グーズベリーの育て方

グーズベリーの育てる環境について
グーズベリーは暑さに非常に弱い反面、寒さには強くマイナス30度でも耐えられることがあるのです。それゆえ水やりには気を使う必要があって、夏の暑さや乾燥に弱いので時期によってはかなりの気を使わなければいけなく、マルチング、畑の表面を紙やシートで覆う作業をするなどの工夫をして、
乾燥から防いであげる必要があるのです。ゆえに日本の国土ではあまり向いていなく、東北地方や北海道などの一部に限定されてしまうのです。ただし暑さや乾燥さえ気を付ければ比較的育てやすいところもありますので、その地方に住んでいるのなら一度試してみてもいいはずです。
ただし夏の暑さには弱いのですが、日光は果実の成長に欠かせないものなので必要となってくるのです。ただし生食ではなくジャムやゼリーなどに加工する場合、それほど陽射しは気にしなくても良くなるので、とにかく気にする点は暑さと乾燥、
いかにしっかりと水をやれるかどうかにかかってくるのです。しかしながらどんな植物でもそうですが、水が必要といっても上げ過ぎれば根腐れを起こしてしまいますし、ほどほどというのが大切になってくるのです。
またグーズベリーといってもオオスグリとアメリカスグリは生息地からして違ってくるの、同じような育て方では微妙な違いが出てきますので、それぞれにあった方法が必要となってくるのです。それゆえどちらを栽培するのか、それを決めてから畑づくりをする必要が出てくるのです。
種付けや水やり、肥料について
そしてグーズベリーの種付けは日本では12月から3月の寒い時期に行って、植え付け時の苗木の切り返しは必要なく、なるべくなら午前中は日当たりがよく、午後は明るい木陰になるような場所を選ぶのがいいのです。水やりについては鉢植えの場合は土の表面が白く乾いてきたら水やりの合図となり、
鉢底の穴から少し流れ出るくらいたっぷり与えます。庭植えの場合は、品種や土質にもよりますが、夏にひどい日照りが続くような場合は水やりが必要となってくるのです。ただしやり過ぎは根腐れを起こしますので、注意が必要となってくるのです。
肥料については、庭植えの場合は、2月に有機質肥料か速効性化成肥料を元肥として施して、10月にも同じものを追肥する必要があるのです。鉢植えに関しては、2月、7月、10月に有機質肥料か速効性化成肥料をあげていくのがいいのです。グーズベリーは茂み上になって成長していくので、
様子を見て窮屈そうだったら枝を刈り取るなどが必要となってくるのです。またとげが鋭いので、水やりや肥料を上げる時など手入れの際には十分に注意をすることが大事となってくるのです。また根詰まりを防ぎ、通気をよくするために、
鉢の大きさ、生育具合にもよりますが、通常2年に1回は植え替えが必要となってくるのです。基本的に乾燥には弱く水やりの必要があるのですが、肥料などをあげるのは少なくてもよいので、比較的育てやすいといえる植物であるのです。
増やし方や害虫について
グーズベリーの増やし方は取り木と挿し木があって、それぞれメリットとデメリットがあるのです。とり木は2月から3月ごろに、枝を寝かせて、土をかけておくと発根するので、植え替えの適期に切り分けて植えつけます。大きく育つのですが、発根するかどうかが絶対ではなく、
場合によっては腐ることも考えられるので、まずないはずですがそういったリスクがあるのも確かなのです。対して挿し木ですが、12月から2月の剪定時に剪定した枝をさし木します。ただしとり木のほうが大苗が得られますので、どちらかといえばとり木の方がおすすめになるのですが、
メリットデメリットを考えて行うのが良いのです。そして植物を育てる際に最も厄介なのが病気や害虫で、グーズベリーの場合はうどんこ病、斑点病などにかかる確率が高く、アメリカスグリよりもセイヨウスグリの方が病気に対して脆弱ですので、
場合によってはアメリカスグリを選ぶと病気の発生率を下げられるのです。また害虫に対してですが、カイガラムシ類が発生しますので、これは気付いたら大量発生しているということが非常に多いので、見付けたら要注意となります。しかも種類が豊富で同一の殺虫剤が効きにくい、
さらには硬い殻に覆われているために薬が効きにくいという困った性質があるのです。それゆえどの種類のカイガラムシであるのかを確認した後に、それに対して効果的な殺虫剤を使う必要があるのです。なるべく早めの対処が一番なのです。
グーズベリーの歴史
グーズベリーという植物をご存知ですか、日本ではもしかしたらセイヨウスグリの名前の方が有名かもしれませんが、スグリ科スグリ属の落葉低木で、別名はマルスグリ(丸酸塊)、オオスグリと呼ばれることもあります。また英語ではgooseberry、アメリカでは主にグースベリーまたはグーズベリー、
イギリスでは主にグズバリと呼ばれているのです。ヨーロッパの小説を読むとジャムとしてよく使用されているのが分かるはずで、西洋では昔から生息していて、生活に密着した植物となっているのです。種類としては大きく欧州系と米国系に分かれていて、
前者はうどんこ病などの病気に弱く、北海道や高冷地などの涼しい場所でないと栽培は困難ですが、後者は暖地でも品種によっては栽培することができるのです。植え場所は、暖地では暑がってしまうので、午前中は日が当たり、午後は直射日光が遮られるような場所を選びます。
原産はヨーロッパと西アジアで、フランス東部から、おそらくはヒマラヤにかけて、アルプスの雑木林や岩石の多い低地の森に自生しているのです。イギリスにおいては雑木林や生け垣、古い廃墟に多くみられるのですが、
昔から栽培が行われてきたためグレートブリテン島固有の植物相であるかは定かではないのです。そこから広く世界に広がって、日本でも長野、東北地方などで育てられているのですが、それほど量がとれるわけではないので、流通はさほど活発ではないのです。
グーズベリーの特徴
グーズベリーは欧州系(セイヨウスグリ)と米国系(アメリカスグリ)に大きく分けられていて、国内では育てやすいアメリカスグリの栽培の方が多くなっているのです。グーズベリーは高さ1メートル前後の株になり、収まりはよいのですが、とげがあるのが難点となっているのです。
耐寒性は非常に強いですが、暑さにはやや弱く日本の風土では東北地方が最も適しているのですが、露などもありますしあまり好条件ではないのです。果実は青いうちは酸っぱいですが、熟すと酸味が抜けてくるのであまり流通することはありませんが生食もできます。
加工か生食かで収穫時期を変えましょう。ただやはり多いのはジャムやゼリーなどに加工されることで、そのままのフレッシュな果実が手に入ることはあまりないのです。グーズベリーの果実は見た目がビー玉みたいな小さな球状になっていて、和名のスグリは須具利または酸塊と書くことから、
酸っぱいというのは良くわかる果実なのです。またグーズベリーの語源としてはガチョウ料理に合うものという意味があって、酸味が強いのでフルーツとして食するよりも、サラダなどに加える方が違和感なく食べられるのです。
またガチョウ料理の付け合せやソースにも良く、ジャムやゼリーなどの加工品とは少しだけ違った食べ方も楽しめるのです。そして欧州系と米国系は味に微妙な違いがありますので、両方を食べ比べたり、使用法によって変えていくのが良いかと思われます。
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