タンジーの育て方
タンジーの育てる環境について
北海道に自生しているように耐寒性に強いタンジーですが、蒸れには少し弱いですので風通しをよくして管理することが大切です。育て方として葉が込み合ってしまうと蒸れてしまいますので注意するようにしましょう。暑さにも強いですので日当りのよい場所で、
風通りのよい場所で育てていくようにしてください。弱アルカリ性の土が好ましいとされていますが、半日陰でも育ち水はけのよい場所でしたら大丈夫です。発芽をして込み合ったところが出て来たらメンテナンスをしてください。株の間隔は50センチメートルほどはあった方がよいでしょう。
生育がよいと地下茎が伸びて広がっていきますので、他の植物のところまで進出してしまうことがあります。このような場合には、地下茎が伸び過ぎてしまわないように囲いを作るなどして対策を施すことがおすすめされています。
タンジーは寝根草ですので冬などに地上部が枯れてしまっても、適した気候が訪れた時に再び芽を出して花を咲かせることが多いdす。枯れてしまう理由として霜柱にあったり土が凍結をしてしまったことが原因の場合や、株が古くなっていたり連鎖傷害などの理由などの場合には、
必ずしも咲くとは言い切れません。草丈が100センチメートル以上に生育することが多いですので、鉢植えなどではなく庭植えで育ててみてください。タンジーは香りを楽しんだりポプリとして利用されている他にも、染料などとして利用されることがあります。
種付けや水やり、肥料について
タンジーは乾燥には強い方ですのでお水をやり過ぎてしまうと根が腐ってしまうことがありますので注意するようにしてください。春頃や秋頃は水やりをし過ぎないように注意し、夏など特に気温が高くなるシーズンは乾燥しやすいですので水やりを1日2回ほどしてあげることがおすすめです。
水やりをする時間帯は、できるだけ涼しくなる朝方や夕方になってからが好ましいです。生育が盛んで地下茎が増えていきますので鉢植えで育てていくよりも庭植えがよいですが、鉢植えなどで育てている場合は鉢の底から水が染み出てくるくらいあげましょう。
夏の暑いシーズンは日中に水やりをしない方がいい理由としては、直射日光も強く水が沸騰して根を痛めてしまう恐れがあるからです。庭植えで育てている場合は、夏場の乾燥しやすいシーズン以外は自然の雨だけでも十分に生育していきます。
日照りが続く場合にのみ注意してあげるようにしましょう。土は特に選びませんが庭植えをおこなう前に炭酸カルシウムなどが混ざった苦土石灰などを利用して中和しておくこともおすすめされています。種まきをおこなう場合は、4月頃におこなう春まきと9月頃におこなう秋まきとがあります。
追肥をおこなう場合には、3月の初め頃から3ヶ月に1回くらい施すこともおすすめです。寒さには強いですので防寒などの対策をおこなう必要は特にありません。収穫に適しているタイミングは、5月頃から9月頃の開花期が適しています。
タンジーの増やし方や害虫について
増やし方には株分けによる方法と種まきによる方法が可能です。地下茎が伸びていき株が大きくなりますので、広がってしまった場合などにも2、3年に1度くらい株分けをおこなうことがおすすめです。株が大きくなると蒸れやすいため株間を広めに取るように注意しましょう。
タンジーは一度植えてしまえば、開花した後にタネがこぼれ落ちて増えていくこともあります。種まきをした場合込み合ってきたら間引きをします。本葉が5、6枚くらいの苗に育ってきたら花壇など庭へ植え付けをしていきます。
株分けをする場合は、掘り上げた株を2つから4つくらいに分けて植え付けをおこなっていきます。タンジーを育てていく場合は、特に病気や害虫などの心配などがあります。タンジー自体に強い香りがあり防虫効果がありますので土が養分豊になり果樹などが近くにある場合には害虫を防ぐ働きをしてくれます。
押し花やドライフラワーなどとして利用されているように黄色いタンジーの花は、乾燥をしても色褪せないことで知られています。ドライフラワーとして利用する場合には、咲き始めの時期に茎ごと刈り取っていくことがおすすめされています。
刈り取ったら風通しのよい場所に吊るして乾燥させていきましょう。葉の部分も摘み取って乾燥をさせて利用されることが多いです。葉の部分は春頃から秋頃にかけて利用することができます。明るく黄色い花色だけではなく、細かく切れ込む繊細な雰囲気の葉姿も観賞用に植えられています。
タンジーの歴史
タンジーはキク科の多年生草本で、和名はヨモギギクと言います。別名としてバチェラーズボタン・ジンジャープランツ・ビターボタンと呼ばれることもあります。タンジーは中世の頃には一般的な薬味草として広く利用されていましたが、
現在では食用などに使用するのではなくドライフラワーやポプリなどとして利用されることがあります。原産は北欧などヨーロッパの他にもアジアなどにも分布しています。ヨーロッパ原産のタンジーは、明治の初め頃に日本国内に入ってきたとされています。
強い香りがし防虫効果があることから、ヨーロッパなどでは昔はカーペットのダニよけや玄関口のアリよけ、ペットの小屋などでダニよけなどとして利用されていました。日本国内では、ユーラシア大陸に広く分布しているエゾヨモギギクという種類が見られ北海道などが生息地となっています。
エゾヨモギギクは、強壮剤や消化剤、解熱剤など薬用に利用されています。食用として利用されることはありませんが、食用として利用されるキク属にはシュンギクが挙げられます。タンジーは、果樹園などに植えることによって害虫を防ぐと共に栄養素を多く含むため土も肥やしてくれる効果が期待されています。
タンジーが食用として利用されなくなっていたことには、全体に弱い毒性を持っているということが分かってきたからだとされています。けいれんや嘔吐などを引き起こしてしまう毒性がありますので、現在では香りを楽しんだり虫除けとして利用されることが多いです。
タンジーの特徴
タンジーの葉は緑色で鳥の羽根のような形をして、長さはおよそ10センチメートルから15センチメートルほどになります。羽状の裂片が7、8組ほどに分かれ、1組の裂片はさらに小さな鋸状の裂片に分かれてシダの葉のように見えることがあります。
夏頃になると、直径1センチメートル程度の厚みのあるキクにも似た黄色いボタンのような形をした花を咲かせます。花は茎の先で枝分かれしてその先端部分にかたまって咲かせます。着鮮やかな黄色い花を咲かせるため、ガーデンに彩りを添えるのにもおすすめされています。
開花するシーズンは、7月頃から9月下旬頃だとされていますが、花も終わり頃になってくると褐色を帯びてふっくらとしてきます。花茎をカットすると下の脇芽から花茎が出てきます。タンジーの樹高や草丈は、およそ100センチメートルほどになります。
根元部分に赤みを持っている丈夫な茎は、なめらかな表面をしています。直立したように伸びる茎は冬頃になると枯れてしまいますが、冬至芽の状態で越冬します。開花が終わった後は、株元から茎を切り冬準備に入ります。タンジーは、多年草で地下茎がよく伸び生育旺盛で耐寒性、
耐暑性に優れていることから、丈夫で育てやすいハーブだとされています。葉の部分には、にはカリウムが多く含まれていますので堆肥に混ぜてカリウムの補給として利用することができます。プランターなどで栽培されることもありますが、大きく生育していきますので庭植えがおすすめです。
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