オキザリスの育て方

育てる環境について
オキザリスは育て方が簡単で、全国のどこでも見られる植物です。日光が大好きなので、日当たりと風通しの良い所で育てるようにしましょう。特に開花時期に曇っていると花がずっと咲きませんので、しっかりと陽に当たる場所に植えます。植木鉢やプランター、花壇などで栽培されることが多いですが、
耐寒性のある品種のものならば庭に植えて育てることも可能です。水はけの良い土を好みますので赤玉土と腐葉土を7:3の割り合いで混ぜあわせたものを使用します。市販の草花用の用土を使用しても大丈夫です。庭に植える場合はあらかじめ石灰を混ぜ込んで中和しておきましょう。
水はけが良くない場合はパーライトや川砂などを混ぜ込んでおくのも効果的です。夏〜秋植えのタイプは8月~10月、春植えのタイプは3月~4月が植え付けの時期です。ポット苗を植える場合はそのまま庭や花壇に植えつけるか、一回り大きな鉢に植え付けます。
花壇などでまとめて栽培する場合、株と株の間は15センチほど空けて植えつけます。球根の状態から育てる場合、最初の一年はポットや鉢などで栽培し、1年ほど養生させて、地植えをするのは翌年以降に行う方がよいでしょう。鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、
定期的に植え替えをしてあげることが必要です。古い土を落として、分球していたら株分けをして植えつけます。花壇や地植えの場合は混み合ってきたり、花が咲かなくなってきたら分球して植え替えるようにしましょう。
種付けや水やり、肥料について
オキザリスは乾燥に強く、多湿を嫌う傾向がありますので、頻繁に水やりをする必要はありません。用土が乾いてきたら与える程度で大丈夫です。品種によっても異なりますが、基本的にはそれぞれの生育期、開花期には乾燥しすぎない程度に水を与えるようにしましょう。
特に鉢植えの場合は水のやり過ぎで根腐れを起こさないように注意が必要です。庭植えの場合は特に水やりをする必要もありませんが、あまり雨が降らない日が続くようであればその時水を与えるようにします。花が終わると徐々に葉が枯れてきて休眠期に入ります。
完全に枯れて休眠期に入ったら、次の生育が始まるまで水やりをストップしておきましょう。この時期に球根を掘りあげておきたい場合、6月頃に行うようにし、採取した球根は風通しのいい涼しい場所に管理しておくとよいでしょう。
夏頃開花するタイプは休眠期が冬になるので、球根は掘りあげて管理しておいた方がお勧めです。オキザリスは、肥料をあまり必要としません。無肥料の状態でも育つ植物です。与える場合は、最初に植え替える際に用土にリン酸分の多い肥料を元肥として混ぜ込んでおくとよいでしょう。
また生育期には緩効性のある化成肥料を追肥するか、液体肥料を月に2〜3回ほど与えると、花の付きが良くなり、球根の数も増えやすくなります。開花後は株が疲れているのでカリウム分を多めに含んだ肥料を与えてもよいでしょう。ただし、あまりやりすぎるとかえって弱めてしまいがちですので、基本的に肥料は控えめにしておきましょう。
増やし方や害虫について
オキザリスは増やすことも簡単な植物です。鉢植えでも地植えでも、特に手間を掛ける必要はなく、自然に分球して増えていきます。だんだんと株同士が窮屈になってきたり、全体的に花の付きが悪くなってきたら間引くか、分球して植えかえてあげるとよいでしょう。
時期は植え替えの時期と同じ頃に行います。鉢植えの場合は地植えよりも詰まりやすくなるので、よりこまめに分球することが必要です。種類によっては種まきや挿し木によって増やすことも可能です。挿し木で増やす場合は元気のいい株を利用し、上の方の2〜3枚程度の葉を残し、下の方の葉は全部落としておきます。
そのまま肥料分のない赤玉土、もしくは挿し木用の用土に切り口を挿しておきます。乾燥しないように気をつけながら管理し、発根したらポットなどに植え替えてあげるとよいでしょう。花が終わった後、その花がらは摘み取る必要はありません。
枯れてきたからといって掘り上げる必要もないので、そのままにしておくとまた生育期に成長し始めます。オキザリスは害虫にも強く、殆ど害虫による被害を受けません。病気にも強く、本当に丈夫な植物ですが、まれにトリアングラリス種などにさび病が発生することがあります。
さび病はその名の通り、サビのような褐色の斑点が出てくる病気で、悪化すると枯れてしまうことがあります。発生した葉は早めに摘み取って被害が広がらないようにします。チッソ分が多い肥料を与えすぎるとかかりやすくなりますので、栄養バランスの良い肥料を与えるように気をつけてあげましょう。
オキザリスの歴史
オキザリスはカタバミ科カタバミ属の多年性の植物です。原産地は南アメリカや南アフリカですが、非常の多くの種類があり、世界中を生息地としています。背丈は品種によっても異なりますが、10センチ〜30センチ程度のものが多く、小ぶりな可愛らしい花をつけます。
オキザリスという名前はギリシャ語で酸素を意味するオクシスに由来すると言われています。世界中に生息している花で、約800種類があります。それぞれが生息地に適した形で育ちますので、丈の高さや花の大きさ、多肉植物に近い性質を持つものなど、様々です。
日本にもミヤマカタバミなどが約7種ほど自生しており、春先になるといたるところで咲いているのを見かけることが出来ます。花の色もピンクや白、紫やオレンジなど豊富ですし、中には模様の入ったものなどもあり、実にバラエティ豊かです。
種類によって開花時期が異なり、春から夏にかけて開花するタイプと、秋から冬にかけて開花するタイプがあります。その為、一年を通して目につきやすい植物と言えるでしょう。基本的に寒さに強いので、プランターや植木鉢で栽培するだけでなく、品種によっては庭に地植えをすることが出来るものもあります。
日当たりが良ければたくさんの可愛らしい花をつけるので、庭がグッと明るい印象に変わります。また、グランドカバーとしても使用されることもあります。色のコントラストで庭に模様を描いたり、メリハリを付けるというのもお勧めです。
オキザリスの特徴
オキザリスは世界中に約800種類ほどありますが、店頭などに出回っている園芸種はおよそ100種類ほどになります。大きく分けて、春から夏にかけて花を咲かせるものと、秋から冬にかけて花を咲かせるものの2種類に分類されます。クローバーに似たハート型の葉をつけるボーウィー、
大きめの花を咲かせるプルプレア、鮮やかな赤い花をつけるブラジリエンシスが夏咲きの主の代表です。四つ葉のクローバーに似たラッキークローバーもこのタイプになります。見た目の縁起がいいため、とても人気が高い品種です。細長い葉が特徴的なパーシカラー、
様々な色の花を咲かせるヒルタなどは秋咲きの種類になります。また、一部の品種は一年中開花時期のものもあります。いずれにしても美しく鮮やかな花をつけるのがオキザリスの特徴です。オキザリスは害虫や病気に強く、難しい手入れも必要ありません。
さらに暑さや寒さにも強いので、霜よけなども殆ど必要とせず、栽培も簡単です。初心者の方にも非常にお勧めの植物です。栽培したい場所のイメージに合わせてどの品種にするか選んでみるのもいいでしょう。オキザリスは多年草として知られていますが、
中には一度花を咲かせてしまうと後は枯れてしまうタイプの一年草も存在します。ずっと栽培して楽しみたかったのに枯れてしまって翌年花が咲かないということにならないように、ご自分が育てるオキザリスの種類のことをあらかじめ把握しておく必要があります。
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