クサギ(ソクズ)の育て方

育てる環境について
栽培をするにあたってはどういった環境を施すようにするかです。つる性とのことで、何かに這わせるようにする必要があります。木に這わせる方法でもいいでしょうし、なにか棒のようなものに這わせるようにしてもいいでしょう。植木鉢を利用するのであれば棒に這わせれば特に問題はありません。春から秋においては日当たりのいい場所に置くようにします。
庭植えにおいても日差しがそれなりに得られるところに植えるのが良さそうです。耐寒性としてはそれなりにありますが、多少弱いところもあります。場所によっては冬は室内で管理をした方がいいところもあります。日本で自生をするくらいなので一般的な地域なら問題無いですが、霜が良く降りるようなところ、
雪が降ることが多いようなところの場合には置き場所を考える必要が出てくるでしょう。ある程度の越冬温度が設定されることがありますから、それを参考にそれいかになることがあるなら室内管理を中心に行うようにします。寒さにやられてくると落葉してくることがあります。葉っぱがすっかり落ちるとすっかり弱っているように感じますが、
ただ葉っぱが落ちただけであれば春頃になると芽を吹いてきますから再び育てるようにします。日向についてはあまりありすぎてもなさすぎてもいけないので、半日陰などで育てることがあります。乾燥を嫌いますから、半日陰であればそれなりに湿った状態で育てることができます。日差しを全く当てないのは良くありません。
種付けや水やり、肥料について
育て方では用土についてはどのようにするかですが、水はけの良い用土の準備をしておきます。赤玉土では小粒から中粒あたりをうまく混ぜるようにしたものを5割、ピートモスを3割、川砂を2割にしたものなどを用意します。もっとオーソドクスに赤玉土の小粒が7割、腐葉土を3割にしたような土においても行うことができます。
水やりに関しては、生育期においてはどんどん成長していきます。その時にはどんどん水を吸っていきます。日差しなどがなくても植物のほうが水を吸うことで土が乾いてきますから、そうなったら水を与えるようにしていきます。春から秋にかけてが生育期になりますから、夏場などは特に注意をしながら水を与えるようにします。
冬に関しては寒くなるので休眠状態になることがあります。そうなると水を吸わない状態になってきます。水を吸わないのに水を与えれば当然土の中に水が残りやすくなり、そうなると湿気が多くなりますから株が傷みやすくなります。そうならないためにも過湿に気をつけながら少しずつ水を与えます。休眠のようになっていますが決して休眠ではありません。
ある程度は与えるようにしたほうがいいでしょう。休眠のサインとしては落葉があります。完全にはが落ちた状態の時は休眠になるので、水分を減らすようにします。肥料については生育期において与えるようにします。春と秋においては2箇月に1回程度固形の肥料を置き肥します。ゆっくりタイプを常に与えます。
増やし方や害虫について
増やすための方法としては、挿し木をすることがあります。行う時期は5月から9月ぐらいです。気温が高い時期に行うのが良いかもしれません。枝の選び方としては、新枝を選びます。新枝とはまだ花をつけていない若い枝になります。これを2節ぐらいの長さに切って用意します。切るときには手で折らずにカッターなどを利用するようにします。
この枝を川砂に水を湿らせた状態のところに刺しておきます。この時は川砂に関しては無肥料です。根が出るまでは直射日光に当てないように日陰で育てます。水分は常にある状態にしておきます。病気についてはあまり心配することが無いですが、害虫に関してはつくことがあります。アブラムシが春から秋にかけて発生することがあります。
茎であったり葉っぱに付きます。ついて何をしているかですが、吸汁しています。ですからせっかくの株が傷む原因になります。見つけ次第駆除するようにすればいいでしょう。カイガラムシが発生すると厄介です。アブラムシはある程度薬が効いてくれます。しかしこの虫に対してはあまり薬が効きにくいとされています。
更には小さいのも処理が大変な理由になります。こすり落とすしか方法がありませんが、この方法で対応するようにします。ハダニも発生して、これは葉の裏についていることがあります。吸汁して、栄養分などを吸い取ってしまいます。乾燥している高温の時期に発生することがあります。発生する時期が来たら駆除の準備をします。
クサギ(ソクズ)の歴史
花といいますと大抵はいい匂いがします。いい匂いによって虫などが寄ってきます。そうすることで自然に受粉をしてくれます。そうすることで実がなり、種を作ることができます。花としては種を残すためにより良い匂いを出すようにしているものもあるようです。増やすためにはいい匂いを出すことも必要ですが、
場合によってはあまり近づかれては困ることもあるでしょう。あまりにいい匂いで近づかれて葉っぱや茎をどんどん食べられてしまっては弱ってしまいます。植物は動くことができませんから、そこに一回生えてしまったらあとは周りの環境次第になります。何の理由があるかわかりませんが、嫌な臭いを出す植物があります。
それはクサギと呼ばれるものになります。漢字で書くと臭木となります。まさに臭い木になります。どこが臭うかですが、こちらに関しては葉っぱがあまりいい臭いではないとされています。悪臭があるとまで言われているのでかなり強い嫌な臭いがするのでしょう。原産としては日本においても広く生息地を持っている植物になります。
日本の他には、朝鮮半島であったり中国などにおいても見ることができる植物になります。別名としてはソクズと呼ばれることもあります。こちらにおいては臭いは強いものの長年お茶として利用されたり、山菜としての利用、薬草などとして利用されてきた歴史があります。採取の時には臭がしますが、そのあとは徐々に収まってきて、食べるときには美味しくなります。
クサギ(ソクズ)の特徴
こちらは被子植物、真正双子葉類です。シソ目、シソ科に該当します。クマツヅラ科に該当するとの話もあります。栽培上においてはつる植物として分類されることになります。木の高さは巻き付く気によって異なり、2メートルくらいになることがあります。花の色としては白っぽいものが多いです。
日本に広く自生しますから、耐暑性、耐寒性はそれぞれそれなりにあります。葉っぱに関しては非常に大きくなります。葉柄も含めると30センチぐらいに達することもあります。まるで花や実を隠すかのように葉っぱが生い茂ることがあります。大きな葉っぱですが決して分厚かったり丈夫なものではありません。柔らかくて薄いタイプになります。
この葉っぱにおいては柔らかな毛が密生しています。そのままであれば特に臭いなどはしませんが、葉っぱを触ると臭いがしてきます。人にとってはあまりいい臭いでは無いのでしょう。花については8月頃に咲き始めます。花びらは5枚のタイプで、細いものがついています。細いので、花びら同士が重なるようなことはありません。
この花に関してはいい香りがあるようで、蝶であったりガが受粉をしてくれるようです。果実に関してはかなり独特のものになります。紺色の液果になります。秋に熟します。実も目立ちますが、身の回りに5枚の真っ赤ながくがまるで星のようについています。星の飾り物のようにも見えることがあり、目立つことがあるようです。実でも楽しめる植物です。
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