アガパンサスの育て方

アガパンサスの育て方

生息地の南アフリカから明治時代の中ごろに日本に伝わりました。最初に伝わったのはアフリカヌスという品種だと言われています。アガパンサスの名前はギリシア語の愛(Agape アガペー)と花(Anthos アンサス)から。つまり「愛の花」という意味を持ちます。和名はムラサキクンシラン。英名はアフリカンリリーと言います。

アガパンサスの植え付け・植え替え

春から夏ごろ、25℃くらいの温度を確保できるところでタネをまきます。何粒かまとめてまき、本葉が数枚に育ったら、丈夫に育っているものを残して他は抜きましょう。開花までに4~5年かかりますので、庭植えにする際は他の草との見分けがつくようにしておくと安心です。

園芸店では苗の状態でも売っています。植えつけ適期は4~5月と9~10月です。庭植えの場合、あらかじめ腐葉土を庭の土に良く混ぜておいて下さい。掘り出した土の二割程度腐葉土を混ぜます。水はけが良くなり生育に適した土になります。一緒に肥料も混ぜておきましょう。アガパンサスは背の高い品種ですと、1m以上に生長します。花壇での配置に注意しましょう。

鉢植えの場合、花用の土を使うと便利です。肥料が入っていない土の場合は肥料を混ぜておいて下さい。肥料分の少ないやせた土でも育ちますが、肥料を与えるとより元気に育ちます。庭植えの場合は植えっぱなしでよく育ちますが、株が混み合ってきたら株分けをかねて植え替えましょう。

大体3~5年が目安です。鉢植えの場合は最低でも2年に1回は植え替えをしましょう。根っこが鉢内にぎゅうぎゅうに詰まり、栄養分や水分を吸収することが出来なくなり、生育が悪くなります。その場合一回りか二回り大きな鉢に植え替えてください。新しい鉢の鉢穴をネットでふさぎ、鉢底石を敷き、土を入れます。

古い鉢から根を崩さないようにアガパンサスの株を引き抜き、新しい鉢に入れ、鉢の縁から1~2cmほど下まで土を足します。これは水を与えた時に水や土が鉢の縁からこぼれないようにするためのウォータースペースと呼ばれる部分です。植え替えたらたっぷりと水を与えて植え替えは終了です。

直射日光の当たらない明るい日陰で2週間ほど養生させます。そのあとは通常の育て方をして下さい。今以上鉢を大きくしたくない場合は株分けを行いましょう。株がいくつかに分かれるため、鉢数は増えますが鉢は大きくしなくても大丈夫です。植え付け時期と同じ時期が植え替え、株分けの適期です。

アガパンサスの育て方

日当たり、風通しの良いところが栽培に適した場所です。西日は嫌います。真夏の直射日光は葉を傷める場合があるので、寒冷紗などを使って日差しを和らげて下さい。水は鉢植えの場合、土の表面が1cmほど乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと与えましょう。

土の表面だけぬらす程度に与えると、下の根に水が届かず根を傷める原因となります。夏は涼しい午前中に水を与えてください。日中に水を与えると水が太陽で温まり、根が傷んでしまいます。どうしても日中に与える場合は日陰に移動してから与えてください。

庭植えの場合、雨の当たるところで栽培するのであれば植え付け直後に与えるほかは、水を与える必要はあまりありません。夏時期など、土がカラカラに乾いた場合は与えてください。乾燥には強い性質を持ちます。アガパンサスは冬に地上部が枯れて休眠する落葉性タイプと、1年中葉が茂る常緑性タイプがあります。

落葉性タイプは暑さ、寒さ共に強い性質を持ちます。常緑性タイプは暑さには強いですが、やや寒さに弱い傾向があるので冬の育て方に注意が必要です。根を凍らせなければ大丈夫ですが、心配な場合は腐葉土などを地面に厚くかぶせて根を寒さから守りましょう。保温を行って葉を枯らさないようにした方が、春からの生育がよくなります。

寒さに強い落葉性タイプも、鉢植えの場合は同じように根を保護して栽培すると安心です。アガパンサスには春と秋にゆっくりと効く肥料を与えてください。その他、生育期間に液体肥料を与えましょう。アガパンサスに用いる肥料に書いてある育て方、注意書きをよく読んで与えます。

アガパンサスの増やし方

タネまきや株分けでふやすことができます。長期保存したタネは発芽不良を起こしやすいので、採ったタネはできる限り早くまきましょう。ただし、タネから育てる場合は、開花まで4~5年ぐらいかかります。株分けは、4~5月と9~10月が適期です。一つの株に4~5芽がつくように株を分けます。

手で分けられない場合は消毒したハサミやナイフを使うって下さい。あまり細かく分けると開花までに時間がかかる他、生育が悪くなったり、枯れてしまったりするので注意してください。種付けをするならば、花後に花茎から切らずにおきます。そのうち莢(さや)ができて中に種ができます。

茶色くなったら莢を割り、充実した種を採取してまきましょう。種付け用に必要な分だけ花を残し、他は 摘み取りましょう。残った種付け用の花に栄養を効率よくまわし、充実した種を得られます。種付けのため以外の花は、早めに花茎の付け根から摘み取りましょう。

アブラムシが発生することがあります。見つけたら薬剤等を使って退治しましょう。早めの対策で被害が最小限に抑えられます。他にはあまり病害虫は見られません。丈夫で栽培しやすい植物と言えます。

アガパンサスの歴史

生息地の南アフリカから明治時代の中ごろに日本に伝わりました。最初に伝わったのはアフリカヌスという品種だと言われています。アガパンサスの名前はギリシア語の愛(Agape アガペー)と花(Anthos アンサス)から。つまり「愛の花」という意味を持ちます。和名はムラサキクンシラン。英名はアフリカンリリーと言います。

花言葉は「愛の訪れ」、「知的な装い」。原種は20種類ほどですが、今では様々な園芸品種が作られ300種類以上にもなります。開花期や草丈、耐寒性や耐暑性に違いが生み出され、それぞれに適した栽培場所でその美しさを発揮しています。

小さいものは30cmほどの草丈で、これは花壇の前方や寄せ植え、限られたスペースでの栽培に適し、1mを越す大きいものは花壇の後方やガーデンのフォーカルポイントとして用いられています。分類体系によって、アガパンサス科の植物とされたり、ネギ科やユリ科にされたりもします。

アガパンサスの特徴

アガパンサスアガパンサス属の多年草です。南アフリカ原産で、原種は20種類ほどあります。花時期は5月下旬~7月下旬頃。花色は淡い青や白、淡い紫色などです。ラッパ状の花を花茎の先端にまとめて咲かせ、気品にあふれた美しい姿を楽しませてくれます。花の無い時期もつやつやとした瑞々しい厚い葉で目を楽しませてくれるうれしい植物です。

1回植えつけるとあまり手がかからないことから、植えっぱなし植物としても重宝されています。毎年株が大きくなっていくので露地植えに特に適しています。大株になると花数も増え、とても豊かな眺めを楽しませてくれます。最近では、草丈の低い品種も見られ、鉢花や花壇の植栽にも多数使われています。

限られたスペースでも育てられるので、ベランダガーデナーにもおすすめです。その他、背が高くなる品種も多く、存在感のある姿をしているので宿根草ガーデンの主役として人気を誇っています。お庭のフォーカスグリーンとしても重宝されています。根っこが良く張るのでのり面の土止めとしても使われます。

アガパンサスは、その性質から2つに分けることができます。1年中葉が茂る常緑性タイプと、冬は地上部が枯れて休眠する落葉性タイプがあります。常緑性タイプは、耐暑性はありますが、やや耐寒性に弱い傾向があります。落葉性タイプは耐暑性や耐寒性に優れます。背の高さや落葉性か常緑性か、品種によって様々なので、育てる品種の性質を確かめてから栽培すると良いでしょう。

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