ブーゲンビレアの育て方
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ブーゲンビレアの育て方
ブーゲンビレアは日当たりの良い場所で育てるのが育て方の基本です。日当たりが悪い場所ですと枝は伸びますが、花付きは悪くなってしまいますので1年を通して十分に日をあてることができる場所を栽培する場所として探してみましょう。
冬も5度以上あることで確実に越えることができますが、0度から3度くらいになると枯れるかもしれないデッドラインになってしまうので、なるべく5度以下にならないようにしてあげることが育て方のポイントです。寒さには比較的強いほうではありますが、霜や凍結には弱いので対策してあげるほうがいいです。
ベランダの窓際のほうに置いたり、室内でも窓の側に置いたりして日当たりが良いように工夫をしてあげるとよいです。暖かい地方であれば外であっても冬越しできることが多いです。室内で冬越しさせた場合は5月以降であれば霜が出ることもほとんどありませんから外へ出してあげて日光をたっぷりと浴びれるようにします。
ただし開花している時にはかなり繊細なので、移動はあまり向きません。少しの環境の変化で花が落ちてしまったりするからです。4月から10月頃は生育期なので水やりをたっぷりするのが良いですが、枝が伸びてしまってる時は水は控えめにしましょう。
若い枝が充分に生長したら花付きをよくするために水をたっぷりとやって葉をしおらせるくらいにしておくと良いです。開花してる時は様子を見ながらしおれないように、冬の間は乾燥ぎみに水を与えるのが育て方として正解です。土は水はけの良いものがいいのですが、小粒の赤玉土7、腐葉土3を混ぜ合わせたものを使います。
大きな鉢に入れてブーゲンビレアを栽培する場合は中粒の赤玉土5、腐葉土3、軽石2の割合で混ぜ合わせた土を使うと元気に育てることができるようになります。ブーゲンビレアは根がすぐに育つので、1、2年に一度は鉢を大きくするなどして植え替えしてあげるのが良いです。
植え替えする場合は4月から5月頃が良いです。アブラムシがつきやすいので春先から薬剤を散布して予防しましょう。アブラムシはすぐに幼虫が大量に増えるだけではなく、葉や茎について汁を吸って枯れさせてしまうので要注意です。
ブーゲンビレアの栽培で注意すべきこと
栽培している時にあげる肥料は生育期である4月から10月頃は2、3か月に1回固形肥料を与えるのが良いです。ただし量は少なめでいいのです。花付きをよくするためには枝などが伸びていれば肥料を大量にあげる必要はないです。ブーゲンビレアはツル性の植物なので、鉢植えで育てる場合は支柱をつける必要があります。
そして花が咲き終わったものは2、3節残して枝を切ってしまい、新しい芽が出てくるようにしてあげるといいです。もし新しく伸びた枝が伸び過ぎてきたのであればそれも先端を切ってしまうか付け根で切り落としてしまいましょう。実はブーゲンビレアの花は長い枝にはつきにくく、短い枝によくつくのです。
ですから短い枝をたくさん出させるようにすると花付きが良くなって見た目も美しくバランスがとれたものになります。可能であれば一定の温度を保つことができる温室で育ててあげれば花もずっと開花しているのですが、日本国内ではそれもなかなか難しく、開花可能な時期は主に5月から10月頃になります。
増やし方はどうしたらいいのか?
ブーゲンビレアは挿し木をして増やすことができます。6月から7月頃に行いましょう。本年に伸びた枝で生長が止まってしまっている枝そしてしっかりと堅くなっているものを選ぶのがオススメです。10cmほどにカットし、30分ほど水に挿して吸水させます。
川砂かピートモスを入れた鉢に挿して水分の蒸発をさせないためにビニール袋をかぶせておきます。そしてそれを明るい日陰に置いておき、乾かさないように気をつけてあげましょう。水を時々あげるくらいでOKです。1か月半もすれば根が出てきて生長し始めるので、そうなったら明るい場所に徐々に慣らしていくようにします。
種付けは非常に難しいとされていて、開花してから受粉されるまでの間に花が落ちてしまわないように水やりの調整も必要となります。オオスカシバというガの一種が交配を手助けしてくれますので、奇跡的にそうなったら種付けされることもあります。人工的に種付けすることはかなり難しく、成功しても花付まではなかなかしません。
受粉しますと種付けされて房が包葉の間の花があった部分にできます。茶色っぽくなったら採取してもOKのサインです。種ができたら、新しい用土を使って種まきします。土は種が隠れる程度にかけてあげます。そして水を一度表面がしみるくらいにかけます。
種まきは春であれば20度前後の温度があれば発芽しますが、秋以降であれば春になるまでは屋内で管理しましょう。種まきは小さなポットなどにしておき、大きくなってきたら鉢植えにしてあげるといいです。
ブーゲンビレアの歴史とは
今ではよく知られており、人気も高いブーゲンビレアは中央アメリカから南アメリカが原産地となっています。生息地はブラジルからペルーにかけての地域です。フランスの海軍の軍人で大航海探検家でもあったブーゲンヴィル船長がルイ15世の命令で未知の大陸発見のために世界一周航海に出発してから2年後の1768年にブラジルに寄港したことがありました。
その時、同行していた植物学者であるフィリベール・コメルソンが珍しい木を発見しました。その植物をブーゲンヴィル船長にちなんでブーゲンビレアと名付けたのです。和名はイカダカズラで、日本には明治中期には渡来しています。現在ではとても人気の赤色のブーゲンビレアは昭和初期頃にはすでに栽培されていました。華やかで美しいブーゲンビレアは日本では沖縄でもよく栽培されています。
生息地では年中きれいな花を咲かせているのですが、日本は夏の暑さが暑過ぎることや日に当たる時間が長いということもあって、夏には花が咲きにくくなることがあります。ですから半日陰のような場所が好ましく、水はけの良い土に植えるのがベストです。つる性の低木で、オシロイバナ科ブーゲンビレア属にあたります。
ブーゲンビレアの特徴とは
南米に20種類ほどあるツル性の常緑性がある植物です。ブーゲンビレアにはとげがあり、それを使って他の植物にからみついてよじ登っていきます。花びらに見えているのは包葉です。この中に筒状になっている花があり、花粉をよく運んでくれる役目をしているハチドリの目をひく鮮やかな色をしています。
この中にある花の部分を魂の花と呼んでいます。包葉部分は大体3枚から6枚ほどになっています。この植物には短日性植物という特徴があり、1日の日照時間が12時間以下になるとそれに反応してホルモンを分泌します。それによって花芽をつけるのです。そしてその時に肥料を少なくすることで樹勢を抑えて花を咲かせることができます。
病気には強いですが、害虫には注意が必要です。特に注意したほうがいいのはアブラムシやヨトウムシ、アオムシなどです。夏ですと肥料を少なめにして水やりも少し控えめにし、土を乾きぎみにしておきます。
さらに日照時間を短くするためにダンボールなどで周囲を囲んだりして暗所を作り出します。そうして日照時間を12時間以下にするのがベストです。秋から春にかけては日照時間は短いので、あとは気温が条件にあうようになっていれば花は咲きます。
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