サクラの育て方
サクラの育て方を知ろう
風通しが良い日当たりの良い場所に植えるようにします。苗木で植える場合は株元にワラを敷くなどして霜を防いでおくのが良いでしょう。鉢植えであれば冬は北風にあたらないような場所に置いてあげます。土は水はけが良いものが良く、
中粒の赤玉土を5、川砂を3、腐葉土を2の割合で混ぜ合わせたものを使うようにしてもいいです。植え付けや植え替えは12月頃から2月頃にかけてが適しています。肥料は開花後と2月頃に鶏糞と堆肥を混ぜて株元から少し離して施すようにします。
庭植えにしている場合は粒状の肥料を適量、根を張っている範囲と同じ範囲にばらまいて浅く埋め込んでおきます。植え替えや植え付け直後に肥料を与えることは根を傷める原因になりがちなので、できれば植え付け後1か月ほどしてから施すのがベストです。
水やりは地植えにしているのであれば特に必要はなく、雨が降った時にあたる水分で十分です。鉢植えであれば土の表面が乾いた時に与えるようにし、冬は乾燥しにくいので控えめに与えます。サクラはとにかく害虫には注意が必要です。葉を狙ってくるのが花の咲く頃に発生するオビカレハ、
夏から秋頃に出てくるモンクロシャチホコ、夏の初めと秋の初めに出てくるアメリカシロヒトリ、樹皮の下に潜り込んで中を食べてしまうサクラの大敵コスカシバや葉の裏側について汁を吸うサクラコアブラムシも要注意です。また病気はほうき状に枝が密生してしまう天狗巣病、苗木に発生しやすい根に大きなこぶ状になる根頭がん種病などがあります。
種付けで増やすことは可能?
公園など大きな場所で増やす場合は接ぎ木がされますが、一般家庭では挿し木にするのが多いです。挿し木は3月から4月頃に去年伸びた枝を10cmほど切り取って水揚げを3時間ほどした後、全体の7割ほど鹿沼土を入れた鉢に挿しておきます。
鉢をビニール袋などに包んで日陰に乾燥しないように置いておくと9月頃には発根します。そうなったら鉢上げをしましょう。種まきで育てたい場合はまず種を冷蔵庫などに保管して冬を1か月間から3か月ほど疑似体験させます。
種まきの時期は発芽するのが真夏や真冬にならないように計算をして行います。種まきする時期がきたら種を取り出して40度ほどに温めたお湯に1晩から2晩ほど置いておきます。そして種が十分に吸水したら種まきをします。
鉢に土を入れて湿らせておき、深さ1.5cmほどに穴をあけてそれぞれの穴に種をまき、種が隠れる程度に土をかけておきます。その後は水を優しくかけて直射日光があたらない明るい場所に置いておきます。土の乾燥を避けるためには種まき後すぐにラップを鉢にかけておくといいです。
これによって発芽がしやすくなりますので、発芽したらラップは取り外します。種まきした時期によっては発芽まで1年から2年かかる場合があります。発芽したら日当たりと風通しが良い場所に鉢を移動させます。水は土の表面が乾いた時にたっぷりと与えるようにし、本葉が出てきたら間引きして良い苗を残します。
栽培する上でのコツはあるか
サクラを栽培する時にしなければいけないことは枝抜きという作業です。枝抜きは重なり合っている枝や枯れた枝などを枝分かれしている付け根から切り落とす作業で、12月から2月頃にかけて行ないます。枝が細いうちに施すのがポイントです。
枝が太くなってしまうと切り口の面積が大きく、そこから雑菌が入りやすくなるからです。サクラは枝同士が触れ合ってしまうとそこの枝は伸びにくくなったり芽吹きにくくなります。これがあちこちで起きてしまうと樹形が乱れてしまうので早めに手を打っておく必要があります。
ただ重なりあった枝がない場合は無理やりする必要はありません。太い枝を切らなければいけない自体になった時には菌を媒介してしまう水がたまらないように切り口が幹に対して垂直になるようにカットします。次に枝分かれしている部分の付け根で切ります。
切り口を菌から守るために癒合剤などをしっかりと塗っておきます。桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿という言葉があるほどサクラの枝はできれば触らないほうがいいといわれています。ですから、どうしてもという時以外は剪定はしないでおきましょう。
特に古くなったサクラの木に関しては若い木に比べても難しいですから、もし可能であれば植木職人の方に相談してみるのが良いです。サクラ全般の花言葉は優美な女性や精神の美というものです。精神の美という花言葉はアメリカの初代大統領であるワシントンが子供の時に誤って父親が大切にしていた桜の木を切ってしまい、
正直にそれを告白したという逸話からつけられたものです。またサクラは品種によっても花言葉が違い、ソメイヨシノは純潔や優れた美人、シダレザクラは優美やごまかし、八重桜は豊かな教育、善良な教育、しとやか、山桜は高尚、淡白、美麗などがあります。
サクラの歴史を知ろう
原産地はヒマラヤの近郊ではないかといわれています。現在サクラの生息地はヨーロッパや西シベリア、日本、中国、米国、カナダなどです。特に日本ではサクラは春の醍醐味と考えられ、花見も頻繁にあちこちで行なわれています。
昔からサクラは穀物の神が宿るといわれ、稲作神事とも非常に深い関わりがあったとされています。そのため、各地に田植え桜や種まき桜と呼ばれる木がありました。嵯峨天皇の時代には天皇が桜を愛していたことから花見も開催されていました。
1598年には太閤秀吉が醍醐寺に700本もの桜を植え、盛大な花見を催しました。江戸時代になると河川に沿って護岸や美観のために桜を植えるようになり、園芸品種の開発も活発になりました。明治維新の後になって多くの大名屋敷などに植えられていた桜が切り倒されてしまいましたが、
植木・庭園職人の高木孫右衛門はこれを憂いてこれらの場所からいろんな品種の枝を採取して、自宅の庭で育てました。これを知った江北地区戸長である清水謙吾が村おこしとして荒川堤にたくさんの品種の桜並木を作ったことによって、後に多くの園芸品種は小石川植物園に保存されることになったのです。
サクラの特徴とは
日本の代表的な花として桜は知られていますが、日本の国花ではありません。食用のさくらんぼがありますが、あの実はカラミザクラやセイヨウミザクラなどの系統です。日本の山野には山桜の系統が10種類ほど、他の変品種などが100種くらい存在しています。
樹高は3mから大きなものになると25mにも及びます。サクラ属はいくつかに分類されていて仲間にはモモや梅、杏、すもも、アーモンドなどがいます。ただ桜はサクラ亜属に所属しています。葉は先がとがった卵形をしており、枝の左右に交互につきます。
葉の縁はぎざぎざとしています。また軸の部分には蜜腺と呼ばれる小さな突起があるのも特徴の一つです。花びらは基本的には5枚ですが、八重咲きの品種のものですと300枚もの花びらを持つものもあります。品種の違いを見わける際にはがく筒の形と毛の有無、
小花柄の毛の有無などを知っておくことで判断することが可能になります。昔は山桜がメインに観賞されており、今では有名なソメイヨシノが広く栽培されるようになったのは実は明治時代に入ってからのことです。開花時期は品種にもよりますが、大体3月半ば頃から5月にかけて美しい花を咲かせます。
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