ハヤトウリの育て方

ハヤトウリの育て方

原産地はメキシコ南部から熱帯アメリカ地域で、アステカ文明やマヤ文明のころから食べられてきたと記録されている野菜です。はじめは原産地周辺だけで食べられていたのですが、スペイン人に征服されてから世界へ広がりました。

種付けと棚つくり

4月から5月にかけて種爪を行います。苗ではほとんど販売されていないので、ハヤトウリを栽培するときには果実を購入し種付けをします。中に一つだけ入っている種を植えるのではなく果実のまま種付けをするので決して果実を割らないようにします。

もし植え付ける前に自然に芽が出てきても、それを植えても大丈夫です。畑に直接植えてもよいし、プランターなどで種付けをして芽がでてから定植をする方法もあります。あらかじめ石灰などの肥料を混ぜておいた土に、洋ナシ型のハヤトウリの果実の膨らんでいる方がななめ上を向くように半分だけ土に植えこみます。

膨らんでいる方に割れ目があるのですがその線が地面につくくらいの深さに埋めるのがコツです。埋め込んだら十分水をやるようにし、その後は長い間雨が降らなけれ場補給をするくらいで良いでしょう。ハヤトウリは成長が早いので、種付けをすると同時に支柱を立てて、つるが巻き付けるような棚を作ります。棚の高さは1.8メートル以上にするのが良いでしょう。

つるもの用のネットと丈夫な支柱や金属のパイプを用いて真夏に日の良く当たる窓際から2回のベランダに向けて立てかけるようにすると緑のカーテンができていきます。またアーチ支柱とまっすぐな支柱、ネットを用いてアーチ型の支柱を作ってもよいでしょう。

ハヤトウリの育て方

本葉が7、8枚になったら親づるの先端を切り子づるを伸ばすように摘心します。そして子づるが1メートルくらいになったら再度摘心をし、孫づるを伸ばしていくようにします。孫づるにたくさん実ができるのです。花が咲くのは9月の中旬からです。開花して2、3週間すると収穫ができるようになります。

果実の大きさが12センチ程度、重さが300gくらいになった頃が収穫のタイミングです。追肥は必ずしも必要ではありませんが、摘心のあとと花が咲き始めたころに追肥をすることで大きく成長し、実もさらにたくさんできるようになります。

収穫したら次回また栽培するために果実を一つか二つ保存しておく必要があります。冬の間は新聞紙にくるんで冷暗所で保存し、春になったら果実ごと植えるようにするとまた新しい果実がたくさんできることでしょう。

ただ「センナリウリ」という別名の通り一つの株からたくさんできるので、増えすぎて果実ができすぎると困る場合、一回上手な育て方を終えた次の栽培時は一つの果実で栽培をするようにしましょう。

育て方のポイント

ハヤトウリの栽培は水やりや肥料に関しては手間なく簡単に栽培することができますが、支柱や棚を作り方や植え付け場所に気を付けることがポイントに一つです。つるは上へ上へと伸びていくので、二つ植え付けをするときには棚や支柱の両側に植え付けることや、果実がたくさんできた時に耐えうるような頑丈な支柱や棚にすることです。

またたくさんの果実を実らせるために、「摘心」が育て方の重要なポイントとなってきます。親づるよりも子づる、子づるよりも孫づるにたくさん実るので、孫づるを大きくするように親づるや子づるの先端を切っていく作業が必要になってきます。

ハヤトウリを使った上手な料理法と栄養価

ハヤトウリはしゃきしゃきした歯ごたえを楽しむためにきんぴら風にしたり、いためたり、漬物風にしたり、色々な料理法があります。

一般的な家庭での料理法としては、まず皮をむいて、切って種とわたの部分を取り除き、千切りにしたり、好きな大きさにカットし、少し水にさらした後、油でいためたり煮たり、酢などに着けたりして好きな風に食します。少しあくがあるので、水にさらすことや、敏感な肌の方が調理をする場合にはゴム手袋をはめるなどの工夫が必要な場合もあります。

ハヤトウリ自体に味があるわけではないので、甘辛く和風料理にしたり、中華風に甘酢や辛みそで味付けしたり、シチューなどに入れたり、酢や塩で漬けたり、マヨネーズなどに合えたりして、和、洋、中のどのような料理にもすることができて便利な野菜です。ハヤトウリの栄養価は低く、カリウムとパントテン酸をやや多めに含んでいるくらいです。

カリウムは体内のナトリウムを排せつする働きがあり塩分量を調節してくれ、筋肉や心臓の働きを調節し、細胞内駅の浸透圧を一定に保つ働きもあるといわれています。パントテン酸は熱やアルカリ、酸に弱いのですが、資質の代謝に必要な成分です。またタンパク質や炭水化物の代謝にもかかわっています。

パントテン酸は不足すると成長が停止したり、めまいや副腎障害の原因にもなるので、栄養価が低いといえどもハヤトウリを食べることで、塩分の取りすぎを抑えたり、資質や炭水化物などの代謝を良くしてくれるという恩恵があるのです。

夏には緑のカーテンとして日よけの役目をしてくれ、摘心さえきちんと行うようにすれば、水や肥料のことをあまり気にすることなく栽培することができるので、初心者でもうまく育てることができる野菜と言えるでしょう。

ハヤトウリの歴史

原産地はメキシコ南部から熱帯アメリカ地域で、アステカ文明やマヤ文明のころから食べられてきたと記録されている野菜です。はじめは原産地周辺だけで食べられていたのですが、スペイン人に征服されてから世界へ広がりました。

中国では1915年ごろには中国江南地方、雲南、福建などで栽培され,つるになる様子が仏様の手に似ているということで「佛手うり」と呼ばれ縁起物にもされていました。タイでも広東や四川など中国の生息地から伝わって来、「ファクメオ」と呼ばれて栽培されていました。

日本には1917年に鹿児島にまず入ってきました。そして「薩摩隼人」にちなんで「ハヤトウリ」という名前が付けられたのです。日本では鹿児島県や沖縄県などの気候が栽培に適していて、生息地とされ盛んに栽培されています。

ハヤトウリの特徴

ウリ科のつる性の多年草です。見た目は洋ナシのような形をしていて淡い緑色をしているものと白いものがあります。一株で100個以上の果実ができ、大きな果実の中に一つだけ種があることも特徴的です。

表面はでこぼこがたくさんあるものやとげのあるものもあります。ハヤトウリ自体には味はあまりないのですが、しゃきしゃきとした歯ごたえが特徴的で、風味よりも歯ごたえや舌触りを楽しむ野菜と言えます。

根も茎も葉もどれも食べることができますが、一般的に出回っているのは果実の部分です。日本では生でサラダとして食べたり、煮物、蒸し物、スープの具、漬物などにして食べることが多いです。サイズが小さいものなら皮が薄いので皮ごと食べることもできます。

ハヤトウリは寒さに弱く、霜が降りると地上から出ている部分は枯れてしまいます。暖かい地域では冬を越すこともできますが、枯れてしまったらわらやマルチを敷いて寒さを防ぐようにしておくとよいでしょう。

またハヤトウリはほかのウリ科の野菜とは違って短日植物で、開花や収穫は秋になってから行います。花が咲くのも秋で、まず雄花から咲き始め、その後雌花が次々と咲き始めます。そして受粉に成功すれば2、3週間で収穫できるほどに実が成長するのです。若い果実も熟した果実も見た目は色はあまり変わりませんが皮が固くなってきます。

それでも皮をむけば食べることができます。ハヤトウリはほとんどが水分なので、ダイエット中の方には特に向いているでしょう。そして植え付ける際にほかのうりと違う点は、果実の中に一つだけ入っている種を植えるのではなく、果実ごと植えるところに特徴があります。

下記の記事も詳しく書いてありますので、凄く参考になります♪
ヒョウタンの育て方

pixta_hannemania

ハンネマニアの育て方

ハンネマニアはケシ科ハンネマニア属の多年草です。別名、メキシカンチューリップポピーとも呼ばれています。名前からも分かると...

pixta_seiyouiwanannten

植物を栽培するに当たって注意しなければならない事。

何かの植物を栽培したり、種から育てたりするのはとても楽しい事です。それは娯楽や趣味にもなりますし、その結果できた物を収穫...

pixta_teikakazura

テイカカズラの育て方

テイカカズラという名前の由来は鎌倉時代初期にいた歌人である藤原定家です。定家は後白河法皇の娘である式子内親王に恋するので...

pixta_karin

カリンの育て方

カリンは昔から咳止めの効果があると言われてきており、現在ではのど飴に利用されていたりします。かつてはカリン酒等に利用され...

pixta_mekarudonia

メカルドニアの育て方

メカルドニアはオオバコ科の植物で原産地は北アメリカや南アメリカですので、比較的暖かいところで栽培されていた植物です。だか...

pixta_staperiansas

スタペリアンサスの育て方

サボテン系での育て方の注意点ということでは、他の植物と同じで、日当たりの良い風通しの良い所を好みます。ですので反対に風通...

pixta_patyuri

パチューリ(パチョリ)の育て方

パチューリ(パチョリ)はインドネシアとフィリピンの二ヶ所を原産地とするハーブです。名前の由来はタミル語で「緑の葉」の意味...

pixta_ooblieta

オーブリエタの育て方

オーブリエタとは、アブラナ科オーブリエタ属に類する多年草です。多年草とは、毎年生息して育つ植物の事を言います。いわば土の...

pixta_okura_01

オクラの育て方

アオイ科に属する野菜で、原産地は、マントヒヒの生息地で知られるアフリカ北東部です。エジプトでは紀元前から栽培されていまし...

pixta_iwagibousi

イワギボウシの育て方

名の由来として、日本の昔の木造の付ける欄干や橋寺社などの手すりには飾りがあり、この欄干の先端にある飾りのことを擬宝珠と呼...

スポンサーリンク

pixta_miyamazenko

ミヤマゼンコの育て方

ミヤマゼンコは日本の本州中部を原産地とし、亜高山~高山に...

pixta_erachiour

エラチオールベゴニア...

エラチオールベコニアのことをよく知って、育て方をしっかり...

pixta_erekuta

ドゥランタ・エレクタ...

ドゥランタ・エレクタは南アメリカ原産の植物ですが、日本で...

pixta_himejoon

ヒメジョオンの育て方

ヒメジョオンは、北アメリカが原産の植物で、明治維新で日本...