チョウノスケソウの育て方

育てる環境について
栽培をするにあたっての環境としては生息地を知る必要があるでしょう。日本に関しては北海道などの寒いところ、本州の北部とされます。単に北部であるだけでなく、南アルプス以北の高山とされています。そのために北アルプス、八ヶ岳などかなり棲息する場所が限られています。海外においてはツンドラ地域、高山の砂礫地、石灰岩地などで見られます。
ロッキー山脈でも見られることがあるようです。そのことを踏まえてどのような環境を作る必要があるかですが、まずは日当たりを用意できるところです。高山といいますと寒いところですが、あまり高い木などが生えていませんから直射日光などが当たるところが多くなります。ですから、地上においても日当たりが必要になります。
日本の平地においては1年を通して日当たりでの管理になりますが、夏の暑い時期には少し考慮をします。地上の直射日光によって葉焼けを起こしたり、温度上昇によって株を傷めることがあります。それを防ぐために50パーセント程度の遮光をするようにします。風通しをうまく調整すれば温度調整をすることができますから、棚などに置くといいでしょう。
冬においてはあまり風通しを良くすると乾いた風で乾燥してしまいます。寒さには強いですが、乾燥した風は好まないので保護をするようにします。庭植えにおいて良い環境としてはロックガーデンになるでしょう。うまく環境を整えることでどんどん広がって増やすことができます。
種付けや水やり、肥料について
育て方において、用土としてはどのような土が好ましいかですが、まずは植木鉢なら通気性を重視して選ぶようにします。水はけにも注意しなければいけません。プラスチック製よりも素焼きタイプの方がよいでしょう。用土については一般的に販売されている山野草用の培養土を使うことができます。あまり用土の配合経験が無いのであればこちらを利用します。
配合経験があり自宅にそれなりの種類の土が用意できるなら配合するようにします。粒が細かいタイプの鹿沼土が4割、日光砂が4割、そして軽石を2割混ぜた配合にします。通気性がかなり良くなるでしょう。水やりについては毎日たっぷり与えるようにします。水はけ、通気性を重視した土ですから、水はどんどん抜けます。
特に夏などは水をたくさん与えるようにします。夏に水を与えるときには夕方以降に行うようにします。朝に与えても朝や昼は日差しや高温などが強くなります。そのためにせっかく与えた水が植物が吸収する前に蒸発します。夕方は気温が高くても日差しがありませんからそれなりに水分が保持されます。
植物としてはたっぷり水を得ることができるので、水分補給しやすい状態になります。冬に関しては多湿にならない程度に水分を与えるようにします。肥料は芽出し後から暑くなる前まで与えるようにします。更に秋に9月から11月ぐらいまでに行います。頻度としては2週間に1回ほどで、液体肥料を与えます。春と秋に置き肥をするのも有効な方法です。
増やし方や害虫について
増やし方としてさし木があります。北海道などの涼しいところにおいては成功させやすいですが、南部などになるとあまり成功しないことがあります。涼しい環境で行ったほうが良いとされています。種まきで増やせることがあります。こちらにおいても自然に近い涼しいところで成功しやすく、暖かいところでは行いにくいとされます。
果実、種は綿のようになっているので、その部分を切り取って保管しておきます。それを2月から3月にかけて培養土にまきます。まいたあとは薄く土をかぶせる程度にしておきます。発芽したものに関して通常の土に植え替えをします。その年には咲くのは難しいですが、次の年ぐらいには花をつけることができます。
植え替えをするのが良いとされ、タイミングとしては2年に1回ぐらいとされています。行うと良い時期としては3月下旬くらいから5月上旬くらいの春、その他秋に行うことができます。この植え替えの時期に株分けをすることができればそれによって増やすことができます。他の方法は寒い地域でないと成功しにくいですが、
株分けはそれなりに育っているものを分けますから比較的容易に行えます。株が小さいうちではなく、しっかりと大きくなっているものを分けるようにします。病気としては炭疽病になることがあります。芽出しをした時に葉がすすけたりすることがあります。害虫としてバッタなどがあります。夏以降になるとかなり増えることがあり、食害に気をつけます。
チョウノスケソウの歴史
何らかの人の名前の記入などをするときには例が記載されていることがあります。日本人の男性であればタロウさんが多く、女性であればハナコさんが多いようです。実際にそれらの名前の人が多いかどうかはよくわかりませんが、昔は一般的な名前だったのかもしれません。今は非常に多彩な名前が付けられるようになっているので、
それぞれ個性が出ていると言ってもいいでしょうが、同じような名前だとしたら困ることもあるでしょう。何かを発見したときにその名前をつけようとしてもどこのタロウさん、ハナコさんかわからなくなるかもしれません。ある草花においてはまさに日本人が発見をした、採取をしたと考えられるものがあります。
それはチョウノスケソウと呼ばれる花になります。さすがに日本人以外でチョウノスケさんと言われる人はいないでしょう。現代においてもあまり付けられそうにない名前かもしれません。この花の由来としては須川長之助さんとなっています。この人はロシア人植物学者のマキシボヴィッチの助手をしていたそうです。
その人が初めて採集したことで名付けられたとされています。では日本固有の種類かといえばそうでもないようです。日本人が最初に採集をしたので日本人の名前がつきましたが、実際においては原産地、生息地としては北半球の比較的北部、寒い地域などになるようです。一応日本に生息するものに関してはその他の地域のものとは少し異なる変種とされています。
チョウノスケソウの特徴
植物の特徴としては、被子植物、双子葉植物綱になります。バラ目バラ科バラ亜科なのでまさにバラの仲間の植物といえるでしょう。園芸上の分類としては、高山植物、山野草に該当します。山野草となっていますが、咲き方としては高山矮小常緑低木で木としての分類になります。
日本が原産地ですが、主な生息地としては北海道、本州においては中部地方より北となりますから、南の地域、平野などではあまり見ることができないかもしれません。草の高さとしては5センチから10センチぐらいとされます。低木と言っても地面から生えている草花のように非常に小さい植物になります。
花が咲く時期としては、栽培をしようとした場合は5月から6月くらいとされます。自生するのは一般の地域よりも寒い地域になりますから、少し時期がずれて7月から8月くらいとされます。花の色としては真っ白です。寒い地域が生息地なので、耐寒性としてはそれなりにあります。しかし耐暑性はあまりないとされています。
高山で育ちやすい植物なので、栽培するときの難易度としては少し高めになります。花の特徴としては、見た目としてはキク科の花のように花びらが多いです。8枚つくことが多いようです。
比較的しっかりした花びらがあり、真ん中の部分が黄色くなっています。葉っぱは花のすぐ下辺りに付きます。花に比べるとそれほど大きくありません。果実が少し特殊な形で、タンポポの種のように綿状で風で飛ばされるようになります。
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