ヘリクリサムの育て方

ヘリクリサムの育て方

このヘリクリサム、ホワイトフェアリーの一番の特徴は何といってもその触り心地です。ドライフラワーかと思うような花がたくさん咲きます。葉はシルバーリーフで少し毛が生えたような触り心地です。丸く蕾の状態が初夏から始まります。花が咲く前の蕾もとてもかわいい花なのでお得感がある花です。

育てる環境について

シルバーリーフの多くがそうであるように、このホワイトフェアリーも葉には全体に薄く毛が生えています。その為触ってみると柔らかく厚みがあります。つまり育て方としては湿気を嫌う種類になります。葉の内部に水分をため込む種類の花というのはどうしても湿気に弱く、株の中でも群れやすいという特徴を持っています。

つまり庭木の根元などに植えてしまうと、風の通りが悪いので株の中の葉がすぐ傷んでしまいます。見た目に株の中が黒く変色し始めると、湿気に負けているということなので、株の中の枝を少し間引いてハサミで切ることで、株をすいて空気の通りがよくなりますから、その管理をきちんとすること、それからハンギングなど風通りのいい場所に植えてやることが、この花を栽培することで一番気を付けるべき点です。

湿気さえ気を付けていればあとは強健な性質ですからどんどん株が大きくなります。はじめはひょろひょろだった幼木が、夏を越すことができれば、幹は木のようになってきます。あまりまだ一般的な花ではないということで、枯れやすいイメージがありますが、湿気さえ気を付けていればとても大きな株になります。

挿し木でも簡単に増やせますから、様子をマメに見て湿気に気を付けてさえいれば初心者でも簡単に育てて増やせる植物というわけです。夏を乗り切るということが一番のポイントになり、実際夏に枯らす人も少なくありませんが、夏を乗り切れるといわれる寒冷地で育てるなら難しいことではないかもしれません。

種付けや水やり、肥料について

シルバーリーフ全般、あまり湿気が得意ではありませんから、このヘリクリサムもできるだけ乾燥して育てます。湿気を避けるためには日当たりのいい場所に置くことが何より大切ですし、鉢植えの場合は鉢が乾燥したと思っても、植物の葉の内部に水をため込んでいるものもありますから、植物の葉が少ししんなりしてきたらあげるようにすることが大切です。

水をあげるときは、控え目にする必要はありません。鉢の底から水が出てくるまでたっぷりあげます。鉢というのは余分な水分は底からでる構造になっていますから、ぎりぎりまで我慢したあとはたっぷり水をあげるのが植物を上手に育てるコツです。もちろん土の種類で土の中に水をため込めるものや、排水性に優れている土もありますから、

このヘリクリサムの場合はできるだけ排水性のあるサラサラの土を選ぶことが大切です。肥料は株が大きくなろうとしている春から夏にかけて、緩効性肥料を月に一度パラパラするだけで大丈夫です。休眠期に入る前の秋にも少し緩効性肥料をやると、夏の暑さを耐えるのに体力を使った株が春に向けて株が体力をつけるためにも悪くありません。

温暖地では夏を越すことは難しいといわれる、湿気に弱い花ですが、育て方としては難しいことはない花なので肥料もあまり神経質にする必要はありません。液体肥料でももちろんいいですし、一緒に植えている植物の状態を見ながらやることが肥料やりにとって一番大切なことです。

増やし方や害虫について

このホワイトフェアリーに限らずヘリクリサムという植物は容易に挿し木で増やすことができます。挿し木用の土に枝をさしておくだけで発根します。発根したらポットに植え替えてやると確実ですが、そのまま花壇の中で成長させることもできます。時期としては五月から猛暑前の七月頃が一番いい時期です。秋口でも悪くありません。とにかく真夏と真冬を避けることが大切です。7センチ程の挿し穂を用意して土に埋めるだけです。

気温が引くと発根しにくいですから、できるだけ春から夏にかけての時期、そして秋口にすることが一番発根率が上がる時期といえます。湿気に弱いヘリクリサムですが、挿し木をするのに一番向いている時期が梅雨なので、その時期に株の間引きを兼ねて挿し木するといいでしょう。

あまり強い直射日光にあてると発根する前に枯れてしまう恐れがあるので発根するまでは日蔭の涼しい場所に置くことが大切です。注意する虫は主にアブラムシです。葉を一晩で食べつくすような青虫はあまりつきませんが、小さくびっしりとアブラムシが付く場合がありますので、専用の薬を撒いたり、注意して日ごろから見ておくことが何より大切です。

そして見つけ次第手で駆除するか、数が多いなら決められた量を守って薬を使うことも、花にとって大切なことになります。ある程度虫がついても大丈夫な花ですが、あまり多くのアブラムシが幹につくと、幹の色が変わってしまい見た目を損ねることがあるので、そういう意味で虫に注意しておくことは大切なことです。

ヘリクリサムの歴史

ヘリクリサムという花は実はたくさん種類がある花です。一口にバラといっても種類がたくさんあるように、この花も同じ名前が付いていてもまるで違う花のように種類がたくさんあります。もちろんそれによって育て方も変わってきますし、見た目の好みも分かれます。その中でもホワイトフェアリーという種類は非常に繊細な造りの美しい花を咲かせるヘリクリサムです。

花の見た目はハナカンザシに似ていて、手で触るとカサカサと音が出そうな乾燥した花です。原産はオーストラリアと書かれていることが多い花です。日本が生息地ではないので、日本庭園ではあまり見ることができませんが、洋風の家が増えてきた昨今は珍しい花でもなくなってきました。とはいってもまだまだ一般的に知られている花ではありませんから、珍しい部類に入ります。

洋風の家が一般的になってきている中で、庭木もかなり洋風になってきました。やはり煉瓦の門の家に松は似合いませんし、国際化するということが木や花にも影響するものだと実感できる一つです。洋風の木が増えてくる中で、花も珍しい花がホームセンターなどで売られています。

昔ながらの日本の花や山野草などと並んでグロテスクな花が置いてあるのが普通になってきています。そんな洋風の花の中でもかなり可憐で外国らしい豪快さを持たない、日本っぽい花ですから洋風の花が苦手だという人にも受け入れられる花とも言えます。同じようなカサカサの花が日本にもあるため、一般的になりつつあるのかもしれません。

ヘリクリサムの特徴

このヘリクリサム、ホワイトフェアリーの一番の特徴は何といってもその触り心地です。ドライフラワーかと思うような花がたくさん咲きます。葉はシルバーリーフで少し毛が生えたような触り心地です。丸く蕾の状態が初夏から始まります。花が咲く前の蕾もとてもかわいい花なのでお得感がある花です。柔らかなシルバーリーフから蕾が丸く上がってくる様子は、花に興味ない人でもかわいあいと思う姿です。

4月の中頃から咲き始めて、末にはほとんど咲き終わってしまう命の短い花ではありますが、マメに花殻を摘み取って管理してやれば次々に花がさきます。ドライフラワーのような状態で咲き始める花ですが、その通りドライフラワーにも簡単になります。咲いている期間が短い花なのでできるだけ長く花を楽しむ方法としてドライフラワーは非常に役に立ちます。

同じヘリクリサムでもホワイトシップというのも有名ですが、本当に同じ種類なのかと目を疑うほど葉の形が違います。ホワイトフェアリーはどちらかというと丸みを帯びた楕円形で人間の唇のような形をしています。一方でホワイトシップは完全な細長です。

同じ洋風の木であるオリーブのような葉の形をしていますし、樹形も上へ上へと伸びるので同じ名前であっても種類が違うとこれだけ違うのかと驚く程です。湿気に弱い植物なので水の管理を慎重にやる必要がありますが、基本的には強健な花なので、初心者でも育てやすく、これからますますメジャーになっていく花の一つです。

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