ジャボチカバの育て方

ジャボチカバの育て方

ジャボチカバはブラジルを原産地とする常緑性の果樹です。熱帯植物に分類される樹木であり、その大きさは30センチ程度から3メートルまで幅広くなっています。本来の生息地であるブラジルでは樹高10メートルを超えるケースもあるのですが、日本ではそのサイズになると世話をすることが難しくなるでしょう。

育てる環境について

ジャボチカバの木は多くの植物と同じく日当たりのよい場所を好みますので、可能な限り日当たり良好な場所を選んで植えるようにしましょう。日光量が不足すると実の付きも悪くなってしまいますので注意しなければならないポイントであると言えます。

熱帯の植物ではあるのですが、日本の寒さに耐えることが出来る程度には耐寒性がありますので関東地方よりも西の地域においては戸外で冬越しをすることも可能です。大きくなれば環境に合わせて庭に植えることも出来ますが、ジャボチカバの嬉しいところは鉢植えでの栽培も可能であるという点にあります。

鉢植えでも結実させることが可能であり、観葉植物として楽しむことが出来るのがジャボチカバの魅力になっていると言えるでしょう。鉢植えで育てるのであれば土に関しても適した環境を整えることが推奨されます。赤玉土小粒が7に対して腐葉土3程度の配合で土を作ると

ジャボチカバを栽培するのに適した土が出来上がります。その様な恵まれた環境の中で正しい育て方の知識に基づいた対応を行っていればそれほど栽培が難しいということは無いでしょう。環境の適した生息地の環境では非常に大きくなるジャボチカバですが、

日本の環境で栽培する分には3メートル程度に抑えることも出来ます。あまりに大きくなる前に何らかの対処を取ることが出来ますので、育て始めてから大きくなってきた場合には適切な対応方法を決めて対処することが望まれます。

種付けや水やり、肥料について

ジャボチカバを鉢植えで育てる場合、一定の間隔で植え替えを行う必要があると言えます。小さな株は大きくなるに従って鉢植えも置きくして行かないと根詰まりを起こしてしまい、結果として成長が遅れるという問題を引き起こす場合があります。

そのため成長の具合にもよりますが1~2年程度でより環境の整った場所で移していくことが必要になると言えるでしょう。大きくなるに従って実も付きやすくなって行きますので果樹として楽しめるジャボチカバにして行くにはこの工程が必要です。

水やりに関しては鉢植えの土が乾いてから水を与えれば良いです。しかし乾燥を嫌う傾向がありますので忘れないように注意しましょう。夏に晴天が続く場合には土が良く乾いてしまいますので毎日水をやる必要があると言えます。一方で冬になると生育が止まっている場合もありますので

乾かし気味に管理すると良いでしょう。庭に植えてしまうのであればその様な面倒な世話は基本的に必要ありません。余程長い間晴天続きで雨が降らないような状況を除いては乾燥した地面に水やりを行う必要がある場合もあります。しかしそのようなケースは稀であり、

基本的には余程乾かない限り水やりと言う世話は必要ないと言えるでしょう。肥料に関しては注意が必要です。ジャボチカバは化成肥料を使用すると具合が悪いケースがあるため、有機肥料を使用して控えめに肥料を施す程度に収めた方が良いでしょう。その様な世話の仕方で十分にジャボチカバの木は育ちます。

増やし方や害虫について

ジャボチカバの増やし方としてはさし木が一般的な選択肢となります。4月から9月にかけての時期にさし木で増やす場合には、枝を5~7センチほどの長さに切ってバーミキュライトや赤玉土小粒等の清潔な用土にさしておくことで新しく育つことが出来るようになります。

成長に関連して注意しておきたい病気に関してですが、果樹の場合には何かしらの注意事項があることが多いのですが、ジャボチカバに関しては心配すべき病気は特にないと言えるでしょう。念のために剪定を行って風通しを良くしておくことが推奨されます。

実も充実した枝に実を付けますので、混み過ぎている細い枝を剪定によって随時除去することで環境を良く保つことが出来るようになるでしょう。一方害虫についてはアブラムシやカイガラムシが心配すべき害虫として知られています。アブラムシやカイガラムシは放置しておくと

木を弱らせてしまうことにつながりますのでなるべく早い段階で対処する必要があるでしょう。対処方法には色々な種類がありますので予防処置をしておくことも推奨されますし、ついてしまったのであれば少しでも早いタイミングで除去するための対策を講じる必要があります。

果樹ですので薬を使いたくないと言う人は多いですが、あまりに多くの虫が付いてしまった場合には必要になる場合もあるでしょう。複数の株を持っている場合などには他に移ってしまう可能性もあるため、一刻も早い段階での対処が必要になります。

ジャボチカバの歴史

ブラジルでは一般的に消費されているジャボチカバですが、アメリカに持ち込まれたのがおよそ100年ほど前と言われています。日本においてはジャボチカバの様な種類の植物を木葡萄と呼んでいますが、その多種多様な植物の種類に関してはあまり知られていないと言えるでしょう。

その様な植物の中ではカムカムが若干知名度がある程度であり、ジャボチカバに関しては全く知られていないレベルであると言えます。日本においては一部で栽培されていますがそれほど一般的な植物にはなっていません。一方で台湾においては鉢植えでの栽培が可能であるという点に

目を付けて盆栽に利用される植物にもなっているのです。日本においては小葉系と大葉系、そして中葉系に分類されてジャボチカバが流通しています。沖縄などでは若干程度栽培されており、種子を使って育てると時間がかかってしまうためにさし木を利用して数を増やすという対応が盛んに行われています。

ジャボチカバはブラジルでは歴史的に食用とされてきたものであり、日持ちしない性質から生食する以外にはゼリーやジャム、ジュースやワイン、リキュール等への加工も盛んに行われるようになっています。また伝統的に喀血やぜんそく、

下痢、扁桃腺肥大の治療薬としての立場を持っており、一定の効果が期待できる薬として乾燥したジャボチカバの果実の果皮が利用されてきました。日本では普及していませんが原産地のブラジルでは一般的な対応となっています。

ジャボチカバの特徴

ジャボチカバはブラジルを原産地とする常緑性の果樹です。熱帯植物に分類される樹木であり、その大きさは30センチ程度から3メートルまで幅広くなっています。本来の生息地であるブラジルでは樹高10メートルを超えるケースもあるのですが、

日本ではそのサイズになると世話をすることが難しくなるでしょう。このジャボチカバの花は非常に特徴的な咲き方をすることで知られており、枝先ではなく幹から直接白い花が咲くという性質を持っています。そしてその花の後には直径2~3センチほどの実をつける場合があります。

この実は見た目が日本のぶどうの巨峰に似ているのですが、味も似ているという特徴を持っています。春から秋にかけて数回実を付ける特徴がありますが、夏の時期にはお休みをする傾向があるとされています。このジャボチカバは成長が遅い傾向があり、

中々大きくはなりませんが徐々に幹が太くなるに従って実を付ける量も増えて行きます。原産地のブラジルでは一旦栽培を始めれば孫の代まで収穫することが出来ると言われるほどの植物なのです。嬉しいことに鉢植えでも育てることが出来ますし結実もします。

耐寒性にも優れていますので家庭で楽しむのに適した果樹であると言えるでしょう。果実は収穫したらすぐに食べないとだめになるほど日持ちしないという特徴がありますが、冷凍すればそれなりに保存することが出来ます。栄養成分的にもぶどうに似たものがあると言えるでしょう。

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