ブルーベリーの育て方

ブルーベリーの育て方

歴史の始まりはヨーロッパ大陸からアメリカに移住してきた人がネイティブアメリカの人たちにブルーベリーを分けてもらい、乾燥したものやシロップを食べていたことから始まります。野生種のブルーベリーはネイティブアメリカンの食事には欠かせないもので、ビタミンの摂取源として食べられていたのです。アメリカに移住したきた人たちは野生種のおかげで、飢えや寒さから生き延びることが出来たとされています。

ブルーベリーを栽培する前に

栽培は初めてというときは、栽培しやすい品種を選んで育てます。北海道や東北地方、関東や北陸など比較的寒い地域はハイブッシュ系のものを選びます。実の直径が1センチから2センチほどで、ぷっくりと大きな実が特徴的です。関東南部や中部、中国地方や四国、九州など暖かい地域ならラビットアイ系を選びます。初心者でも栽培しやすく、失敗が少ない品種です。

日当たりがいい場所を選んで、夏は強い西日が当たらない場所を選びます。酸性の用土で健康に育つので、酸度未調整のピートモスをたっぷり用土に入れておきます。一般的な果物や野菜を育てるときは石灰を混ぜてアルカリ性にしますが、ブルーベリーは酸性にすることが大切です。植え付けを行う場所に幅50センチ、深さ50センチの穴を掘ります。その穴を十分に湿らせて、ピートモスを埋めておきます。

種付けから行う場合は、完熟した柔らかい果実から種を採取します。市販のブルーベリーはもちろんのこと、冷凍されている生食用のブルーベリーでも発芽します。種はとても小さいので、種付けのときには注意が必要です。畑の培養土にパラパラと蒔いて、種付けをします。

発芽するまで用土が乾かないように、こまめに水やりを行います。発芽率はとても高く、最適温度は18度です。2週間くらいで発芽するので、種付けは3月ごろ行います。苗の植え付けは4月ごろで、十分に湿らせておきます。土壌の水分を一定にして、周りを枯草やもみ殻でマルチングしておきます。鉢植えをする場合は苗よりも2回り大きい鉢を用意して、苗についている周りの土は崩さずに植えつけます。きちんと定着するように、しっかり水やりを行います。

ブルーベリーの育て方

育て方で大切なのは水やりで、夏の暑い季節には1日2回水やりを行います。ほかの季節は雨が降った時以外は、毎朝1回水やりをします。水は鉢のそこから出てくるくらい、たっぷりとかけます。畑で育てているときは根は表面に張るので、乾燥しないようにたっぷりと水を与えます。ただし水はけをよくしたいので、底に水を溜めたり張ったりしないように注意します。

新しい枝の先が下を向いているときや、大きくなっている実が元気がないときは水不足なので、すぐに水やりをするようにします。肥料は芽が出る前か、鉢植えなら水やりの回数が多いので木の状態を見ながら追肥をします。植え替えを行ったときにも、追肥をしたほうが元気になります。さらに根が鉢いっぱいに張っていないのに枝が伸びてきたり、葉の色が色あせてきたら追肥をします。ブルーベリーはアンモニア態窒素肥料を好むので、肥料選びに注意が必要です。

自然な状態にしておけばハチや虫が受精を行いますが、大きい果実や甘い実をつけるためには人工授精を行います。開花したら筆や耳かきの綿などで花の下から振動させる感じで、花粉を落として採取します。その花粉を雌しべにつけて、人工授精をします。人工授粉が成功すると、実がだんだんと膨らんできます。虫や鳥の食害防止のために、実がつき始める前に株全体に寒冷紗などをかぶせておきます。

虫は葉っぱの裏側につきやすいので、定期的にチェックすることが大切です。害虫が発生している葉っぱごと切ってしまうか、薬剤を散布するようにします。被害が大きくならないうちに、早めに対処することがポイントです。果実が大きくなり、全体が色づき始めたら食べごろです。収穫期になった果実は手で軽く引っ張るだけで、簡単にとることが出来ます。親指を回すようにして、転がすように収穫していくと上手にいきます。収穫後に保存する場合は、出来るだけ早く冷蔵庫に入れるようにします。

ハイブッシュ種の夏場の育て方

ハイブッシュ種の育て方には、いくつかの注意が必要です。特に温暖な地域でのハイプッシュ種の夏場では、葉焼けが起こります。排水や通気性の高い用土で、適した水やりをすれば回避することが出来ます。鉢のなかの温度を上げないようにすることも大切で、水切れを起こすと脱水症状になり葉焼けを起こしてしまうのです。反対に水やりをしすぎても湿気が増え、水が夏の暑さでお湯になってしまい葉焼けを起こします。

ブルーベリーは頻繁に光合成をおこなうので、ハイブッシュ種を育てる場合には葉焼けに注意が必要です。日当たりがいい場所に置くことも大切ですが、木の温度に気を付けることがポイントです。鉢や畑の根元を触ってみて、異常に熱くなっていないか確認することが大切です。夏の日差しだけでなく、建物のコンクリートやアスファルトの照り返しにも注意します。

温度が上がる日中に水やりをするのではなく、気温が下がった夕方から早朝に行うようにします。それでも改善しない場合は、残熱財や遮光材を貼るようにします。板などを立て掛けて日差しをシャットダウンするだけでも、効果的です。鉢で育てている場合はすぐに日陰に移動出来るように、軽い鉢を選ぶようにします。

ブルーベリーの歴史

歴史の始まりはヨーロッパ大陸からアメリカに移住してきた人がネイティブアメリカの人たちにブルーベリーを分けてもらい、乾燥したものやシロップを食べていたことから始まります。野生種のブルーベリーはネイティブアメリカンの食事には欠かせないもので、ビタミンの摂取源として食べられていたのです。アメリカに移住したきた人たちは野生種のおかげで、飢えや寒さから生き延びることが出来たとされています。

より多くの人たちに広まったのは、17世紀に入ってからです。当時は野生のものを摘み取って食用として活用していましたが、より効率的に収穫するために品種改良が行われたのです。ブルーベリーの栽培種は原産地や生息地であるアメリカで改良されてもので、ハイブッシュ系とラビットアイ系に分類されます。ハイブッシュのブルーベリーの野生種の栽培化は、1908年にアメリカの農務省によって始められたのです。

ラビットアイのブルーベリーの栽培化は、1887年に始められたのです。野生種から苗木を選んで、列植して管理したことが栽培の始まりです。アメリカで今のように美味しくて高品質なものを安定して作られるようになったのは、1990年代になってからです。日本に普及したのは戦後の1951年ごろで、北海道の大地で栽培されるようになったのです。北海道に続いて東京などの地域でも栽培されるようになり、品種改良などが行われて日本各地に広まったのです。

ブルーベリーの特徴

ツツジ科スノキ属に分類される北米原産の低木性果樹で、果実がきれいな色をしていることからこの名前が付けられたのです。品種は200種類以上あり、寒冷地から暖地まで日本全国で栽培可能です。また冬眠期間を十分とれば、農薬を使わずに栽培することも出来ます。雪が積もるような地域でも栽培することができ、気温や湿度を選ばずに育てることが出来ます。完熟した実は濃い青紫色をしていて、アントシアニン色素といわれる水溶性の色素が含まれているのが特徴です。

このアントシアニンは目に良い成分とされていて、甘酸っぱい味の特徴でもあります。ヨーロッパやニュージーランド、韓国などではアントシアニンを抽出して医薬品として活用されています。アントシアニンは皮に多く含まれていて、皮ごと食べると効果的です。ブルーベリーには抗酸化作用もあり、若返り効果もあるということが近年の研究で分かったのです。毛細血管の保護にも効果があり、健康な血液を全身に届けることも出来ます。

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