アデニウムの育て方

アデニウムの育て方

アデニウム/学名・Adenium/キョウチクトウ科・アデニウム属です。アデニウムは、南アフリカや南西アフリカなど赤道付近の地域、アラビア半島や中東の国イエメンのアラビア海に浮かぶ島・ソコトラ島などに見られ、いずれも赤道付近の熱帯地域が原産地・生息地とされる、熱帯植物・多肉植物です。

育てる環境について

育て方・栽培する上で必要な環境として、春から秋にかけての生育期には、風通しと日当たりのよい場所を好むため、4月〜10月までの期間は屋外で管理します。室内ではなく戸外の方が育ちがよいため、できるだけ屋外に出すようにすれば良く生育します。

ただし、本来は熱帯のかなり乾燥気味の気候で生息している植物で、乾燥を好むため、寒さのほかに湿気にも弱い性質があります。生育する環境として、できるだけ雨の当たらない場所に置く必要があります。冬場は断水して落葉・休眠させ、冬越しをするのが良いでしょう。

8℃を切るとたいがい落葉して休眠にはいります。開花の時期は特に決まっておらず、一定の気温があって成長を続けている間は周年花を咲かすことができます。真冬も花を見たいのであれば、15℃以上の温暖な気温環境が必要となります。

葉を落とし、休眠状態に入ると寒さにもよく耐えることができ、5℃程度あれば冬を越すことができます。ただし、0℃を下回ってしまうと休眠状態でも生き残るのは厳しいため、冬場はできるだけ暖かい場所に設置するようにし、5℃以下の環境にならないよう気温管理には十分注意してください。

鉢植えの場合、水はけのよい用土を使用しましょう。割合としては、赤玉土中粒3、鹿沼土中粒3、腐葉土4の配合土などがよいでしょう。茎が長く伸びすぎたら、バランス良くするために茎を短く切り戻しましょう。切り戻しの適切な時期は7月ごろです。

種付けや水やり、肥料について

種付けに関しては、4月から8月に植えつけをします。用土には元肥として緩効性化成肥料を混ぜておくとよいでしょう。また、鉢が根の中でいっぱいになると水をあまり吸わなくなり、生育が衰えるので2年に1回は植え替えが必要です。適期は4月~8月いっぱいまでです。

まず、植え替える数日前から水やりを控えて土を乾かし気味にしておきます。鉢から抜いて土をていねいに落として、傷んだ根をハサミで切り取ります。そのまますぐに植え替えると切り口が乾いていないので、水と一緒に雑菌が入り腐ってしまう可能性ががあるため、日陰で2日ほど切り口を乾かします。

多肉植物は水分を内部にたっぷり貯蔵しているのでキズなどを付けてもなかなか乾きにくい性質があります。その後、新しい土で一回り大きな鉢に植え替えます。その後一週間くらいは水を与えず乾かしぎみに管理します。水やりに関しては、乾燥に強い植物なので、

水のやりすぎに注意しましょう。春から秋の生育期は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えましょう。寒くなっていくにつれて水やりの回数を減らして1〜2月は5℃程度にまで調整し、落葉させて休眠状態にして断水します。暖かくなっていくにつれて、また水やりを徐々に再開します。

ただし冬でも室内で15℃以上気温が保てる場合は、普通に生育するのであれば水やりを行います。肥料に関しては、春から秋にかけての生育期に、緩効性化成肥料を少量施しましょう。液体肥料なら、規定の倍率に薄めて、月に1回程度施すのが良いでしょう。

増やし方や害虫について

増やし方に関しては、主に「タネまき」と「さし木」の2つの方法があります。さし木は、伸びた枝に葉を2~3枚残して、その上をカットしてさし穂とします。そのまま土にさすと切り口から腐ることがあるので、2~3日陰干しで乾かしてから、植えつけに使用する同じ用土を

浅い鉢に入れてさすと3週間くらいで根がでてきます。ただし、タネまきでふやしたものは株元である幹が太りますが、さし木した株は株元がとっくり状にふくらみまないので注意してください。かかりやすい病気として、軟腐病があげられます。主に、症状が発症する条件としては、

過湿や低温が原因になります。6月の多湿・梅雨どきには水やりを控えるようにしましょう。また、冬場の低温時にもかかりやすいため十分注意して管理してください。被害を受けやすい害虫に関しては、主にハダニとアブラムシ、カイガラムシが挙げられます。

ハダニは、夏場の高温乾燥シーズンに発生しやすいので、特に葉の裏などによく付いて見つけにくいので、葉の色がおかしいときは必ずチェックしましょう。一方アブラムシは、新芽や蕾につきやすいのでこちらも見つけしだいすぐに駆除するようにしましょう。

カイガラムシは薬剤が効きにくく、旧い歯ブラシなどでこすり落とすと確実に駆除できます。栽培・管理する上で必要な作業として、「枯れ葉摘み」があります。枯れた葉は常時摘み取るようにしましょう。また、花が咲き終わったら花がらも摘み取ります。

アデニウムの歴史

アデニウム/学名・Adenium/キョウチクトウ科・アデニウム属です。アデニウムは、南アフリカや南西アフリカなど赤道付近の地域、アラビア半島や中東の国イエメンのアラビア海に浮かぶ島・ソコトラ島などに見られ、いずれも赤道付近の熱帯地域が原産地・生息地とされる、熱帯植物・多肉植物です。

特にソコトラ島はアデニウムをはじめ、珍しい植物や動物が見られる島として知られています。4月〜9月に花を咲かせる多年草で、特徴的な幹とその美しい花を楽しむことができます。アデニウムの中でも、観賞用に一般的に多く栽培されているのは

アデニウム・オベスム(Adenium obesum)」といった種です。種名の「オベスム」とは、英名でデザートローズ、日本でも「砂漠のバラ」と呼ばれ、その華麗で美しい花の様子を指した呼び名が広く使用されているのも特徴的です。この種が属する属名は原産地の地名から来ており、

アデニウムの1種が自生している国・イエメンのアデンという地の名前に由来しています。また、オベスムの語源としては、「肥大した」という意味があり、その茎や幹が太く肥大した姿を指し、その名前の由来となっています。科を同じくするキョウチクトウ科の植物としては、

アデニウムをはじめ、アラマンダ、キョウチクトウ、ストロファンツス・プレウシー、セイロンタイティア、ツルビンカ、テイカカズラ、テプラデニア、ニチニチソウ、パキポデューム、ハツユキカズラなど11種が確認されており、同じような多肉植物が多いです。

アデニウムの特徴

アデニウムは、その大きな幹と花が特徴的で、株元がとっくりのようにふくらみ、茎が肥大化して多肉質となり、枝分かれして低木状に茂ります。葉の形状はヘラ状で、長さ6cm前後、茎の頂点近くにまとまって茂らせます。現地では乾期に落葉・休眠します

(日本では、晩秋〜冬にかけての低温期に、8℃を切ると落葉します)。花は先端がラッパ状に開いた筒型で、直径5cmくらいにまでなります。花色は筒型の部分が白色で、開いた部分は濃い紅色です。「砂漠のバラ」という日本での呼び名の通り非常に美しい花が咲きます。

一般的には多肉植物として扱われています。また、アデニウムの一種・マルチフロルム(A. multiflorum)は花全体が白で、縁がにじんだような濃紅色になり、輝くような美しさがあります。姿形は前述のオベスムとそっくりで、オベスムの亜種もしくは変種に分類されることもあります。

ほかにも、八重咲きや多様な花色の園芸品種がつくられています。鉢植えの場合は、高さ20~30cmにおさまりますが、原産地では5mもの大きさにまで生長し、庭園樹にも利用されます。また、アデニウムは株を大きくして花を楽しむ以外にも、

独特のフォルムを生かし、盆栽のように仕立てて、肥大した根や幹を楽しむこともできます。夏の暑さには強いですが、寒さには弱いので、休眠させて冬越しさせます。日光不足だと徒長するので、春から秋はよく日に当て、堅く締まった株にしましょう。

pixta_ebine

エビネの育て方

エビネは古くから日本に自生するランの仲間です。北海道、東北から本州、四国、九州と幅広く自生しているため日本人にも古くから...

pixta_shuukaku

野菜の栽培野菜の育て方野菜の種まき様々な方法があります

野菜の栽培といえば、日本で一番多く栽培されているのは、主食のコメでしょうか。野菜の育て方で調べてみると、多くの情報には、...

pixta_satsumaimo_01

植物の栽培や育て方の知識と体験

植物の育て方について、十分な知識を持った上で栽培するのがオーソドックスな方法です。この方法だと、失敗が少なくなります。本...

pixta_wata

ワタ(綿)の育て方

その後インドでは、この植物の栽培が盛んになり、それは最近まで続いていたということですが、世界に広がったのは意外に遅く、ア...

SONY DSC

ネクタロスコルダム・シクラム・ブルガリカムの育て方

和名はアリウム・シクラムですが、アリウムの仲間ではありません。ネクタロスコルダム・シクラム・ブルガリスは、現在ではネギ科...

SONY DSC

コルチカムの育て方

コルチカムの科名は、イヌサフラン科で属名は、イヌサフラン属(コルチカム属)となります。和名は、イヌサフランでその他の名前...

pixta_natuduta

ツタ(ナツヅタ)の育て方

ツタはナタヅタともいい、ブドウ科ツタ属のツタ植物です。古くから存在していて、日本でもよく使われている植物の一つです。昔か...

pixta_jigitarisu

ジギタリスの育て方

ジギタリスの原産地は、ヨーロッパ、北東アフリカから西アジアです。およそ19種類の仲間があります。毒性があり、食用ではない...

pixta_ruritamaazami

ルリタマアザミの育て方

ルリタマアザミはアザミという名前がついていますが、アザミ属ではなくヒゴタイ属になります。茎と葉はアザミに似ているのですが...

pixta_yamahagi

ヤマハギの育て方

植物の中には生息地が限られている物も珍しくありません。しかしヤマハギはそういった事がなく、日本全土の野山に自生しています...

スポンサーリンク

pixta_arktotisu

アークトチスの育て方

アークトチスはキク科の可愛らしい植物です。とてもかわいら...

pixta_karatati

カラタチの育て方

今から約1300年前に伝来していて、和名の由来はからたち...

pixta_soba

ソバの育て方

この植物の歴史では、奈良時代以前に栽培されていたというこ...

pixta_shuraburose

バラ(シュラブ・ロー...

バラの歴史はとても古く、恐竜が世界を支配していたころから...