オクナ(ミッキーマウスツリー)の育て方
育てる環境について
オクナの生息地となる南アフリカの環境同様に、日当たりのよい場所を好むのがオクナの特徴ですが、多少の耐陰性も持ち合わせているために半日陰となる環境下でも十分に生育する丈夫さがあるため、国内では南国地帯で盛んに育てられています。原産地となる気候からも示される通り、直射日光などの暑さに強い植物であり、高温多湿の環境にも耐えることが可能です。
耐寒性に関しては、成長過程によって5度程度の寒さに耐えることができる特徴も挙げられますが、冬越えを目的として育てる場合には適温となる8度から13度の気温を保つことで、葉や果実の成長を促すことが可能です。オクナは常緑性のある植物であり、5度以下の冬越えの環境によって落葉した後に芽吹かせるためには、
室内の日当たりの良い場所へ移動させて管理することが適しています。樹木の形は剪定によって自由に整えられるほどに葉を繁らせ、伸びすぎる枝を切り戻したり、挿し木とすることも可能で、多く葉を繁らせることで保温性を高めることにも繋げられます。亜熱帯地域となる原産地と異なり、
国内では高木性の樹木に成長することは少なく、室内で観葉植物としても楽しむことが可能であり、環境としては乾燥しない程度の湿度を一定に保ち、明るい日が射し込む場所で育てます。屋外で庭木として楽しむ際の地植えの場合には、通気性や水ハケの良い環境が最適であり、ヤシチップで保水性や保温性を高めることにより、過酷な環境下に対応できます。
種付けや水やり、肥料について
南アフリカの亜熱帯地域で育てられるミッキーマウスツリーは、乾燥に対応できるものの強いわけではないため、1年を通して土壌の水切れに注意が必要となります。水やりでは地植えの場合であっても、土の表面が乾いている場合にはたっぷりの水を与えることが重要ですが、根腐れを起こさないように表面が乾いた状態での水やりが適しています。
肥料については、地植えの場合においては不要であるものの、土壌の環境によって生育期間となる春から秋の間に固形の油かすを与える他、液体肥料を月に一度程度与えますが、冬越えを屋外で行う場合には液体肥料は月に2回程度与えて様子を観察します。種付けとして用土は小粒の赤玉土に腐葉土、ピートモスを混ぜた用土に種付けを行いますが、
ポットで種付けを行う際には用土をふるいにかけて柔らかくしておくことで発芽を促します。オクナの増やし方同様に、タネの皮目に浅いキズを付けることで早い段階で発芽を促すことが可能で、発芽するまでは日当たりの良い室内で育てます。発根や発芽した後、5月から9月頃に植え替えを行いますが、
根まわりを確認しながら小さめのポットから一回り大きな鉢へ、また鉢の大きさも根まわりによって徐々に替えていき、茎部分が安定した後に定植するのが適しています。オクナの育て方として1年目の場合には鉢での管理が適しており、2年目以降に地植えを行うことで病気にかかりにくい丈夫な樹木へ育てることが可能です。
増やし方や害虫について
オキナの増やし方としては、タネを蒔いて増やす方法と挿し木で増やす方法があり、タネから増やす場合の注意点としては、発芽を促すため採取した後はできるだけ早めにタネ蒔きを行う必要があります。発芽を早めるため、タネの黒い皮目と果肉を取り除いたり、黒い皮目にナイフなどで切り込みとなる浅いキズを付けて蒔くことで発芽を促すことが可能です。
さらに樹木全般に適しているのが挿し木による増やし方には、水挿しや葉挿し、茎挿しなどによる増やし方があり、水挿しの場合にはコップなどに水を入れ、切り取った茎の部分を挿して給水させることによって根が出てくるため、その後植え付けを行います。挿し木での育て方のコツとしては、切り取った部分を清潔に保ったまま、給水や新しい用土で挿し木として栽培する点です。
しかし常に挿し木用の土が湿っている場合や乾燥している状態の場合、根を出さないケースもあるため、挿し木用の土が乾燥してしまう前でのタイミングで適度な水やりが重要で、根がまわるように広がります。根が発根した後、適期を見極めて植え替えて育てます。ミッキーマウスツリーは害虫に強いものの、
育てる環境下によってはカイガラムシがつくため、庭木として栽培する場合には薬剤を散布する必要があり、カイガラムシは成長してしまうと薬剤の効き目が乏しくなるため、早めの対策が必要です。カイガラムシはブラシなどで簡単に擦り落とすことが可能で、消毒液に落としながら駆除します。
オクナ(ミッキーマウスツリー)の歴史
国内では低木として近年人気を集めているオクナは、別名をミッキーマウスプランツまたはミッキーマウスツリーと呼び、花言葉にはその別名に相応しく、陽気や快活などの花言葉が付けられています。オクナとしての名は主に東南アジアなどで親しまれ、ミッキーマウスツリーとしての名は生息地として、
また原産地として知られる南アフリカなどで親しまれている名です。東南アジアに流通するようになると、その黄色の花や実付きから四季の梅としても栽培されている歴史が現在も残されており、祝の木としても古くから栽培されています。さらに原産地となる南アフリカでは、黒と赤、そして黄色の色のコントラストから魔避けや邪気払いとしての効果を発揮するとし、
古来から庭先などに植えられ、現在でも縁起担ぎの植物としても親しまれています。さらにミッキーマウスツリーの枝は皮目がザラザラとしており、細い枝ぶりであることから、南アフリカ地域においては古くは民芸品となる細工品としても枝を利用していた歴史が残されており、
若い枝を石などを使い叩き、柔らかくした後にカゴ細工などへ加工利用しており、繊維質であるために丈夫さで古来から普及していた植物でもあります。さらにその実や花の色素に着目し、衣服を染めるための色素抽出のために栽培されているなど、庭木に植えて観賞用としてはもちろん、枝や花、実までを有効利用していた歴史がミッキーマウスツリーには残されています。
オクナ(ミッキーマウスツリー)の特徴
南アフリカ一帯に分布する樹木で、正式名称をオクナセルラタと呼び、ミッキーマウスツリーとして現在では親しまれている植物の特徴は、その名の通りに人気のネズミのキャラクターに似た見た目にあります。春から夏にかけて花を咲かせるのですが、その花は約2cm程度の大きさで黄色の色身が特徴で、花が咲いた後には雄しべが残り、
その後ガク片が赤く色付いて盛り上がり、花床に球形の黒い色身の果実をつけます。この黒い果実は初めのうちはモスグリーンの色をしているものの、熟してくると光沢のある黒い果実へと変化します。その黒い果実や赤いがく片のコントラストから、見た目が瓜二つとなる人気キャラクターと同じ名となるミッキーマウスツリーの愛称で親しまれ、
現在、幅広い地帯で栽培が盛んに行われている特徴が挙げられています。さらに葉の特徴としては、長楕円形でフチは細かなギザギザ波葉であり長さは約4cmで、属名となるオクナは野生のナシと呼ばれるオクネに由来しているなど、独特な固さのある葉も特徴の1つで、現在低木としてガーデニングに利用されているものの、
原産地では高さ約4mほどに成長するために亜熱帯地域では風避けや日除け対策として育てられています。実付きが良く、その果実を鳥たちが運ぶことで自生している生命エネルギーのある植物としての特徴も持ち合わせており、果実は食用としているものではなく、観賞用としてまた色素による染め加工用として限定した地域で利用されるなどの特徴もあり、大きな葉は燻すことにより防虫効果として活用されています。
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