バラ(つるバラ)の育て方

バラ(つるバラ)の育てる環境について
成長している途中の段階の場合は、できるだけ風通しが良いところで栽培するといいです。これは、つるバラの育て方の基本です。もちろん、日当たりが良いということも大前提にどの場所に植えるかを決める必要があります。なぜ、風通しが良いところが選ばれるのかと言うと、
風通しが悪い場所につるバラを植えてしまうと健康な苗を育てることが難しくなってしまうからです。また、日当たりが悪いところにつるバラを植えてしまうと、全く成長しないわけではありませんが、どうしても花が咲く数も日当たりが良いところに比べると少なくなる傾向にあります。
満足できる数だけ花を咲かせるという意味でも、半日以上は日当たりの良いところで育てるようにする努力も必要です。そして、地植えにする場合は栄養分がたっぷりで水はけも良いところを選ぶといいでしょう。どうしても、土の性質上、
適切な環境づくりができない場合は堆肥などを標準よりも少し多めに入れて土の性質を高めるようにすれば特に心配ありません。暖かくなってくる春の時期は、空気も乾燥しやすくなるので栽培する場所もしっかりと考えることが大切です。春と言えば、つるバラがグングンと育つ時期であると言えます。
一年を通して見てみると、一年の新たな始まりでもある春にたくさん太陽の光を浴びさせながら育てることに成功することはそれからのつるバラの成長にも大きく関わってくるものであると言っても過言ではありません。こまめに状態をチェックするように心がけることが、綺麗な花を咲かせることにも繋がります。
種付けや水やり、肥料について
植えつけは大苗の場合は11月から2月、新苗の場合は5月から6月、鉢苗は日差しが強い時期である真夏以外のいつでも行うことができます。そのため、いろんな苗がある場合はほぼ一年中、苗のメンテナンスをする必要があります。また、鉢植えの場合は理想としては、
年に1回のペースで植え替えをすることが健康な苗を育てることにも繋がります。具体的には、12~2月に植え替えをして全ての土を新しくします。日ごろから鉢植えの場合はたくさんの肥料を与えるようにし、庭植えの場合は、真夏などに雨が少なく乾燥しやすい季節だけ肥料をたくさん与えるようにすればいいでしょう。
そして、鉢植えの場合はグングンと成長する時期は土だけではなく液体の肥料を与えたり、固形の肥料を定期的に与えたりするといいです。一方、庭植えの場合は冬になると暖かくするために発酵させた油かすの肥料を与えて、比較的若い株には今後もずっと花を咲かせることができるように、
花が咲き終わった後に追加で肥料を与えるようにすると何度も美しいつるバラの花を楽しむことができるようになりやすいです。また、水やりは一年間の四季に応じてどれくらいの量を与えるのがベストなのかが異なるので、
しっかりとつるバラについて学びながら育てていくことが育てる上ではとても大切になってきます。もちろん、たくさん水やりをするのも良くないことですし、少なすぎるのも良くないというのもきちんと理解しておくといいでしょう。
増やし方や害虫について
つるバラの増やし方には大きく分けて2つあります。さし木は、花が咲いてからの6月か、涼しくなる時期でもある10月または11月が一番行うのにベストな時期であると言えます。また、休眠枝ざしの場合は少し時期が異なり一般敵には2月下旬から3月上旬に行うと良いとされています。
そして、つぎ木は夏から秋にかけて行います。害虫としては、アブラムシとチュウレンジハバチ、そしてカミキリムシの3つが挙げられます。アブラムシはつるバラの他にも見られますが、春と秋に新芽や蕾の樹液を吸うことで被害をもたらします。
この虫の数が多い場合は、新芽が萎縮してしまい成長が阻害されてしまいます。また、チュウレンジハバチは初夏から秋に発生することが多く、せっかく育った蕾を食べてしまいます。そして、カミキリムシは初夏に枝をかじって枯らしてしまいます。
また、つるバラを育てる上で気を付けておくべき病気は黒星病と、うどんこ病です。簡単に説明すると、黒星病は湿気が多くジトッとしている時期に発生します。症状としては、つるバラの葉っぱに黒い斑点がたくさんできて、そのままにしておくと葉っぱが病気になり、
土の上に落ちてしまうというものです。また、うどんこ病は主に季節の変わり目となる春や秋に発生します。症状としてあ、新しく出てきた芽を中心としながら、白くなり小さくなります。良質な苗を増やす上では、害虫と病気についてまずはしっかりと知ることが大切です。
バラ(つるバラ)の歴史
バラの種類は、かなりたくさんありますが一般的には世界で約120種類あると言われています。記録によれば、古代ギリシアの時代から様々な場面でつるバラを含む様々なバラが人々の生活の中で楽しみとされていたと言うことが分かっています。
また、つるバラと言えば日本に自生しているノイバラが日本ではもちろんですが世界的にも有名であるとされています。日本が原産とされているバラの種類は他にも2種類あります。つまり、バラは海外だけではなく日本でも品種改良を重ねている場合もあるということです。
具体的には、モダンローズとしての他の種類のバラもたくさんあり、色合いも充実しています。その中でも、古くからたくさんの人々の間で大切に育てられてきた木香茨はかなり人気があります。そして昔に比べると、つるバラは園芸種として育てられることが多くなったと世界的にも言われています。
特に、照葉野茨を改良したものは苗自体がとても丈夫で成長する度合いも高いです。中には、中国が原産とされているつるバラで日本には遣唐使の時代に渡来したとされるものまであるので歴史自体はかなり古いものもあるということが分かります。
また、20世紀初頭にガーデニングで有名なフランスやアメリカなどで改良されたつるバラによく見られる特徴としては枝の垂れやすい小ぶりの花が咲くものが多いということでバラが好きな人々の間からも非常に高い評価を得ているということが言えます。
バラ(つるバラ)の特徴
つるバラとは、ざっくりと説明するとするならばたくさんある系統の中でつる性のバラを意味しています。生息地は、北半球にのみとされています。自分で近くのものに絡みつきながら成長するのかというと、そういうことではありません。
例えば、同じつる性の植物であるアサガオのように綺麗に自分から近くにあるものに絡みつくスタイルではなく、ただ単純に枝を長く伸ばしていくだけです。また、つるバラをもっと専門的な表現をするならば、ラージ・フラワード・クライマーと呼ばれている系統となります。
そして、つるバラの観賞の仕方はたくさんあります。一般的には、何かものに誘導しながら絡みつかせることが多く、フェンスやオベリスクなどを利用しながら庭の中であれば、自分が好きなその他のものにも絡みつかせることで楽しみ方もグンと広げることができます。
枝がどんどん伸びて絡みつくというのは想像しづらいですが実際に育ててみると、想像しやすくなります。また、バラの花の大きさもたくさんあって小さいものから大きいものまであります。、花の大きさと同様にバラの花の色もたくさんあり、
どのような品種なのかによっては香りも違ってきます。そして、花期もそれぞれの品種によって違います。具体的には、一季咲きや繰り返し咲き、返り咲きなどがあります。原産は、アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部などで世界中にあります。
ガーデニングの楽しみ方は、つるバラによってより臨場感のあるものになります。また、美しい花ということでバラはどんな庭でも主役として幅広い地域でたくさんの人から愛されているということが言えます。
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