされています。なぜ医術の神の名前が与えられたのかと言うと、一説には茎を傷つけると白い乳液が出てきます。
その乳液が薬に使われていたからと言われています。ただし、この白い乳液には強い毒性があるため、本当に薬として使われていたのかは定かではありません。そのため、決して薬用植物として使わないよう心がけなくてはなりません。日本に輸入されたときは主に観賞用として持ち込まれてきました。
日本でも育てることができますが、売られているときは「多年草」とも「一年草」ともお店によって表示が異なることがあります。基本的にトウワタは多年草なのですが、日本の気候では越冬することができません。そのため、日本で育てるときは一年草として扱っているところも少なくありません。多年草も一年草もどちらも間違っていないです。
トウワタの特徴
トウワタの最大の特徴は花の姿にあります。まっすぐに伸びた茎先からいくつも枝分かれして、その一つ一つに花を付けます。遠目で見ると1つの花に見えても、実際は6~10つの花が固まっています。そして、その一つ一つの花の形が変わっています。5枚の赤い花びらが反り返ったように咲き、オレンジ色の塊がむき出しになっています。
この塊は花粉塊(カフンカイ)と呼ばれるもので、つまりは花粉です。そこに蝶やハエなどの昆虫が止まり花粉をつけて飛び回っていき、結果として受粉を広範囲に促していきます。花の形としては非常にユニークですが、オレンジ色と赤色のコントラストが美しい花です。まるで花びらがスカートに見えることから踊り子のような花と呼ばれることもあり、切り花としても人気があります。
そして、花が落ちて実が成ります。その実はすでに述べたように綿を形成しています。ただし、綿と言っても綿花というよりはタンポポに近いかもしれません。実が熟してくると自然に裂けて種子を放出していきます。タンポポは春に開花しますが、トウワタの開花時期は6月から10月頃となっています。
南アメリカが生息地であるため、どうしても耐寒性がありません。そのため、日本ではガーデニングで育てるときは一年草の扱いとなります。毎年、トウワタの花を見たいと考えているのならば、実が裂けて種子が放出する前に収穫して、次の春に撒けば6月過ぎには花を愛でることができます。
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