オオイヌノフグリの育て方

育てる環境について
オオイヌノフグリは前に述べたように、寒い冬に生長する特質を持っていますし、温度の差が激しい環境下でも育つので、丈夫なプラントです。繁殖力も強く、近縁種のイヌノフグリの居場所を奪うぐらいです。野生では野原、道端などに生えていますが、プランターでも育てるのは可能です。
ただ、育て方として気を付けたい部分として、太陽の光が当たるところを好むので、栽培するのであれば太陽が当たらない場所は避けて、日が当たる場所において育てるようにします。太陽光の当たる場所で栽培すれば青系統の色をした花が咲くようになります。ちなみに、酷似したプラントであるイヌノフグリはオオイヌノフグリによって分布地を追われているとされていますが、育つ環境としては変わらないと言われています。
また春が始まるシーズンか、2月ぐらいで花を咲かせると言われていますが、冬になっている12月でも、数は少ないですが、見られるケースも実在していて、太陽の光が当たるところで咲いています。なお、前の段落で記述しましたが、こういうプラントは蜂などの虫に花粉を運ばせて、
別の花に受粉させるという特質を持っていますが、虫が動き出してないシーズンでは、おしべが動いてすぐそばにあるめしべに受粉が可能なように花粉を付けておくという行動を起こします。そういう行動を取れば、蜂などといった媒介とする虫が来なくても、種子をいっぱい生産して子孫を増やすのが可能となります。
種付けや水やり、肥料について
基本的にオオイヌノフグリは雑草として生えているので、庭で栽培しているのであれば水を与えるだけで育ちます。ただ鉢植えで栽培している場合は土が乾燥したら水を与えるようにします。肥料に関しては、与えなくとも育つとされています。なお、雑草であるためか、種子はショップなどで販売されていないそうで、種から育てるのであれば、
分布している場所、とりわけ花が咲いている場所をあらかじめチェックしてから取りに行くのがベターです。種をまくのに最適なシーズンは秋で、そういうシーズンに種をまけば、春には青系統の色の花を咲かせます。なお、春がまだ始まっていない2月に花を咲かせる場合も少ないとされています。
夏になって枯れてしまっても地下にある根っこの部分は生きているので、また秋になれば芽が出てきます。ただ、太陽光を当たる場所を好むので、日向か、日陰になり過ぎないような場所に置いて育てるようにします。種を見つけるのが難しいのであればプラントを鉢植えまたはプランターに移し替える手段も実在していますが、そういう手段をとる場合、
本葉が3枚、あるいは4枚出たばかりの草にするのがベターだと言われています。ただ、そういう草も根っこが広がっている場合もありますので、そういう場合には土ごと掘り起こす手段を取るのがよろしいとされています。植木鉢を替えるのであれば、根っこが横へ広がる特質を持っているので、平鉢に植え替えるようにします。
増やし方や害虫について
種を植えていれば、特別な行為をしなくとも繁殖していきます。増やし過ぎるとガーデニングの見栄えを悪くさせ、ガーデニングとして育てているプラントの成長を阻んだり、害虫が発生する要因にもなったりします。増やしすぎないように常に少しずつ取り除いていって数を減らすのが有効です。
万が一、放置してしまってプラントを増やし過ぎたと感じたのであれば、いらない箇所だけを引っこ抜くという行為を行なうというのも手です。害虫が発生したのであれば、そういう虫を食べてくれる益虫を捕まえて放すという手段も有効です。見た目はかわいらしいですが、雑草としても扱われていて、
またオオイヌノフグリの繁殖力は以前に述べたようにかなり強いとされていて、酷似しているイヌノフグリの生息地を奪うぐらいだと言われていますが、事実、そういうプラントの秀でた繁殖力のためにイヌノフグリが、絶滅が危ぶまれるプラントになっていて、そういう絶滅が危ぶまれるとするリストにも掲載されています。
冬の寒さに耐えられる仕組みになっていて、我が国のみならず、地球上の大陸にほぼ棲息地を広げているので、イヌノフグリの生息地が脅かされるのも無理もないのではないかと考えられます。なお、繁殖干渉に関する研究で、オオイヌノフグリとイヌノフグリという名称が記載されています。当該研究によれば、オオイヌノフグリの繁殖干渉がイヌノフグリの減少に関わっているのではないかとされています。
オオイヌノフグリの歴史
オオイヌノフグリは今、我が国のいたるところに生えているプラントです。義務教育の施設で使われる教科書に載るくらい身近なプラントであり、一度は教科書で目にした者はいるのではないかと考えています。元は外国を原産地とするプラントであり、近代になって伝来してきたと言われています。
1880年代に我が国の首都で見かけるようになってから急速に増えていき、1910年末には我が国の至るところで見かける草になったと言われています。我が国以外でも国内総生産第一位の国などといった外国でも見かけ、生息地としています。話は変わりますが、オオイヌノフグリと酷似した草で、外国から帰化したプラントでタチイヌノフグリという草も実在しています。
こういうプラントは花の都が実在している国とソーセージの国などが属している州と広大な砂漠を持っている国などが属している州を原産地としていたプラントですが、オオイヌノフグリとほぼ一緒の年代である近代に我が国へやってきました。ただ、いずれの草もやってきた年代が近代であり、浅いという訳から、
名だたる詩、短歌などの文芸作品には出ていないそうです。話を戻しますが、名付け親はプラントに関する学者であり、プラントの採集に出掛けた際に土手に青系統の色の花が咲いているのを見て、名付けたそうです。なお、こういうプラントの発見は、発見した年代では外国からやってきて育っているという植物は今ほど少なかったために珍しかったと言われています。
オオイヌノフグリの特徴
気温が下がりつつある秋に芽を出して、冬に生長し春の早いシーズンに小さな花を咲かせるプラントです。また寒い冬でも過ごせるように細胞内の糖の濃度を増やし、葉っぱや茎に実在している小さな毛で霜などがつかないようにする作用を持っています。春になれば4枚の花弁の花を咲かせ、色は青系統の色になっていますが、白色の花を咲かせるプラントも実在しています。
おしべの数が2枚になっているというのも特質の一つです。太陽光に当てられて花が開いたり閉じたりし、わずか1日で落花しますが、2日目も花を咲かせるプラントも実在しています。ハチなどの虫を媒介として、受粉させる特質を持っています。なお、もともと我が国に在来しているイヌノフグリというプラントに酷似していて、
またそういうプラントとは近縁種とされています。在来種のイヌノフグリと見分けるには、花の色、茎に生えている毛を見れば見分けられるとされています。オオイヌノフグリは上で述べたように青系統が大半で、毛は広がって伸びているのに対し、イヌノフグリは桃色のような色をしていて、毛は茎に張り付いているように生えています。
花、葉っぱの大きさでも見分けられます。なお、名前の由来ですが、果実が犬の睾丸に似ているからそういう和名が付けられたようです。しかし、実際の果実の形はそういう形に似ておらず、どちらかといえばハートのような形になっています。葉っぱの端はのこぎりの歯のようにギザギザになっていて、草の高さ10センチから20センチ程度だとされています。
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