センニチコウの育て方
育てる環境について
センニチコウの栽培は、日当たりと水はけの良い場所で行います。戸外が適しています。水はけが良い場所がベストですが、多少水はけが悪くても、盛り土にしたり腐葉土を混ぜれば、湿気りすぎずに育てることが出来ます。センニチコウ以外のキバナセンニチコウは鉢植えで3℃程度で越冬可能、
ファイヤーワークスは凍らせなければ戸外で越冬可能です。土の基本は小さい赤玉土:腐葉土=7:3で大抵の植物は育てられますが、センニチコウに最適な混合比にするには赤玉土:腐葉土=5:3とします。酸度が調整されたピートモス(水苔が堆積して出来た泥炭)2の配合された土などを使うと、
さらに水はけが良くなって育てやすくなります。種まき後は半日は日陰で管理して、葉っぱが数枚出てきたら日当たりの良い場所に移動させます。たまにポットのままで管理されていることもありますが、そのままだと植えても成長不良に陥りやすくなります。
なので、苗で買ってきた場合には早めに広い場所に植え替えるようにします。お店で苗を買う場合には、できるだけ古い苗を避けるようにします。鉢植えの時には移動させやすいので、環境については管理しやすいです。高温多湿を避けるようにして、
日当たりの良い場所に鉢ごと移動させれば良いからです。乾燥に強いセンニチコウですが、その反面、雨の多い地域では育ちにくいというデメリットがあります。雨季の長い土地や、湿気の多い土地には不向きでしょう。
種付けや水やり、肥料について
種付けは気温が低いと発芽しにくいので、5〜8月頃の比較的暖かい時期を選びます。植え付けの時にはあまり深く置いてしまうと株の根っこが湿りすぎて立枯れ病の危険性が高くなるので、浅く植えてあとは支柱で補うようにします。元肥にはリン成分の多い緩行性の化成肥料を与えます。
肥料には窒素分の少ないものが適しています。追肥は与えても良いですが、なくても十分育ちます。支柱立ては5〜11月に行い、株をしっかりと固定するようにします。株元がぐらついてしまうと立枯れ病のリスクが高くなるので十分に注意します。
基本的には育て方が簡単な植物なので、摘芯(てきしん)と肥料を与えておけば綺麗に苞を色づかせてくれます。花が咲く時期の肥料のあげ方は、10日に1回の割合で液体肥料を与えれば十分です。なくても育ちますが、肥料をあげた方が色づきが鮮やかになりやすいとされています。
水やりは基本的に根っこが張るまでは、しっかりと行うようにします。それ以降は真夏でカラカラに土が乾燥してしまわない限りは水やりは少しで十分です。かえって水を与えすぎてしまうのに注意が必要なくらいで、庭植えであれば降雨に任せておけば良いです。
鉢やプランター植えの場合には、土が乾いたら水をあげるようにします。鉢やプランター植えの場合にも、庭植えと同様水の与えすぎに注意です。水の与えすぎは根腐れを引き起こす原因にもなりますし、それがさらに立枯れ病を引き起こすからです。
増やし方や害虫について
増やし方は5〜6月に十分に伸びた茎の先端を使い、挿し芽にして増やします。6〜10月頃は切り戻しに適した時期です。花びらが目立ってきたり、茎が伸びすぎている場合には姿を整えるために切り戻し作業を行います。こうすると新芽が出やすくなります。
ただし、あまり短く切り戻してしまうと、枯れてしまう可能性が高くなるので、枝に緑の葉を残すように長さを調節しながら切るようにします。病気について最も気をつけたいのが立枯れ病です。5〜11月が危険な時期で、深く植えすぎたり、高温多湿になったりすると株元がぐらついてしまいます。
これを防ぐには浅く植える、乾かすように管理する、ぐらついている時には支柱を立てる、という3つを心がけましょう。害虫については、ハダニやナメクジなどがつくことがあります。7〜9月に高温多湿が続いて管理が悪くなるとハダニの発生率が高くなってしまいます。
葉の裏に害虫がつきやすいので、流れ落とす目的で葉の裏にも水をかけるようにします。水やりの時に葉の裏に一緒にかけてあげると良いです。ナメクジは6〜7月に発生しやすいです。ナメクジは夜行性で昼間は鉢や石の裏に隠れているので、
そこを探して捕殺してしまうと駆除しやすいです。夜に這い出してきたところを狙って駆除するのでも良いです。センニチコウが苗の段階でナメクジに食べられてしまうとうまく育たなくなる可能性が高くなるので、十分に注意して害虫駆除を行うようにします。
センニチコウの歴史
熱帯アメリカが生息地の原産で、日本には江戸時代に渡来しました。江戸時代の初期に渡来して、江戸時代に書かれた書物にもその名前が残っています。古代中国では女性のかんざし用にも用いられたと伝えられています。原産地である熱帯アメリカにはおよそ100種類もの品種が分布しており、
この中でもセンニチコウとキバナセンニチコウの2品種がメインになっています。漢字では千日紅と書き、長い間色あせないことがその由来と考えられてます。原種のセンニチコウ以外にもキバナセンニチコウ(黄色・赤色)、ファイヤーワークス(ローズ色)、バディー(ピンクなど)、などの品種があります。
ファイヤーワークスはスパイシーな香りが特徴の品種で、人気が高いです。キバナセンニチコウはアメリカのテキサス州からメキシコにかけて分布している多年草です。本来は年中花を咲かせるのですが、寒さで枯れてしまうことも多いため、園芸では一年草として扱われています。
こちらは日本には大正時代に入ってきたと伝えられています。長く咲く花として百日咲き続ける百日紅(サルスベリ)という植物がありますが、これよりも長く咲くことから千日紅(センニチコウ)の名前がついたとも言われています。ただし、実際の花期は千日よりも短いです。
本当に千日保たせたいならば、ドライフラワーなどに加工する必要があります。センニチコウは今では観賞用として扱われていることが多く、初心者でも扱いやすい品種として流通しています。
センニチコウの特徴
千日紅はヒユ科の一年草で、花を楽しむのではなく苞を楽しみます。苞というのは蕾や花を取り囲む部分です。苞は色とりどりで、紫、ピンク、赤、白、黄色、などが観られます。暑さと乾燥に強いので乾燥している地方や温帯でも育てられます。夏に適している植物で、長い期間楽しむことが出来ます。
苞の部分をドライフラワーのように処理しても、色あせないのでフラワーアレンジメントの素材としても使われることが多いです。乾燥に強いことからドライフラワーにも適しているのですが、これはセンニチコウの花言葉である「色あせぬ恋」とも繋がります。
センニチコウは種で育てる植物で、発芽には比較的高温であることが必要です。春に蒔いてしまうと早すぎて芽が出にくいので、5月の暖かくなってからの時期が種まきには適しています。初心者でも育てやすく、品種もいろいろあるので楽しみやすいです。
また、開花期が長いことや良い香りがするので、観賞用としても優れています。炎天下でも育てられる強い植物で、茎が枝分かれして茂り、球状の花を咲かせます。咲き進んでいくと上に伸びて、細長い姿勢になっていきます。主に夏〜秋にかけて育ち、花の色は紫、
ピンク、オレンジ、白、など様々です。花びらは持たないで、苞葉(ほうよう)という花の付け根の葉っぱを楽しむのが最大の特徴です。苞葉は乾いた感じで、そのためにドライフラワーなどに乾燥加工させても色が落ちないというメリットがあります。
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