マクワウリの育て方
育てる環境について
古くから日本の各地で栽培されてきている作物ですので、基本的にはどこでも育てることができるのですが、基本的には温暖地が栽培に適しています。野菜の中では、最も高い温度を好む傾向にあるため、東北や北海道においてはビニールハウスを使う等の工夫が必要になってくる場合もあります。土壌については、湿害を回避するため排水性が良く、かつ通気性も良い畑で栽培することが望ましいです。
地下水位が低く排水性の優れる土壌が理想的です。適正な酸性度としてはpH6.5~7.0が望ましいでしょう。マクワウリを連作すると蔓割れ病や線虫障害が出易くなってしまいますので、同じ畑での栽培を避け、おおよそ3年程開けるようにした方が良いでしょう。土づくりの際のポイントとしては、酸性土壌に弱い傾向にあるので、
最初の植え付けを行う2週間位前までに苦土石灰を土壌全体に施すところから始めます。また元肥としては、落葉堆肥と油糟、発酵鶏糞を施して畝をつくると良いでしょう。目安としては、元肥が1平方メートル当たり落葉堆肥2キログラム・油糟50グラム・発酵鶏糞50グラム程度となります。
また畝の幅は90センチ×長さ3~4メートル×高さ5センチを目安としてください。またプランターでも十分育てることが可能です。意外に思われるかも知れませんが、マクワウリの根は浅くて、支柱やネット栽培でも十分栽培することが可能です。育て方としてはプランターでも露地栽培でも、どちらでも可能ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
種付けや水やり、肥料について
マクワウリの種付けは3月中旬以降です。中間地では4月頃から、冷涼地では4月中旬以降が目安となります。発芽適温は25~28℃となっていますので、種蒔きは十分に気温が上がってからするようにしましょう。連作はできないことを忘れないようにしてください。次回の植え付けまでは最低3年は間隔を空けるようにします。
種は市販の育苗用土などを入れた12cm程度のポリ鉢にタネをまき、1cmほど覆土します。小型ホットキャップでも良いのですが、温度が上がり易いので、利用するのであればなるべく大型にすると良いでしょう。種付けができたら不織布やビニールのトンネルで覆います。高温性のため、できるだけ保温や加温して発芽・育苗します。
その後、発芽したら苗の中から弱い苗を間引きしていき、大体1~2本仕立てとするようにします。だいたい本葉が4~5枚になった時点で植え付けを行います。植え付け時に植え傷みが起こると生育が悪くなりますので、根鉢を壊さないように丁寧に抜き取るよう注意してください。またホットキャップで保温するようにしましょう。
また深植えにしないで浅植えとするのが大事なポイントです。苗がホットキャップの高さまで成長したらホットキャップは取り除きます。マルチの上に敷きワラを敷いて、蔓の焼け防止と固定を行うようにします。植え付け後にたっぷりと水与えてやり、その後は根が活着するまでの約7日間は灌水を続けてください。追肥は果実が卵大になったころに行います。
増やし方や害虫について
親蔓は5~6節で摘芯し、勢いのよい子蔓を3~4本伸ばすようにしていきます。果実が卵大になって追肥する際には、1株当たり発酵鶏糞50グラム程度、または油粕液肥を加えます。あまり肥料を与えすぎると、蔓ボケを起こして収穫量が減ってしまいます。開花した後35~40日程、収穫ができるようになります。弦をハサミなどで切って収穫しましょう。
収穫直前の果実は大変デリケートな状態になっています。雨が降っただけでも裂果してしまいますので、収穫適期を逃さないように注意しましょう。収穫時期の判断は日付管理による方法が最適ですが、見た目で収穫適期を判断することも可能です。コツとしては果実の付け根に付いた葉の緑が枯れていて、かつ香りのするものを収穫すると良いでしょう。
またマクワウリの連作は基本的に不可なのですが、接ぎ木苗を利用して増やす方法であれば連作は可能です。病気への対策としては、マクワウリは高温多湿の気候が続くと、うどんこ病・つる枯病・つる割病・黒点根腐病・べと病・モザイク病に掛かりやすくなってくるということを、まず知っておきましょう。
具体的な対策としては、石灰による土壌の酸性度の調整や、抵抗性台木苗を利用することである程度の予防をすることが可能です。害虫は、ワタアブラムシ・アザミウマ類・ハダニ類・タバココナジラミが要注意です。こうした害虫を防ぐ対策としてシルバーマルチの利用が非常に有効です。また小まめに周囲の雑草を取り除き、なるべく害虫の飛来を予防するようにしましょう。また苗の植え付け時には防除剤の散布をすると良いでしょう。
マクワウリの歴史
マクワウリと言えば、お盆のお供えには欠かせない野菜です。メロンの仲間で、中国や日本で古くから栽培されるようになりました。今では日本各地で独自の栽培方法が行われているために、色や形が違う沢山の品種が存在しています。元々はインドが原産と言われており、この系統のウリが日本列島に渡来したのは非常に古い時代からであったと考えれており、
最も古い痕跡としては、縄文時代早期のものとされている唐古・鍵遺跡からこのウリの種子が発見されています。2世紀頃にもなると、その生息地は既に国内に広まっており、古来から「ウリ」または「フリ」と呼ばれ親しまれてきました。美濃国(現在の岐阜県南部)真桑村(現在の本巣市)が良品の産地であったことが知られています。
韓国においても、スイカや葡萄と並んだ夏場のポピュラーな果物であり、「チャメ」と呼ばれ各地で栽培が行われています。俳句や短歌では夏の季語となっており、古い文献上では「古事記」を始め、「万葉集」や「倭名類聚抄」、「枕草子」等に熟瓜、宇利、宇理、うり等の記述があって、
日本人が夏の清涼果実として、長い間深く関わっていたことがこうしたことから伺い知ることができます。また品種としての真桑瓜が歴史上最初に登場したのは「御湯殿のうえの日記」と言われています。織田信長の献上にまつわるもので「みののまくわと申すめい所のうりとて」という記述があり、この時既に、真桑産の瓜が有名になっていたことが伺えます。
マクワウリの特徴
マクワウリは、昔から香りよく大変に美味しい「瓜の中の瓜」であるとの名声と共に日本各地へ急速に広まり定着していました。その果実は米俵のような円柱形をしており、「メロン」よりも果肉が硬く、口にすると洋なしのような食感があります。ウリ科キュウリ属のツル性の植物の果実であり、メロンの一種でもあります。
マクワ瓜と一言で言っても、実は様々な品種が各地で栽培されてきたため、その特徴も様々です。皮の色が黄色い物もあれば、かぼちゃに似た緑色の風貌のものや、またスイカのように縦じまが入ったものなどもあります。産地によっても名前も微妙に変わってきており、名前の由来であり岐阜県では、マクワ瓜を飛騨美濃伝統野菜として扱っていますが、
これが愛知県に行くと「金俵まくわ」、滋賀県でも伝統野菜として「金まくわ」と呼ばれています。栄養面での特徴としては、豊富に含まれているミネラルやビタミンです。とくにカリウムが多く含まれていますが、これは体内の塩分を適切な濃度に調整する働きがあり、高血圧に良いとされています。筋肉の痙攣などを防ぐ働きもあるとされています。
またビタミンCについては、みかんと同じくらい含まれています。ビタミンCは、免疫力を高める他、抗酸化作用を持っており、肌の老化防止やコラーゲンの合成にも役立つ若返りのビタミンと言われています。ほかにもβカロテンという栄養成分が豊富に含まれています。このβカロテンは強い抗酸化力を以ており、ガンを予防する効果もあると言われています。
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