トマトの育て方

トマトの育て方

トマトは和・洋・中のあらゆる料理に使用され、生でも加熱しても使用される万能野菜です。またその栄養価も非常に高い野菜でもあります。トマトが誕生したのは、8世紀の初頭に及び、南アメリカのアンデス山脈の高原地帯が原産で、その頃栄えていたアステカ王国(現在のメキシコ中央部)や、インカ帝国(現在のペルーやボリビア、エクアドル周辺)に暮らす人々が、最初に栽培を始めたと言われています。

トマトの種付けから発芽まで

では、日本で栽培されているトマトの育て方を見ていきましょう。最初は種付けからです。トマトを食べると見たことがあると思いますが、その種は非常に小さくて平べったいものになっています。

食卓に並んだ品質の良いトマトの種から、乾燥させて使用することも可能ではあると思いますが、必ずしも品質の良い苗が育つという保証はありません。それは、現在店頭に並んでいるとまとのほとんどは、親の特性を遺伝しない改良とまとがほとんどだからです。ですので、種は栽培用の品質の良いものを選ぶことをおすすめします。

初めに種付けをする土壌を作ります。種付け専用の土がホームセンターなどで売られているので、それを使用します。もしない場合には、庭や畑の土をふるって目の細かい土にします。また、その際にゴミや小石は取り除きましょう。

種付け専用の土は、根が良く伸びるよう殺菌されています。こうすることで、発芽した後に根が腐りにくくなるというメリットがあります。この土を入れるセルトレイを用意します。種付けの際にはまだ肥料は必要ありません。

ですので、土だけを入れてその上に種を2~3粒ほど蒔きます。 その後5mm程度薄く土をかぶせるか、軽く指で押さえてあげましょう。この時、深く種を蒔きすぎると発芽が遅くなり、また薄すぎると値がしっかり張らなくなってしまうので注意して蒔きましょう。水は最初に土を湿らせてから蒔いても、あとからかけても構いません。

発芽に適した温度はおよそ25℃くらいです。その温度が保てる場所であれば、1週間程で発芽してきます。発芽までは、水やりに注意し土が乾かないように保つことが重要です。発芽した直後は水は多めでも良いですが、双葉がしっかり開いてきたら夜に挙げる程度で十分です。水の配分はとても重要であり、また難しいのがトマト栽培の特徴とも言えます。

トマトの植付け

双葉が出て数日経つと今度は本葉が出てきます。1週間に1枚のペースで増えていき、およそ2週間で鉢上げが出来るでしょう。鉢上げとは、大きな苗栽培用のポットのことで、よくホームセンターなどでは、このポットで苗を販売しています。

この頃からトマトを日光に当てていく育て方になります。温度も重要ですが、同じく日光に当てることも重要です。苗の育て方で重要のは、丈夫な苗を作ることです。日中はしっかり日光に当て、日が暮れたら気温の低い廊下などに置いて、夜間の成長を止めます。肥料は薄めの液肥を与え、根やけを起こさないようにします。

このように大きく育てた苗を今度は定植して育てていきます。苗は幹が太く、葉と葉の間が狭く、刃先が枯れていないものを選びます。またその際、ポットの底も確認しましょう。これは、根がしっかり伸びているかを確認するためです。

そこの穴から出ているくらい伸びているものであれば良いです。事前にトマト栽培用に有機たい肥などを混ぜ込んで作った畑に畝を作ります。そこに黒いフィルムを張ります。これは土の温度を一定に保つ効果があり、また同時に雑草の繁殖を防止する役割もあります。雑草が多く生えると土の養分を雑草に取られてしまうので、繁殖させないことが大切です。

トマトの栽培過程での注意点

こうして作った畝に、40cm間隔で苗を植えていきます。この時、支柱の立て方によって真っ直ぐ植えたり、少し斜めに植えたりします。定植直後は苗が弱いので、風になるべく当たらないように専用のドームなどで保護してあげましょう。

ドームがきつく感じるほど成長してきたらしっかりとした支柱を立てて、苗を支えます。この頃から、わき芽が生えてくるので取り除き、1本仕立てに育てていきます。こうすることで、わき芽に養分が摂られることがなくなります。わき芽を取らないと花が咲いても実がならなかったりするからです。

実が付き始めると追肥を与える時期になります。追肥は、一段目の実が大きくなり始めた頃が目安となりますが、たくさん実を付けたいからと、肥料をたくさんあげれば良いというものではありません。逆に肥料をあげすぎると、花ではなく葉がたくさんついてしまうので、適量が一番好ましいです。

即効性があるのが液肥で、プランターなどのように限られた土の量しかない場合には、液肥などが良いでしょう。また、畑で育てる場合には、ゆっくりと効いてくる油かすなどでも良いでしょう。どちらにしても適量を与えるようにします。

水やりにおいては、定植直後根がしっかり伸びてくるまでは、土が乾いてきたら与えるようにし、ほとんどしなくても良いでしょう。トマトの根は養分を求めて、地中にどんどんと張っていきます。そして、幹全体で水分を摂ろうと細かい毛をいっぱい生やします。

そこから空気中の水分を吸うのです。こうすることで、トマトの実がより甘くなっていくのです。ですから、なるべく水やりはしない方が良いのです。これがトマトの基本的な育て方になります。栽培は苗からでもでき、比較的簡単ですので、是非一度挑戦してみてはいかがでしょうか。

トマトの歴史

トマトは和・洋・中のあらゆる料理に使用され、生でも加熱しても使用される万能野菜です。またその栄養価も非常に高い野菜でもあります。

トマトが誕生したのは、8世紀の初頭に及び、南アメリカのアンデス山脈の高原地帯が原産で、その頃栄えていたアステカ王国(現在のメキシコ中央部)や、インカ帝国(現在のペルーやボリビア、エクアドル周辺)に暮らす人々が、最初に栽培を始めたと言われています。

その後、16世紀に入ると、スペイン人が南アメリカに到達し、唐辛子やジャガイモ、トウモロコシなどのさまざまな野菜を、ヨーロッパへと持ち帰っていきました。その際、この土地原産のトマトも同様に、ヨーロッパへ持ち帰っていき伝えられました。

当時ヨーロッパでは、ベラドンナと呼ばれる植物が有毒であると知られており、そのベラドンナに似ていたトマトを初めて見たヨーロッパ人は、毒があると思い込み食用ではなく、観賞用としてとまとを栽培していました。

ところが、貧困に苦しんでいたイタリアの貧困層の間でとまとにも手を出す人々が現れ、そこで初めて毒がないということが知られ、またそのあまりの美味しさに、イタリアを中心としたヨーロッパで一気に広まっていきました。そして、現在に至る約200年の間に、さまざまな品種改良や開発が行われてきました。

トマトの特徴

トマトは、なす科・とまと属の緑黄色野菜に分類され、その生息地は世界におよそ8,000種類以上あるとされています。そのうち日本にある種類は、農林水産省の品質登録を受けているもので、およそ190種類以上あります。

日本でのとまとの別の呼び名には、「唐柿(とうし)」、 「赤茄子(あかなす)」、「蕃茄(ばんか)」、「小金瓜(こがねうり)」という呼び名が存在し、とまとが日本に無いって来た当初は、いかに珍しい野菜であったかが、このような呼び名からも分かります。

とまとの特徴は、日本で栽培されている品種は、一年生のものばかりです。その理由は、日本には四季があるため、暑い季節に育つトマトは冬が来る枯死してしまうからです。ですから、とまと農家さんが寒い時期に育てる場合には、ハウスを利用して温度管理をしながら栽培をしています。

ところが、日本以外の国、特に熱帯地方などでは、一年中暑いので何年も栽培できる多年生のトマトが栽培されています。その際生育し続け、延々と開花・結実を繰り返し、1本仕立てで1年間栽培し続けると、その長さは8メートルから10メートルにも及びます。

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