ソテツの育て方

ソテツの育て方

この植物に関してはソテツ目の植物になります。裸子植物の種類に当たり、常緑低木になります。日本においてはこの種類に関しては一種類しか自生していないともされています。木の高さに関しては3メートルぐらいから5メートルぐらいなので一般的な気に比べてそれ程高く伸びていくわけではありません。

育てる環境について

この植物の生息地としては主に南の方となっていますが、栽培する環境が南に限られているわけではありません。公園などでも見かけることがありますから、必ずしも本州で育てられないわけではありません。東海道五十三次においては赤坂宿においてこの木が描かれている部分があります。この地域においても植えられて育てられていたことがわかります。

では寒さに関してはどれくらいであれば耐えることが出来るかですが、マイナス3度ぐらいとされています。関東地方においても真冬で0度ぐらいですからなんとか育てる環境としてはギリギリになりそうです。東北地方や北海道となると外で冬に育てようとするには少し無理があるかもしれません。南国情緒を漂わせる通り沖縄などでは道においてよく植えられているのを見かけます。

それからわかるように日当たりが十分あったほうが育てやすくなります。本州においてはどうしても10度以下などの寒くなる状況が想定されますから、寒い時には霜よけなどをしたほうが良い場合があります。そうすることで傷みにくくすることができます。

日当たりに関してはできれば1日あるところのほうが良いですが、他の木の陰になるようなことがあって必ずしも常に日当たりに置くことができない場合もあります。それでもなんとか育てることは可能です。風通しにおいては十分取れるようにします。他の植物とあまり密集させてしまうと風通しが阻害されてしまうので注意が必要です。

種付けや水やり、肥料について

育て方をどうするかについてはそれぞれの家庭で異なりそうですが、理想としては移動が出来る状態が良さそうです。植えこんでしまうとそれはできません。またどんどん大きくなります。植木鉢であればそれなりに大きさなども制限されます。夏などは外に出しておき、冬場に室内に置くことも可能になるので育てやすくなりそうです。

植え付けの時期としては4月から8月頃に行うとされます。鉢植えで利用する用土に関しては水はけが良いように調整しておきます。ホームセンター等においては観葉植物用として販売されていることがあり、そちらについてはそれなりに水はけが考慮されているのでそのまま使うことができます。パーライトを少し混ぜて調節することもあります。

自分で作ることもでき、赤玉土の小粒タイプを5割に対し、腐葉土を3割、パーライトを2割ぐらいにするとちょうどいい土を作ることができます。西日本の太平洋側になってくるとそれ程冬の気温も下がりませんから庭植えを行うこともできます。庭に植えるときは他の植物を重ならないように注意をします。

植え替えに関しては特にする必要は無いですが、鉢植えの時には5年に一度ぐらいの割合でしておくと良いようです。行うのは夏になる前の4月から5月程度で、用土に関しては最初に植え付ける時と同じような配合にします。もちろん新しい清潔な土を利用するようにします。水やりは夏にはしっかり、涼しくなってきたら控えめに行います。

増やし方や害虫について

増やすことが出来るのがこの植物の楽しみです。株分けをすることで行うことができます。植え替えをしようとするときに子株ができていればそれを分けて別の植木鉢などで育てるようにします。種まきで増やすこともできます。ただし種まきで増やすには種が必要になります。種を取るには花がさく必要があります。

更にこれは雄と雌があり、それらがうまく受粉をして実をつけることになりますから、最初から増やす目的なら雄株と雌株を用意しておかなければいけません。実ができればそこから種を取ります。種まきとしては5月頃に行います。数箇月発芽まで時間がかかりますから根気よく待つようにします。

育ってしまうとあまり水分に気を使わなくてもいいですが、発芽を待っているときはそれなりに水が必要になるので水を切らさないようにしなければいけません。増やすときにおいては肥料をいれておくとより育ちやすくなります。春の時期において固形の油かすであったり緩効性の化成肥料を与えるようにします。そうすることで株に元気を与えてくれます。

南国の植物のイメージがあり自然にも南国中心なので冬に心配になりますがなんとか本州でも育てることができます。霜には弱いですから、それに気をつけるようにします。水の量を減らすことで寒くても霜はできないようにしておけばいいでしょう。寒さで葉が黄色くなっているものがあります。このような場合には葉を根本から切っておきます。新しい葉が生えてきます。

ソテツの歴史

昔からの言い伝えにおいては正しいもの、科学的な根拠があるものもあれば、たまたまその時にうまくいったことが伝わっているものもあります。つまりはあまり科学的な根拠がなく、逆にそれをしないほうが良いようなこともあります。植物といいますといろいろなことから名前が付けられていますが、あることをしたら元気が出るとのことで名前が付けられた植物があります。

それがソテツです。漢字で書くと蘇鉄となります。なぜこのような名前がついたかですが、昔の言い伝えからできているそうです。弱っている時に鉄を根本に埋めたり、鉄のクギを打ち付けると元気を取り戻したため、鉄によって蘇ったとのことでその名前が付けられたとされています。

確かに人間も鉄分が必要ですから必ずしもありえないことではなさそうですが、今のところは科学的な根拠としてはあまり無いとされています。むしろ打ち付けないほうが良いとされています。原産としては日本にもあります。南部を中心に自生していて、九州南部から南西諸島にかけて見られる植物になります。

その他中国などにおいても見られていて、中国では薬として用いられることがあるようです。漢方薬として用いられることがあるようです。日本においてはそのような使い方をすることはないのであまり行わないほうがいいともされています。古くから生えている植物で日本においても馴染みのあるものなので、歴史においても係る部分が多い植物です。

ソテツの特徴

この植物に関してはソテツ目の植物になります。裸子植物の種類に当たり、常緑低木になります。日本においてはこの種類に関しては一種類しか自生していないともされています。木の高さに関しては3メートルぐらいから5メートルぐらいなので一般的な気に比べてそれ程高く伸びていくわけではありません。花が咲き、クリーム色の花を咲かせます。

雄花の花の長さとしては50センチから70センチ位あり、雌花の花序については30センチから50センチぐらいになります。雄株と雌株が異なっているため、一つだけ育てていても増えることはありません。花の形としては雄花は少し尖ったようになっていて、雄花に関しては丸みを帯びた花を咲かせることがあります。

秋においてオレンジ色の実をつけるようになることがあります。生育に関しては決して早くありませんが、成長すればそれなりの高さになります。一旦高く成長してしまうとその後は人の力だけでは簡単に移植が難しくなります。根をしっかりと張る植物になります。幹が非常に太く、枝分かれは全くしないことはありませんがほとんど行われません。

細い枝などは無い植物です。幹の表面に関しては、葉跡によって覆われています。葉っぱに関しては、幹の先に集団状に生えているような形になります。羽状複葉になっています。刃先に関してはかなり鋭く尖っていますから、その部分は人の肌などに当たれば痛みを感じることもあります。種子に関しては日本国外にも輸出されます。

pixta_tantyousou

タンチョウソウの育て方

タンチョウソウは別名で岩八手といいます。中国東部から朝鮮半島が原産地です。生息地は低山から山地で、川岸の岩の上や川沿いの...

pixta_tuwabuki

ツワブキの育て方

ツワブキは海沿いの草原や崖、林の縁などを生息地としている常緑の多年草です。原産は日本・中国・台湾・朝鮮半島で、日本国内で...

pixta_sirotaegiku

シロタエギクの育て方

シロタエギクの原産地は、地中海に面した南ヨーロッパの海岸地帯です。現在ではイギリス(連合王国)南部を含むヨーロッパの広い...

pixta_simotuke

シモツケの育て方

シモツケ/学名:Spiraea japonica/和名:シモツケ、下野/バラ科・シモツケ属、シモツケ属は約70種が北半球...

pixta_housenka_01

ホウセンカの育て方

ホウセンカは、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で、東南アジアが原産です。中国では、花を鳳凰に見立てて羽ばたいているよ...

pixta_kabotya111

カボチャの育て方

カボチャは、日本国内の分類では「日本カボチャ」と「西洋カボチャ」と「ペポカボチャ」との3つがある野菜です。特に日本・西洋...

tomato01

トマトの育て方

トマトは和・洋・中のあらゆる料理に使用され、生でも加熱しても使用される万能野菜です。またその栄養価も非常に高い野菜でもあ...

pixta_kuransin

クンシランの育て方

クンシランはヒガンバナ科クンシラン属で、属名はAmaryllidaceae Clivia miniata Regelとい...

pixta_keshouboku

ケショウボクの育て方

ケショウボクはダレシャンピアという名前で流通していることも多い、トウダイグサ科ダレカンピア属の常緑低木です。メキシコから...

pixta_sayaendou11

サヤエンドウの育て方

サヤエンドウの歴史は大変古く、古代ギリシャ、ローマ時代にまでさかのぼります。生息地や原産は中央アジアから中近東、地中海沿...

スポンサーリンク

pixta_noasagao

緑のカーテンに最適な...

ここ数年毎年猛暑が続き、今や日本は熱帯よりも熱いと言われ...

pixta_kobusi

コブシの育て方

早春に白い花を咲かせるコブシは日本原産です。野山に広く自...

pixta_nasu_01

ナスの育て方

インドが原産の植物といわれ、中国でも古くから伝わる植物で...

pixta_kakitubata

カキツバタの育て方

日本や朝鮮半島、東シベリアなどが原産といわれるカキツバタ...