ジュエル・オーキッドの育て方
育てる環境について
育て方においては環境としてどのような管理場所が必要になってくるかです。日当たりは必要になりますが、常に直射日光があたっているようなところは好ましくないとされています。真夏以外においては半日陰が良いとされます。木漏れ日程度の日当たりが差しこむようなところになります。
真夏においては日が当たるだけで影響があるとされるので、遮光カーテンを利用したり、完全に当たらない日陰に移動させたりします。夏の日当たりについては当てないほうがいいとされます。他の季節においても適度に遮光しながら管理をするのが良いとされています。ですから備え付けタイプで行うとよいでしょう。
夏は最も遮光が強くなるようにし、秋や春は少し弱め、冬も更に弱めにするなどです。冬のあまり日光が届かないような季節でも少しは遮光しておくようにします。冬においては屋外管理も可能ですが霜に関しては枯れてしまう原因になります。ですから霜が降りると予想されるときは自宅内で管理するなどが必要になります。
自宅内で管理をする時は、冷暖房の風が当たらないようなところで管理する必要があります。冷暖房の空気といいますと人が当たると心地よいですが、これらは非常に乾燥しています。あくまでも直接当てるのが良くないだけなので、冷房や暖房している部屋に置くのが良くないわけではありません。風のとおり道を計算して、それらの風が当たらないところに置くようにしなければいけません。
種付けや水やり、肥料について
栽培をするにあたっての植え付けなどの用意です。ランといいますと通常はラン用の土を用いるとされていますが、この植物に関しては少し異なります。水はけの良い土を用意するようにします。例としては、赤玉土が6割、腐葉土が3割、ピートモス1割がいいでしょう。植木鉢に関しては、通常よりも深さが無いタイプを使うことがあります。
そして鉢の縁よりも少し盛り上げた状態で植えるようにします。なぜそうするかですが、深い植木鉢にすると乾きにくくなるからです。水やりについては、土が乾いてきたら水を与えるパターンで行うようにします。土が濡れているときい行うのは良くありません。実際に土を指で触ってみて確かめてから行うようにします。
あまり水分が多くなると根腐れになってしまいますから、それを防ぐためにも守らないといけないことです。このときに行うこととしては、受け皿の水は必ず捨てます。水を与えるときに受け皿からしみだすくらい与えることがあります。それはいいですが、そのままにしていると腰水状態になり下から余計な水分が上がることがあります。
水が上がり過ぎるのを防ぐ必要があります。冬に関しては水を控えるようにします。寒い時期はそれ程生育しません。水を吸い上げる量もかなり減ることが多くなります。それなのに多く与えれば余分な水が多くなります。蒸発の割合も減るので、同じように水やりをしていると過湿状態になります。元から水を減らすようにします。
増やし方や害虫について
増やす方法としては、株分けをすることができます。茎が分かれるようにして増えていきます。この方法は比較的容易に行うことができます。時期としては植替の時と同じ時期です。植え替えの時には株の状態を確認するでしょうから、十分大きくなっているようであれば行うようにしてみましょう。株分けにおいては、根が3本以上になっているかを確認しながら行うようにします。
それ以下になると弱くなるので成長が難しいことがあります。3本以上あれば十分育てることができます。この時花がついている茎についてはカウントしないようにします。花がついた茎については枯れてしまうことがあります。それを除いて何本あるかを考えます。その他に行うことが出来るのがさし芽です。
長さとしては8センチぐらいで挿し穂を用意します。挿し木用の用土にさすようにします。時期としては5月から6月頃に行うようにすればいいでしょう。病気に関しては軟腐病になることがあります。夏の蒸れ、多湿が病気にする原因とされています。株元から腐ってしまう病気なので非常に怖いです。
葉にムラが出てきたとしたらウイルス病の可能性が考えられるので注意します。対応しないとせっかくの葉を楽しめなくなってしまいます。害虫はいろいろあるので気をつけます。ナメクジ、芋虫は食害されてしまいます。きれいな葉っぱが崩れてしまいます。アブラムシについてはウイルス病を媒介するので近づけないようにしなければいけません。
ジュエル・オーキッドの歴史
ランといいますと美しい花をつけることで知られています。花の形は花の種類によって異なっていて、通常の花とはかなり異なるタイプもあります。胡蝶蘭も通常ではなかなか見られない形をしています。高級な品種として知られています。基本的には花を楽しみますが、花に関しては1年中咲いているわけではありません。ラン科については多年草が多く、比較的花以外については長く見ることが出来る場合があります。
もっと葉っぱを楽しむようにすれば、高級と言われるランにおいても楽しめる期間が長くなるかもしれません。その中で、花よりも葉っぱを楽しむランとして知られるのがジュエル・オーキッドと呼ばれる種類になります。こちらに関しては特定の花をさすよりは一定の範疇をさすと言ってもいいかもしれません。
一口にランと言っても非常にたくさんあります。その中から分岐されて固有の種類を指すようになりますが、葉っぱを楽しむ特定の品種と言えそうです。東洋蘭においては主に葉物を重視するとされ、比較的日本やアジアのランについては葉っぱを楽しむための種類が多くなっています。
ジュエル・オーキッドにおいては、洋ランの中でも葉っぱを重視するタイプとされています。日本においてシュスランと呼ばれる種類がありますが、それに近いタイプについてを広く示す場合があるようです。原産としては、洋ランと言われていても南アジアから東南アジアなどに多くなるとされています。生息地も同様です。
ジュエル・オーキッドの特徴
種類としてはラン科になります。通常園芸分類においてはランとして分類することが多いですが、葉っぱを中心に楽しむものに関してはラン科ではありながら別の園芸分類になります。山野草の部類に該当するようになります。一般的なラン同様に多年草として栽培することができます。草の丈としては種類によって異なりますが、30センチぐらいになります。
葉っぱを中心に楽しみますが花が咲かないわけではありません。こちらも種類によって異なりますが、アジア付近の種類の場合では夏から秋にかけて咲くことが多くなります。花の色は紫やピンクなどランとして楽しんでも良さそうな花がつきます。しかし実際に花がさいた時においても目立つのは葉っぱのことが多いです。
花は一応ついていますが、葉っぱよりもかなり小さいです。あまりにも葉っぱが立派なので、いくら花がきれいとしてもそちらに注目がいきません。耐暑性、耐寒性共に普通からやや弱いタイプになります。常に葉っぱをつける常緑タイプです。なんといっても葉っぱが特徴的といえるでしょう。
マコデス・ペトラと呼ばれるものに関しては、通常の葉脈とは考えられないような細かい葉脈が葉っぱの上に描かれています。深い緑の葉っぱに、黄緑色の葉脈が広がる形になっています。ホンコンシュスランと言われるタイプは葉っぱの色が緑ではなく赤紫のような色をしています。葉脈はそれ程はっきりしませんが、形の良い美しい葉っぱを持っています。
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