シシリンキウム・ロスラツムの育て方

シシリンキウム・ロスラツムの種付け
秋ごろ花が咲いた後できた実から採取する種が自然にこぼれるとそのまま種付けができるのですが、それならどこにでも咲いてしまうので、栽培したいところに種付けをするためには、種が自然にこぼれるまでに採取をしてすぐに種付けをするようにします。
種を採取してから時間が経過しタメが乾燥してくると発芽率が悪くなるので採取をしたらそのまますぐに撒くようにするのが良いでしょう。日当りの良いところで栽培をし、土が乾かないように水をやるようにしますが冬の間は休眠をし、根が水をあまり吸わなくなるのであまり水をやる必要はありません。
水はけの良い加湿な土を好むので、鉢植えの場合は鹿沼土を用いるだけでいいのですが、よりよく育つために細かく刻んだミズゴケを適量混ぜ込むとよいでしょう。春の開花の時期と秋に液体肥料や固形肥料を与えるようにしますが、あまり大きくしたくない場合には肥料を控えめにするとよいでしょう。夏と冬は肥料を与える必要がありません。
栽培で注意をすること
シシリンキウム・ロスラツムはアブラムシとネジラミの被害を受けやすいので見つけ次第薬剤を散布するようにします。アブラムシは春に発生しやすく発生すると茎について汁を吸うのでr栄養分を吸い取られてしまうのです。
ネジラミは根につく白い綿のようなものですが発生すると生育が衰えてしまいます。根につくのでわかりにくいのですが、ネジラミの発生を早めに発見するためにも一年に一回植え替えをするようにします。鉢から抜いて土をお年、新しい土の中に植えるようにします。ネジラミがついてそうなら根に薬剤を散布し駆除をするようにします。
増やし方と上手な育て方のまとめ
シシリンキウム・ロスラツムは粘度土のような所でもやせた土地でも丈夫に育つ雑草のような花ですが、観賞用に庭で育てるときには水はけの良い土を入れた鉢などに採取後の種をすぐにまいて、日当りの良いところで栽培します。
土は乾燥しないように水やりをし、肥料は春と夏に液体肥料を与えるようにします。ただあまり大きくしたくない時には肥料を控えめに与えるようにします。どんどん生育して繁殖力が強いので、秋に種が自然にこぼれるまで放置していればどんどん増えていきます。
そのようにならないためには自然には種がこぼれるまでには種を採取するようにします。そして採取した種は乾燥させると芽が出にくくなるので採取後すぐに、育てたいところに植えるようにします。
シシリンキウム・ロスラツムは種だけでなく株分けでも増やすことができます。株を手でちぎって分けてまた植えるようにすると多少根がついているならまた育ってくるのです。ただ株を分ける際にはあまり細かくちぎってしまうと生育が悪くなるので大きくちぎるようにします。
株分けや植え替えは真夏や真冬を除けばいつでもできますが、できれば3月から5月か9月から10月ごろが良いでしょう。このようにシシリンキウム・ロスラツムの育て方は特に難しいものではなく、どちらかというとあまり繁殖しすぎないようにすることの方が大切になってくるのです。
他の植物を植えたい時にシシリンキウム・ロスラツムが繁殖して増えてしまうと栄養分がとられてしまうことがあるので、種はこぼれないうちに採取することと、できるだけ地植えをしないように注意をすることです。
しかしシシリンキウム・ロスラツムのような小さくてかわいい花が好きな方なら、他の植物を植えずに庭中をシシリンキウム・ロスラツムで埋め尽くすというのも楽しいものになるかもしれません。紫色や白色、黄色、青色など色々な種類のものを育ててみると色とりどりの庭が出来上がります。
雑草となって道端や原っぱに群生しているとはいえども園芸用として育てて春から夏にかけて庭を彩ってくれるというのも楽しいものでしょう。このような育て方のシシリンキウム・ロスラツムなので害虫の発生に注意をしていればガーデニングの初心者でも小さくて可憐な花を育てて楽しむことができます。
ただ切り花のようにして花瓶に挿して楽しみことはできません。朝咲いて夕方には受粉も終えてしぼんでしまう花なので、花持ちがしないのです。それでも外で土に根を張って咲いているシシリンキウム・ロスラツムは毎日新しい花が咲いていくので、外で楽しむ花といえます。
日当りが良くてやや湿りがちにすることだけに注意をしていれば育て方は難しくなく、丈夫に育ってくれる花です。ちなみにシシリンキウム・ロスラツムの種類には花は少し小さいけれど青紫色で、背丈が高い種類の花もあります。またその種類とかけ合わさった雑種もあります。
これらのいろいろな花の色の、いろいろな背丈のものを組み合わせて咲かせてみるのもよいでしょう。ガーデニングの初心者でも簡単に育てられて庭を彩るシシリンキウム・ロスラツムをぜひ育ててみましょう。
シシリンキウム・ロスラツムの歴史
北アメリカを原産地として日本には明治時代の1890年ごろに渡来してきました。鑑賞用として入ってきたのですが、繁殖力が強いためにいろいろなところに咲き、現在では雑草のようになってしまっています。
渡来してきた当初は植物園で育てられていたのですが、そこから逃げ出して野生化したと言われています。シシリンキウム・ロスラツムは別名「ニワゼキショウ」といわれていますが、本来生息地の北アメリカのシシリンキウム・ロスラツムにはたくさんの品種がありますが日本のニワゼキショウはそのごく一部の品種です。
シシリンキウム・ロスラツムの特徴
アヤメ科ニワゼキショウ属の植物です。花の大きさは1.5cmから2cnほどで小さいのですが、薄紫色の花弁に濃い紫色のラインが入っているものが多く見られますが、白や黄色、青などの花色もあります。茎は10cmから20cmで群生して咲いていることも多いです。
そして痩せた土地で群生して咲いているところでは草丈もあまり高くならず低いところで咲いていることが多いです。葉は2mmから3mmと細い線のような形をしています。その葉の形がアヤメや花菖蒲などの葉の形と似ているところでアヤメ科の植物であるといえます。
日本での生息地は全国で、地下に根茎を持ち繁殖力が強いことが特徴で生育は旺盛です。野原や道端でも良く見かける植物です。主な開花の時期は春から初夏で種から繁殖をします。花が咲いた後には実ができます。
庭などで地植えをしていると自然に種がこぼれてどんどん増えていくので他の植物の生育の邪魔になるようなら出てきた芽を摘み取るようにするか、はじめから鉢などに植えて栽培するとよいでしょう。
花の後にできた実の中には種があり、それが晩秋から冬にかけて自然にこぼれるのですが、こぼれるまでに採取しすぐにまくようにすると発芽率が良く3、4週間後にはまた芽が出てくることでしょう。
シシリンキウム・ロスラツムは暑さ寒さには比較的強く、日当りの良いやや湿った環境を好む植物で粘度土のような所でもしっかりと育つことができます。とても小さくてかわいい花なので、初夏の野原に群生して咲く姿は日本人に好まれやすいものです。
庭で植えるとどんどん繁殖していきますが、鉢やプランターなどで栽培してそのかわいい花姿を楽しんでみるのもよいでしょう。雑草化しているような花なので初心者でも育てやすく、観賞用として楽しむことができるでしょう。
花の育て方など色々な植物の育て方に興味がある方は下記の記事も凄く参考になります♪
タイトル:フリージアの育て方
タイトル:ハナショウブの育て方
タイトル:アンゲロニアの育て方
-
-
サルビア(一年性)の育て方
サルビアの正式名称はサルビア・スプレンデンスであり、ブラジルが原産です。生息地として、日本国内でもよく見られる花です。多...
-
-
アボカドの栽培について
栄養価が高く、サラダやサンドウィッチの具材としても人気の高いアボカドですが、実はご家庭で観葉植物として栽培することができ...
-
-
ケールの育て方
ケールはベータカロテンやルテイン、ビタミンCやカルシウム、食物繊維と言った非常に多種多様な栄養素を含むことから緑黄色野菜...
-
-
バンレイシの育て方
バンレイシは果実の皮の突起の形が仏教を創設した者の頭に似ているのでシャカトウとも呼ばれているプラントです。ちなみに英語で...
-
-
クレマチス ネリー・モーサーの育て方
この花についての特徴としては、まずはキンポウゲ目、キンポウゲ科、キンポウゲ亜科の種類となります。さらにセンニンソウ属に属...
-
-
タニウツギの育て方
タニウツギはスイカズラ科タニウツギ属の落葉小高木です。スイカズラ科の多くは木本で一部はつる性や草本です。タニウツギは田植...
-
-
トリカブトの育て方
トリカブトは日本では”鳥兜”または”鳥冠”の由来名を持っています。この植物の花の形が舞楽で被る帽子の鳥冠に似ている事から...
-
-
ハーブを種から巻いて大きくしよう
ハーブは日本語で香草といい、ハーブの種類によって香りの高いものなど様々あります。料理やハーブティーに使えてとても利用効果...
-
-
つい捨てちゃう、アボカドの育て方
最近では、サラダやグラタン、パスタなどに使われることもなりスーパーでもよく見かけるようになったアボカド。「森のバター」や...
-
-
トウガラシの育て方
トウガラシの原産地や生息地は中南米で、メキシコでは数千年前から食用として栽培や利用されていたのです。このことから中南米や...
北アメリカを原産地として日本には明治時代の1890年ごろに渡来してきました。鑑賞用として入ってきたのですが、繁殖力が強いためにいろいろなところに咲き、現在では雑草のようになってしまっています。