セキショウの育て方

セキショウの育て方

元々はサトイモ科に属していました。しかし実際の姿とサトイモの姿とを想像してみても分かる様に、全くサトイモとは性質が違います。そのため、その属からは外されて現在ではショウブ科に属する植物となっています。原産地は日本から東アジアとなっている植物です。

育てる環境について

セキショウはとても水を好む植物です。そのため、植える時はなるべく水辺にしておくと良いでしょう。そうすれば水やりをしっかりとする必要はありません。しかし水辺といっても流れが激しい所等は良くありません。なるべく水が大きく動かない所に植える事が育て方としてのポイントです。とても強い植物なので、地面に植えても何ら問題はありません。

寒い時期にビニルハウスなどに入れる必要もなく、そのまま育てる事が出来ます。ただ丈夫な植物の為、簡単には枯れる事はないのですが、成長していくにつれて根を横に広げられる環境を用意しておかなければいけません。地面に植える場合はある程度のスペースを確保します。また鉢植えなどをする時は植え替えを適宜行うと根詰まりを防ぐ事が出来ます。

乾燥さえ防ぐ事が出来れば、水辺に植える事に固執する必要は全くありません。鉢植えであっても大丈夫です。ただ土の乾燥などには注意する必要があるので、こまめな水やりを心掛ける必要があります。また苔を使って土の乾燥を防ぐとセキショウにも良い影響があります。とても丈夫な植物で、多年草の常緑草本となっていますが、

日光に関しては注意しておかなければいけません。植物にはある程度の太陽の光が必要です。セキショウ自体は確かに直射日光にも強い植物です。しかし光が当たり過ぎると葉の色があせてしまう可能性がでてくるので、あまり光が当たり過ぎる場所で育てるのは避ける方が無難です。適度に光が当たり、乾燥しにくい場所が育てる環境としては適しています。

種付けや水やり、肥料について

水辺に植えている場合は、特別水やりをする必要はありません。しかし地面や鉢植えにしている時は水やりを行う必要があります。ポイントは乾燥させない事です。根腐れはしにくい植物となっていますが、鉢植えの場合はある程度排水を良くしておく方が良い場合もあります。赤玉土などを利用して植えると排水が良くなります。

夏場等はとても乾燥しやすくなってしまうので、様子を良く見て乾いていると感じた時は必ず水やりをします。そうすれば枯れてしまう事はまずありません。1回に与える水は鉢底の穴から水が出てくる位までたっぷりと与えるのがポイントです。結構強い植物なので、肥料についてそれ程気にする必要はありません。

ただ土の質などから行くとある程度の肥料を与える必要がある場合もあります。その場合は3月、5月、9月の年3回、少量の固形肥料を与えます。置き肥で大丈夫です。頻繁に植え替えを行う場合や、株分けなどをした時は肥料を与える方が成長にも良い影響を与えますが、無肥料であっても何か大きなトラブルが起きてしまうという事はありません。

ただ放置しておいても良い植物ではないので、葉の様子などを良く見て適宜水やりと肥料を与える様にすればいつまででも育てる事が出来ます。植え付けは大体6月から9月を避けて行います。暑い時期に行うとどうしてもセキショウにも負担を掛けてしまいやすくなるからです。それ以外の時期であれば、冬に行ったとしても問題はありません。

増やし方や害虫について

セキショウを増やしたい時は、株分けで増やすと手軽に行う事が出来ます。成長のスピードはそれ程早い植物ではありませんが、育てていると次第に株が大きくなって行きます。一つの株がある程度大きくなったら、株分けを行いましょう。適している時期は大体春頃ですが、年中行ってもそれ程問題はありません。セキショウは5月から6月にかけて新しい葉が出て来ます。

この時も株分けをする事はできますが、できれば葉を綺麗に刈り取ってしまって小さなサイズにしてから行うと良いでしょう。新芽が出てから行う事によって、うまく株分けをする事が出来ます。とても丈夫な植物なので、環境によっては病気や害虫の心配をする必要は全くありません。

しかし風通しが悪い場所で育ててしまったり、日光が当たりにくい場所で育ててしまうと病気になってしまう事があります。なるべく風通しがよく、日光も適度にあたる所で育てる様にします。そうすれば病気になってしまう事は殆どありません。害虫に関しては、ほぼ心配は不要です。ただ100%害虫の心配をする必要はないと言う訳ではありません。

ごくまれにですが害虫が付いてしまう事が有るからです。日頃から良く見ておくと、害虫によって大きな被害を受ける前に処置する事が出来ます。もし見つけた時は適宜薬剤を塗布しておきます。特に暖かくなってくると害虫が発生しやすくなるので、3月から4月頃からは時々チェックしておきます。ただそれ程頻繁にチェックする必要はありません。

セキショウの歴史

すらっと長い葉がとても美しい植物の一つがセキショウです。元々はサトイモ科に属していました。しかし実際の姿とサトイモの姿とを想像してみても分かる様に、全くサトイモとは性質が違います。そのため、その属からは外されて現在ではショウブ科に属する植物となっています。原産地は日本から東アジアとなっている植物です。

「ショウブ」と言うと大きな花を咲かせるイメージがありますが、この植物はそれ程大きな花を咲かせる訳ではありません。また、今ではショウブが端午の節句では風呂に入れて利用されていますが、以前はセキショウが利用されていたという歴史がある植物です。また、薬草としても利用されてきました。

以前から良く知られているのが、体の中の老廃物などを排出する効果です。漢方などでは以前から利用されていましたが、今では西洋医学の方でもその効果が調べられています。肌の調子を整えたり、冷え症を解消したりする効果も期待できます。さらに健忘症などを防ぐ効果なども知られている為、様々な所で利用されている植物です。

元々は水を好む性質があるので、水辺で良く栽培されています。また日本庭園で多く用いられる事があります。自生している植物ですが、園芸品種としても改良されており、様々な品種が現在では販売されています。それ程派手な植物ではありませんが、美しい葉の緑色や、良い香りなどから現在では園芸を楽しむ人等からは人気がある植物となっています。

セキショウの特徴

セキショウの大きな特徴の一つが水をとても好むと言う事です。そのため、多くの場合は水辺が生息地となっています。根茎はとても太く、固く成長します。地面に生えている姿を見る事もできますが、岩などに絡み付いて成長している事も多々ある植物です。花は4月から5月頃に咲きます。葉の間から葉に良く似ている茎が出てきて、そこから白く長い穂のような花を咲かせます。

穂の様に見えますが、実際に良く見てみると小さな小花が密についている事が分かる植物です。花と聞くと大きな花弁と言うイメージを抱く人も多くいますが、セキショウはそうではありません。華美な感じは全くしませんが、特徴的な花が咲きます。セキショウを観賞用として楽しむ場合は、花ではなく葉を楽しむのが一般的です。

すっと細長く剣のような葉は良い香りが漂います。特に品種改良されて出回っている斑入りの物は人気が有ります。植物と言うと、どうしても寒さに弱いイメージがあるかもしれませんが、これに関してはそういう心配はありません。温度管理で気を付ける必要はなく、寒い時期でもそのまま緑色を保っています。

管理がとてもしやすい植物なので、初めて植える人にも手軽にチャレンジできるタイプの植物となっています。ポットに入れたままで育てていると、成長のスピードによっては簡単に根詰まりしてしまいます。ある程度の広さを確保して植える事によって、根詰まりを起こす事なく次第に大きく成長させる事が出来る植物です。

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