イクソーラ・コキネアの育て方

イクソーラ・コキネアの育て方

この花の特徴は何といっても花です。アジサイのように小さな花が密集してひとつの花のように見えるところです。細かいことを言うとアジサイは花ではなくガクなのですが、咲き方はほとんど同じで遠くから見ると丸く咲いているように見えます。ひとつひとつを見てみると、星のような十字のような形をしていて根元でつながっています。

育てる環境について

育て方のポイントとしては日の光がよく当たる場所を好みます。どんな植物にも言えることですが、日光があまり届かない場所に植えている花というのは、花の数が減ります。つまりたくさん花が咲くはずの花木でも、日蔭に植えているとどうしても花の数が減るものがほとんどです。クリスマスローズなど日陰でもどんどん花芽を出す植物も存在しますが、

基本的にはどんな植物でも花を咲かせようと思えば日にあてることが大切です。鉢植えの場合はしっかり水をやる必要がありませんが、日本では街路樹や垣根などに使われることもあるくらいで、性質としては強健です。地植えの場合はほとんど水やりは必要ありません。一年中葉がきちんと枝についていて、

落葉樹のように秋から冬にかけて落ち葉を拾う必要もありませんし、生垣に植えられているものが葉がなくなってスカスカで目隠しの意味がなくなるということもありません。日本ではあまり生垣に使っている家庭は少ないようですが、原産地に近い国や暖かい場所では庭木としてメジャーで、葉も花も実も楽しめる便利な木として人気があります。

暖かい地域で水を大量に必要とせず、ほったらかしでも丈夫に育つということは、最低限の条件であり、それを満たしているということは強建な木という証拠でもあります。つまり園芸の初心者でも育てやすく枯らしにくい木として位置づけられいてるというわけです。品種としてはあまり一般的ではないかもしれませんが、育てやすく花もかわいい便利な花ということです。

種付けや水やり、肥料について

水やりはある程度最低限の量があれば大丈夫ですし、六度以上あれば越冬します。夏にも冬にも強い品種です。肥料は生育期といわれる木が一番成長する時期や、花をつける春から夏にかけての時期に少し施してやると元気になります。つまり四月から九月頃まで月に一度くらい緩効性肥料を根元にパラパラと撒いてやるだけで大丈夫です。

もちろん液体肥料でも大丈夫なので、育てる人が使いやすい方を選ぶといいでしょう。株の様子があまり変わらず花も実も終わっている冬は特別肥料というものは必要としませんが、もともとの生息地がインドからフィリピンにかけての湿度があって気温が高い国なので、夏ほど冬には強くありません。

夏は多少水を少なめに育てたとしても木の内部に蓄えている水分があり、木自体に体力もありますが、冬には慣れていないため、少し注意が必要です。その為、六度以下になる地域や時期には、木の株もとにマルチングをすると越冬に失敗しません。草花と違って枝が太く木質化している木ですから、神経質に肥料をやったり越冬準備をする必要はあまりありませんが、

日本の中でも非常に寒い地域で育てる場合は少し注意する必要があります。株が弱ってきたときや栄養不足の時には、葉が茶色く変色したり、株全体が元気がなくなってきたりしますから、それを目安にマルチングしたり肥料を足してやるといいでしょう。しかし基本的には生育期以外は肥料をあまり必要としない木ですし、夏にも冬にも強い植物です。

増やし方や害虫について

イクソーラ・コキネアの増やし方は挿し木です。梅雨の時期や涼しくなった九月などの秋口に元気な穂を用意して、できれば挿し木専用の土に挿します。専用の土でなくとも一般的に売られている培養土などでも割と簡単に発根する植物です。夏の暑くて湿度があまりない時期に挿し木をすると、定着する前に枯れてしまいますし、

いくら強くて挿し木がしやすい木でも水分が不足して発根するエネルギーを奪われてしまいますから、真夏に挿し木をすることは避けなければなりません。ある程度空気中に湿度がある五月の末から梅雨の時期である六月に、剪定を兼ねて穂を切って、日陰に置いた土の上に挿し木をするのが一番成功率が上がる増やし方です。

害虫については、あまり虫の付かない木です。マルチングをしていない鉢などにはコガネムシの幼虫が発生することがありますが、神経質に見張る必要はありません。木自体が強健で育てやすい木ですから、多少の虫には負けることはありません。それでも鉢植えというのは土の中に虫が増えると何にも邪魔をされない環境ということで、どんどん虫が増えることがあります。

そうなると根を食べられてしまったり土の質を落とされてしまったりするので、地植えにしていない木は植え替えの時に注意して虫を取り除くことが必要です。そして虫が入らない工夫をしておくとかわいい花と実を毎年楽しむことができるので、最低限の注意はしておいたほうがいいかもしれません。

イクソーラ・コキネアの歴史

日本の園芸店ではあまり見かけることのない名前の花であるイクソーラ・コキネアですが、一般的にはサンタンカとして流通している花です。花は放射線状に小さな赤い十字に裂けたものを密生させます。原産地はインドの東部で栽培されていて、日本には台湾を経由して昭和の初めころに渡来しました。

一般的にサンタンカとして流通することが多いこの花ですが、厳密にいうとイクソーラ・コキネアはサンタンカとは別の品種です。そもそもサンタンカというのは中国語の山丹花をそのまま音読みしたもので、中国語で丹は赤いという意味を持ちますから、単純に音読みで読んだだけではなく、花の意味も込めてそう呼ばれているのかもしれません。

インドからフィリピンあたりの暖かい土地が原産ですから、日本では沖縄などでよく見ることができます。沖縄では山丹花ではなく、三段花と書いてサンタンカというらしく、少し意味が違がいます。そもそも原産であるインドではシバ神にこの花をお供えする習慣があるらしく、非常にポピュラーな花です。

丹が赤いという意味ですが、実は木の花にはピンクやオレンジもあり、品種改良されて、世界中に広がっている花でもあります。捻挫や打撲、それに赤痢や嘔吐などの症状を和らげると考える国もあり、フィリピンなどでは民間療法としてこの花を薬と考えています。日本では街路樹に植えているところもあるくらいで、イクソーラ・コキネアといってもピンとこない人でも花を見ると見覚えがあるという人も多いかもしれません。

イクソーラ・コキネアの特徴

この花の特徴は何といっても花です。アジサイのように小さな花が密集してひとつの花のように見えるところです。細かいことを言うとアジサイは花ではなくガクなのですが、咲き方はほとんど同じで遠くから見ると丸く咲いているように見えます。ひとつひとつを見てみると、星のような十字のような形をしていて根元でつながっています。

それが数個から数十個密集してひとつの花のように見える花です。よく見かけるのは濃いオレンジですが、同じ属には丸みのある小さな花を咲かせるサンタンカや、それの黄色を咲かせるキバナサンタンカ、そして白を咲かせるシロバナサンタンカもあり、一見すると色が違うだけの同じ花に見えるものもあります。

葉は小さく花に比べるとあまり存在感がありません。花が密集して咲いている時期に見ると完全に花の引き立て役で、濃い色のわりにひっそりしています。それから花の他にこの花の特徴は、なんといっても実です。赤い小さな実がなり成熟すると黒く変色してきます。食べることはできませんが、小さな緑の葉と赤い実のコラボレーションは

花だけではない楽しさをひとつおまけに付けてくれている、そんなお得感のある花木です。またこの木の特徴として、サンタンカ属の中では非常によく枝分かれし、樹形を整えやすい木でもあります。園芸の初心者が悩むといわれる剪定も失敗してもすぐ枝が伸びてくるので安心して剪定することができる育てやすい木とも言える花です。

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