枝豆の育て方

枝豆の育て方

枝豆は大豆になる前の未成熟な豆のことです。大豆は東アジアが生息地で、自生していた野生のツル豆が中国の東北部で進化したことが始まりと言われています。中国では紀元前1046年に大豆を栽培して煮て食べていたという記述があることから中国が原産で4000年も前から栽培されていたということになります。

枝豆の栽培時期

日本の中間地ではポットか直まきで種付けます。ポットのほうが少し早めで4月の中旬から5月の中旬の間にまき、直まきの場合は4月末頃から5月末ごろにまきます。そして5月の末から7月の末の間は追肥をし、ポットまきなら6月末から、直まきなら7月の中旬以降から収穫をすることができます。

寒冷地の場合は全体的に半月遅れくらいで行います。温暖な地域なら4月のはじめくらいから種をまき始めると6月の忠君頃より収穫を行うことができます。

枝豆の品種や特徴

種付けからの生育日数が70日から77日と短めの早生は初心者の栽培にもお勧めのもので、早生品種には大粒の豆ができる「奥原早生」、収穫量が多くて食味が良い「ビアフレンド」、さやがたくさんつく「大獅子」などがあります。

種まきから80日程度で収穫ができるものは中早生で、3粒たっぷり豆が入ったさやがたくさんできる「涼翠」や高温期でもたくさんのさやが付く「福獅子」などが良いでしょう 茶豆の「福成」は80日くらいで収穫ができる中早生で、コクと甘さが楽しめる黒豆の品種には「早生黒頭巾」「快豆黒頭巾」「濃姫」などがあり、家庭菜園にも向いている品種です。

枝豆の育て方

豆類は根に窒素固定菌という菌が付いていて、豆株から栄養分をもらう代わりに窒素を還元しているため、ほかの野菜に比べて肥料が少なくて済み、やせた土壌でも栽培することができるのです。枝豆の育て方としては、まず種をまく2週間前ほどに土つくりをします。

1平方メートル当たり約100から150gの石灰を使用します。次に肥料をまいて耕し、幅60cm、高さ120cmの畝を作り、その畝に種まき用の溝を作って、2粒づつ30cm間隔で種付けをしていきます。そして土をかぶせて手で軽く押さえ、水をたっぷり与えておきます。

草丈が10cmくらいになったら、兜株の間に肥料を足していき土寄せをして株を安定させます。品種によって異なりますが、種まきから約70日から80日後さやも実も十分に膨らんだら根元から引き抜いて収穫をします。

収穫をしたらその日のうちにゆでて食べるのか一番美味しく食べられる秘訣です。枝豆を栽培する際の育て方のコツとしては、枝豆は収穫後根を土壌に残せば根粒菌も居つくため土壌の肥沃化に役立つのですが、枝豆は根粒菌から窒素をもらうため、通常の野菜と同じような量の肥料を与えると窒素分が多すぎてその結果、実がつかなくなることがあるので、与える肥料の量が多すぎないことが育て方のコツと言えるでしょう。

また枝豆を栽培するときに発生しやすい害虫がいます。カメムシやシンクイムシ、ハスモンヨトウなどです。カメムシは発生初期に、シンクイムシはさやができ始めたころに薬剤で防ぐことができます。はスモンヨトウが発生すると上位の葉が白っぽくなってくるのですぐにわかり、幼虫が大きくなるとサヤも食べてしまうので発生を見逃さないよう、幼虫のうちに葉ごと切り取って処分するのが良いでしょう。

さらに発芽の時に豆そのものが土の上に出てくるので、鳥に食べられてしまうこともあります。すると双葉が出てくることもできません。そのために種付け後には寒冷紗などをかぶせて本葉が出てきてから外すようにするとよいでしょう。

雑草も枝豆の成長に悪影響を及ぼすので、こまめに雑草を抜くことも栄養分のたっぷり詰まったふっくらとした枝豆が育つコツにもなるでしょう。ほとんど病気にはならないのですが、まれにモザイク病や白絹病になることがあります。それらはアブラムシなどの害虫を防いだり、連作や密植を避けることで防ぐことができます。

枝豆の歴史

枝豆は大豆になる前の未成熟な豆のことです。大豆は東アジアが生息地で、自生していた野生のツル豆が中国の東北部で進化したことが始まりと言われています。

中国では紀元前1046年に大豆を栽培して煮て食べていたという記述があることから中国が原産で4000年も前から栽培されていたということになります。

日本では縄文中期から後期にかけて土器内部の植物痕として発見されたことから、このころに大豆があったと考えられています。

そして未熟な大豆の状態、すなわち「枝豆」として食べられ始めたのは奈良時代から平安時代ではないかといわれていて、江戸時代中期の文献では「大豆を柔らかいうちに食べた」「夏に枝豆売りの姿が見られた」などと記述されていて、枝が付いたままゆでられて売られていたようです。

しかし枝豆が食されていたのはアジア地域だけで、世界的に知られるようになったのはごく近年のことです。

枝豆の特徴

実はさやの中に収められていて、一つのさやに3、4個の豆は入っています。さやは光合成をおこなって中の実を守りながら大きく成長させているのです。一つ一つの豆にはさやと結ばれている「へその緒」のようなものがあって、さやから養分をもらっています。

一本の茎から100個くらいの実を収穫することができます。それでも花の数に比べて実がなる確率は2、3割なのですが、花の子房がさやになり、胚珠が実になります。枝豆は鮮やかな緑色が特徴的です。

夏に美味しく食することができ、ビールのおつまみとして大変好まれています。タンパク質が豊富に含まれていて体にもとても良い食べ物です。早生が晩成か、粒の大きさ、さやや茎を覆っている産毛の色などによって品種が分かれていて、現在では400種類以上もの品種があります。

大豆だけでなく、茶豆や黒豆も未成熟のうちに食べられるようになり、今ではその風味がとても良いため多くの人に好まれています。特に山形県が原産の「ただ茶豆」、新潟県の「茶豆」、兵庫県の「丹波黒豆」などが成熟する前の状態で収穫されていてブランドとなっています。

枝豆として収穫せずにいると秋ごろには大豆、黒豆、茶豆などに成長して収穫され、それが豆腐やしょうゆなどにもなります。大豆は畑のお肉といわれているほど栄養価や利用価値が高い野菜です。

ちなみに大豆の仲間ではさやのまま食される「さやえんどう」「さやいんげん」「ささげ」などもあり、イネ科作物やイモ類とともに世界でも広く利用される野菜です。

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