カラミンサ・ネペタの育て方

カラミンサ・ネペタの育て方

カラミンサ・ネペタはレッサー・キャットミント、レッサー・カラミントなどとも呼ばれる南ヨーロッパ原産のシソ科の芳香性多年草です。生息地はフランス・ギリシャ・ドイツ・スウェーデン・スイス・ポルトガル・ルーマニア・チェコ共和国・ハンガリー・イギリス・トルコ・イタリア・アメリカ・オランダ・ロシア・北アフリカ・イラン・ニュージーランド・中国など、幅広い地域に渡っています。

カラミンサ・ネペタの育て方

春と秋に市販の苗を植えつけるか、目の細かいバーミキュライトや市販の種まき用土に種を蒔く方法とがあります。種はビニールポットなどに薄く浅く蒔きます。発芽は18℃で約5週間、21℃で約2週間ほどかかります。芽が出て本葉が出るまでは表面が乾き過ぎないように気をつけて管理します。

本葉が出揃ったところで元気の良いものを2~3本残して、あとは間引きます。バーミキュライトを使用している場合は本葉が4~6枚まで育ったところで1本にして、育苗用の用土を入れたポットに移植します。このとき、根が切れないように注意します。根が切れると、枯れてしまいます。

カラミンサ・ネペタは病気・害虫に強くて丈夫なので、育て方の簡単な部類の植物です。大気汚染にも強いと言われています。苗の栽培には中性からアルカリ性の土質を選び、育て方は一般的なハーブ栽培に準じます。石灰を少し混ぜたアルカリ性の土の方が、さらに栽培が容易です。育て方にコツがいらないくらいですが、完全な日陰では苗が育たないので、その点だけは注意します。

カラミンサ・ネペタは成長が早く、春に種を蒔くと約1ヵ月半くらいで花が咲きます。栽培中は水はけが良くてもやや湿りがちでも、どちらでも構いません。牧場や山岳地帯などで自生している植物なので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。花が咲く前に定植します。ミツバチがとても好む花ですので、植える場所に気をつけます。

コンテナなどに寄せ植えにしたり、数株を並べて庭植えにする場合は、後でボリュームが出ることを考えて、ギュウギュウになって弱らないように間を空けて植えます。カラミンサ・ネペタは葉がボリュームのある塊状によく茂りますので鉢に植えても、花壇のボーダーにしても見栄えがします。ロックガーデン、ハーブガーデンにもよく似合います。秋蒔きの場合は、春になるまでポットのままで栽培します。

定植して完全に根付いてからは、水遣りはやや控えめなくらいがこの植物には合っています。肥料については、春と秋に市販の粒状の肥料やハーブ用の肥料をやや控えめに施します。開花期は花用の液肥を薄めにしたものが良いでしょう。多くの花ものの植物がそうであるように、カラミンサ・ネペタも夏場は施肥を休み、また高温多湿にならないように気をつけます。

冬場は鉢土が凍らないように気をつけます。寒冷地での庭植えでは防寒対策をするか、挿し木などをしておいて、春に新しい株を植えるのも一つの方法です。上手に管理できれば、カラミンサ・ネペタは10年以上楽しむことができます。

こんなときはどうする?

徒長した場合やコンパクトに保ちたい場合は切り戻します。多めに切り戻すときは、落とした葉を日陰で乾燥させてドライハーブにすると楽しめます。ドライハーブはサシェにして香りを楽しんだり、ハーブティーにしたり、スープやシチューの味付けに使うことができます。ミントとオレガノを混ぜたような風味で、特にニンニクを入れたトマトソースの味に良いアクセントを加えることができます。

鶏肉料理や魚介料理、野菜サラダやキノコにもよく合います。生の葉を料理に使うと、さらに芳醇な香りが楽しめます。アイスティーに生の葉と繊細でかわいらしい小花を浮かべても、気分転換になります。なおドライハーブは光と湿気を避けて保存し、なるべく早めに使い切ります。夏場に株が蒸れるようなら、風通しがよくなるように考えながら枝を少し切り取ります。

カラミンサ・ネペタは丈夫ですが、蒸れて弱ってしまった場合にはうどん粉病が発生することがあります。この場合は市販のうどん粉病に効く薬を散布するか、思い切って地上部がかなり短くなるように刈り込み、助からなかった場合のことも考えて、地下茎で増やしておきます。うまく回復できれば、刈り込んだ株は秋に元気に伸びて再び花を咲かせます。

もしも同じ場所に何回株を植えてみてもこの強健な植物が枯れるようであれば、そこは植物にとってはあまり良くない条件である可能性があります。鉢植えの場合は根詰まりに注意します。鉢底から根が出てきたら一回り大きな鉢に植え替えるか、地植えにします。また、庭植えでも鉢植えでも、休眠している冬場に大きく育ちすぎた株をかなり切り戻すのもリフレッシュさせるのに有効です。

カラミンサ・ネペタの種付け

人工的な種付けは特に必要ありません。花が呼び寄せるミツバチや蝶などの昆虫によって、そのまま自然に種付けできます。また、花の数が多いので特に増やそうと思わなくても、秋ごろのこぼれ種で春になると芽が出てきます。

種付け以外の方法として、カラミンサ・ネペタは生命力が強いので挿し木や株分け、地下茎で容易に増やすことができます。挿し木は6月と9~10月くらいが適期です。地下茎は条件が合えば自然に増えますが、10センチくらいの長さに切って川砂などに植えて管理しても、発根して発芽します。

カラミンサ・ネペタの歴史

カラミンサ・ネペタはレッサー・キャットミント、レッサー・カラミントなどとも呼ばれる南ヨーロッパ原産のシソ科の芳香性多年草です。生息地はフランス・ギリシャ・ドイツ・スウェーデン・スイス・ポルトガル・ルーマニア・チェコ共和国・ハンガリー・イギリス・トルコ・イタリア・アメリカ・オランダ・ロシア・北アフリカ・イラン・ニュージーランド・中国など、幅広い地域に渡っています。

これはカラミンサ・ネペタが暑さや寒さに強く、土質をあまり選ばず、種や地下茎でよく増える強健な植物であるためです。中世ヨーロッパでは、薬草や香料として用いられていました。現代でも家庭用の薬草として発汗促進・去痰・解熱・健胃薬などの用途のために一般家庭の庭で栽培されていることがあります。

消化剤や頭痛・うつ状態の改善用としてハーブティーにして飲用するのが一般的な国もありますが、大量に摂取した場合は流産を引き起こす可能性があるため、妊娠中の女性には用いられません。ポルトガルやイタリアなどではその独特の芳香が好まれて、郷土料理のスパイスとして広く使われています。属名のCalaminthaは、ギリシャ語の「美しい」(kalos)「ミント」(mimthe)を意味しています。

カラミンサ・ネペタの特徴

カラミンサ・ネペタは育つと高さ30~50センチになり、30~45センチほどの幅に形よく広がります。オレガノを思わせる形で白銀色の毛の生えた葉を撫でると、甘さの中に刺激を感じさせるミントのような爽やかな香りがします。メディカルハーブとしての主要成分はモノテルペン炭化水素類、メントン、ピペリトン、プレゴン、ピペリテノンなどです。

これらの成分の作用は主に抗真菌作用、ホルモン様作用、神経強化作用、甲状腺ホルモン分泌抑制作用、胆汁分泌促進作用、肝機能向上作用、消化促進作用、気管支強壮作用などです。香りの成分には精神強化作用と精神高揚作用を持っています。香料としては、香水をつけてから20~30分くらい経ったときの香りを楽しむ「ミドルノート」として使われ、ハーバル調の香りがします。

ハーブティーにする場合には、カップに5~6グラムの乾燥させた葉を入れて、沸騰したお湯を注いで蓋をして10分ほど置きます。花は長い花茎に小花がたくさんつき、白・ピンク・薄紫色があります。花期は5~11月で、とても長く楽しむことができます。多年草ですが、冬は落葉します。

ハーブとしても利用される花を育てることに興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:ストロベリーキャンドルの育て方
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