すなごけの育て方

すなごけの育て方

特徴は、何と言っても土壌を必要とせず、乾燥しても仮死状態になりそこに水を与えると再生するという不思議な植物です。自重の20倍の保水力を持ちます。1年間もの間、水をあげなくても枯れずに生きる事が出来ます。また、大気中から水分や養分を取り込む事が出来ます。

育てる環境について

育てる環境としては、比較的どんな環境でも育つ事が出来ますが、出来れば日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。乾燥に強く、暑さや寒さにも強いので、直射日光が当たる場所でも育てる事が出来るでしょう。また、雨水だけでも育つ事が出来ます。また、砂や石、ガラス、ステンレスなど無機質な基盤を好む傾向にあります。

また、肥料や土も不要な為手間があまりかかりません。自然界では河原や山地などの日当たりの良い砂質の土の上や岩の上などに群落を作ります。すなごけは直射日光があたる場所でも適応力があるので、屋上でも育てやすくなっています。ただし炎天下では蒸れを起こしてしまう場合があるので、夏場の水やりは気をつける必要があります。

どんな環境でも平地や斜面でも育つ事が出来、一般的な苔よりもこのすなごけは環境適応能力に優れています。明るい場所を好む傾向にあり、比較的にどんな場所でも育てることが出来ます。庭で育てたり鉢植えとして育てたり、様々な用途に合わせて育てる事が出来るでしょう。あまり手間をかけずに植物を育てたいと言う人にもお勧めです。

庭園で砂利の上で育てたり、観賞用として他の植物と一緒に鉢に植えて育てる人も多いようです。日本ならではの庭園や民家などに大変似合う植物です。環境を選ばず、水や肥料をあまり与えなくても成長することが出来、育て方も容易で初心者でも十分楽しむ事が出来ます。鉢植えにしてお部屋に飾っても良いでしょう。

種付けや水やり、肥料について

すなごけを育てる場合明るい場所を選び、庭先に植える場合は畑土と川砂を半々程度と多めに混ぜ、水はけの良い土にしましょう。目土入れは効果的です。ただしあまり水はけが良い場所で育ててしまうと流動性がある為、せっかく植えたたね苔が流されてしまう場合があります。そうなってしまうとなかなか芽が出なくなってしまうので注意が必要です。

水やりは早朝または夕方にやるのが効果的です。日陰地ならば水やりは控えめにするようにしましょう。毎日水やりをする必要はありません。すなごけを鉢植えにする場合は用土は水はけが良くなるように川砂や赤玉土、軽石などを混ぜましょう。植え付け当初は日当たりの良い場所はさけて、風通しの良い場所での当たる場所で育てましょう。

そして、徐々に明るい場所に適応させていくほうが良いでしょう。また、夏場など日がたくさん当たっているときに水をあげてしまうと蒸れを起こしてしまうので注意しましょう。肥料はそれほど必要としない植物ですがピートモスやバーミキュライト、赤玉土細粒などを少量混ぜると良い土になるでしょう。出来るだけ日中の水やりはさけましょう。

日中の炎天下では乾燥し葉を閉じますが雨が降ったり水をあげるとすぐに葉を広げます。その繰り返しをする事で強い日差しに耐える力を養っています。強くたくましくする為にも、水やりはあまり日が無い時に行うと良いでしょう。それほど手間暇かけずに育てる事が出来るのが特徴なので、気楽な気持ちで育てる事が出来ます。

増やし方や害虫について

すなごけは長さが1cm~4cmぐらいの中型で、まき苔で殖やしやすい苔になります。まき苔にする場合は丈が長く伸びたものの方が発芽数が多くなります。種にするすなごけは半日間涼しいところで数日掛けてよく乾燥させましょう。乾燥したすなごけは、手をこすりながら細かく粉砕していきましょう。細かく砕いたとしても発芽することが出来ます。

他に湿った状態のすなごけをそのままほぐしてまくことも可能です。育苗箱に砂を多めにいれた培養土を入れ、土の表面を平らにしておきましょう。その上に細かくした苔を蒔いていきますが、その際苔同士が重ならないように御蒔いていきましょう。苔にはあまり害虫が付きません。その為、それほど気にする必要がありません。

害虫の心配はあまりありませんが、カビが発生する場合があるので注意が必要です。季節の変わり目や蒸れた際にカビが発生しやすくなるのでその際はしっかりチェックしましょう。また雑草などがまぎれて生えてきた場合は取り除いてあげましょう。大変育て安く初心者でも扱いやすい苔ですが、その緑溢れる色合いと生命力の強さを実感することが出来るでしょう。

暑い真夏でも枯れることなく生きている苔は見ているだけでもなんだか心を落ち着かせ、ゆったりとした気持ちにさせてくれる植物です。遥か昔からこの地球上に存在し、生きてきた苔。是非そんな魅力的な苔を庭先などで育ててみましょう。会社の屋上など様々な場所で活躍を見せるすなごけ。是非上手に育ててみましょう。

すなごけの歴史

すなごけは日本原産の植物で、北海道から九州まで幅広く生息地を広げている植物になります。今から4億年前の太古の昔、海から陸に上がった最初の植物が苔です。誕生以来もうすでに何億年もの歴史があり、厳しい環境変化の中で絶えず生き抜いてきた植物です。世界中に2万4千種ほどもあり、日本では2千5百種ほど分布しています。

すなごけは火山の噴火によって作られた火山灰地や溶岩流地や砂丘など地面が非常に乾燥した場所に生育します。近年では、屋上緑化用の植物として注目を集めています。土がなくても苔は育つ事が出来る植物です。都市部のビルでも、この苔を屋上で栽培した屋上緑化が増えてきています。

屋上に苔などの植物を植えることで、建物の断熱効果を高める事が出来、冷暖房の使用を抑える事が出来ます。そういった取り組みをする企業も増えてきており、近年苔が注目を浴びるようになりました。群生しているのを見るとそれだけでなんだか癒されてしまいます。この緑の絨毯は見る人を癒し、心を落ち着けてくれる効果もあるんです。

庭園などでもこのすなごけを利用し、きれいに手入れをされているところが多くあります。昔から人々に愛されてきた植物と言えるでしょう。いまでも根強い人気を誇り、すなごけを利用し苔庭を作り観賞する人もいます。古くから歴史がある苔は今でも人々の身近で生き続ける存在です。育て方も比較的簡単なので、是非自宅ですなごけを育ててみましょう。

すなごけの特徴

特徴は、何と言っても土壌を必要とせず、乾燥しても仮死状態になりそこに水を与えると再生するという不思議な植物です。自重の20倍の保水力を持ちます。1年間もの間、水をあげなくても枯れずに生きる事が出来ます。また、大気中から水分や養分を取り込む事が出来ます。日当りの良い場所を好み、根を張る必要はありません。

生命力が大変強く、ちょっとやそっとでは枯れる事がないでしょう。熱や乾燥にも強く、真夏でも生きる事が出来ます。さらに、周囲の温度が上昇し空気が乾燥した際でも、自らの水分を蒸発させて、先端部分にある茎葉体と呼ばれる部分を閉じて仮死状態になります。この仮死状態のままでも、一年以上は生きる事が出来ます。

水を与えれば、ものの数秒で元通り青々とした姿に。その為、直射日光が当たる屋上でも生きることが出来ます。また、暑さだけではなく寒さにも強い植物です。積雪量の多い地域でも生きる事が出来ます。苔というといつも湿っている印象がありますが、水分があまりにも多いと逆に枯れてしまう事もあります。夏の暑い時期に植え付けをしてもしっかり成長してくれます。

なんとも生命力の強い植物です。長い歴史の中を生き抜く為に強い生命力をもち、様々な環境に耐え抜く力を取得した植物です。環境適応能力が優れていますが、中でもすなごけは土壌が無くても育つ事が出来る苔になります。強い風が吹こうと、激しい乾燥にも耐え抜き成長することが出来る何ともたくましい植物です。

pixta_habanero

ハバネロの育て方

ハバネロはトウガラシの一種で、原産地はアマゾンかその周辺の地域だといわれており、そこからユカタン半島に伝わったと考えられ...

pixta_sinjugaya

シンジュガヤの育て方

イネ科やカヤツリグサ科などで、日本でも種類は多いのですが注目をあまりされない植物群です。その中でわりと注目されている植物...

pixta_kodtiseisineraria

木立ち性シネラリアの育て方

木立ち性シネラリア(木立ち性セネシオ)は、キク科のペリカリス属(セネシオ属)の一年草です。シネラリアという語呂がよくない...

pixta_yamaimomukago

ヤマイモ(むかご)の育て方

ヤマイモ自体は地中に伸びて育っていく作物になります。地上に出ている部分は、蔓が枝分かれして伸びていき、たくさんの葉を付け...

pixta_kuwaizumo

クワズイモ(Alocasia odora)の育て方

涼しげな葉で人気のクワズイモですが、その名はサトイモに似た葉からつけられました。サトイモに似てはいますが、イモに見える茎...

pixta_singoniumu

シンゴニウムの育て方

シンゴニウムとは、中央アメリカ〜南アメリカが原産のサトイモ科のツル性植物です。現在では熱帯アメリカを主な生息地として約3...

pixta_saboten

多肉植物の育て方のポイント

初めての人でも比較的簡単に栽培することが出来る多肉植物の育て方のポイントについて記述していきます。まず、多肉植物は、乾燥...

pixta_pepromia

ペペロミア(Peperomia ssp.)の育て方

ペペロミアの原産地はブラジル、ボリビア、エクアドルなどで、主な生息地は熱帯や亜熱帯です。約およそ1400種類もの種類が存...

pixta_azumagiku

アズマギクの育て方

アズマギクは東北地方、関東地方、中部地方を原産とする日本固有の植物です。キク科ムカシヨモギ属の植物で、植物の中でも最も進...

pixta_ropejia

ロペジアの育て方

分類はアカバナ科です。別名はロペジアともいわれています。学名はLopeziacordata、英名はMosquitoflo...

スポンサーリンク

pixta_erose

植物栽培の楽しみ方に...

私たちは、身近に植物が生息しているのを知っています。いわ...

pixta_tomato02

種から育てよう~トマ...

トマトは私たちにとても身近な野菜です。トマトの成分・効能...

pixta_tamanegi_03

野菜作りを趣味にする...

最近では趣味で野菜作りを行う方が増えています。栽培方法を...

pixta_mugizennou

ムギセンノウ(アグロ...

アグロステンマはナデシコ科の植物で、ナデシコのように小さ...