セネシオ(多肉植物)の育て方

セネシオ(多肉植物)の育て方

植物としては多年草に分類されます。キク科に属しており、つる植物という独特な分類になっています。これは種類が非常に豊富にあるからです。世界中で2000種類以上も存在しており、その形態は非常にバラエティに富んでいます。

育てる環境について

育て方としては、日ごろの手入れと置き場所の2点から書いていきます。まずは、日頃の手入れとしてはつるの管理が重要です。つるをよく伸ばしますので、その都度きり戻す必要があります。しかしながら、花を楽しむのであれば、秋からはつるを切り戻す必要はありません。実はきり戻してしまうと花が咲かないことがあります。

この点には十分注意します。次に、置き場所についてですが、日当たりの良い場所に安置することが重要ですが、高温に弱いという性質を持っているために、あま真夏の時期にあまり直射日光があたってしまうと枯れてしまうことがあります。そのため、日陰もあるような場所がお勧めです。

室内で生育するのであれば、比較的明るい場所においてあげると良いです。高温だけでなく多湿にもかなり弱いです。蒸れると根元から腐っていくので、夏場には風通しの良いところにおいてあげてください。耐寒性はある程度ありますので、戸外での生育でも問題はありませんが、0度を下回ると枯れて死んでしまうこともあります。

そのため、冬であっても5度前後の温度が必要です。したがって、地域によっては屋外での越冬は難しいです。室内生育が無難です。この室内のときには、日当たりの良いところに置くことが大切です。高温は嫌いますが、日光を好みます。

さて、手入れと置き場所以外の点では、支柱の設置が重要です。生育期にはつるが非常によく伸びますので、支柱をたてて絡ませることで安定させることが重要です。原産地のアフリカでも主に独立して自生することはなく、茂みの中に自生してつるを伸ばして他の植物を覆うようにして育ちます。

種付けや水やり、肥料について

栽培方法を書いていきますが、水やりと肥料がポイントになります。高温多湿を嫌う性質を持っていますので、水のやりすぎには注意が必要です。表面の土の状態を見てみて乾燥気味だと判断したら、そのときに水をたっぷりとするくらいです。ちなみに、植木鉢で育成する場合は、水の管理には十分に気をつけてほしいです。

それというのも、購入したばかりのセネシオは地上部の割に鉢が小さいことが多く、保水力がなく、水切れが起きやすいからです。そのため、よく確認してから水やりを行うのが大切です。もちろん、水のやりすぎはいけません。しかしながら、水を控えすぎると、葉が萎えてしまいます。そのため、水の管理は非常に難しいです。

水やりの判断基準は土の表面です。表面が乾燥していないと水を与えてはいけません。次に、肥料についてですが、生育時期のときに液体肥料をたくさん与える胡尾がポイントになります。間隔としては1週間から2週間の間に1回程度与える程度でかまいません。また、開花時期に液体肥料を与えると花付が非常に良くなりますので、お勧めの方法です。

用土としては腐葉土がお勧めです。この腐葉土をメイン用土にして赤玉土や培養度を混ぜたものを使うとより生育に役立ちます。種付けについては、さし木で増やすのが一般的です。さし木をやったあとに、切り戻したつるは捨てるのではなく、土に挿入すると根がでてきます。時期としては夏頃で冬は避けたほうがよいです。できるだけ暑い時期に行うとよいです。

増やし方や害虫について

セネシオの増やし方については、挿し芽が最も確実な増やし方です。比較的若い芽を挿し芽することで増やすことができます。3月くらいの春頃にやると効果的です。そうして根が伸びてきます。そして、セネシオの生育上で一番の山場が夏場です。この夏を越えると、あとは安心して育てることができます。夏場を越えるコツは培養土を使用することです。

培養土を使った用土に鉢上げして、真夏の暑さを避けるために、風通しのよい所に安置することが重要です。この鉢上げのときに注意が必要です。このときに根が傷ついてしまうと、腐って死んでしまうことがあります。そのため、鉢上げには十分な注意が必要です。夏を越えて秋になったら、かなり成長しているので、より大き目の鉢に移し替えてあげてください。

ちなみに、生存率という観点からいうと、夏の頃に苗が小さいほうが生存率が高いので、苗が小さいからといって、悲観することは全くありません。翌年になると、きれいな花を咲かせてくれます。日光を好みますので、日陰もありつつ日当たりの良いところにおいてあげると、長く開花してくれます。

また、害虫対策としては、セネシオにむらがる特別な害虫はありませんがアブラムシは注意が必要です。アブラムシが発生するとセネシオの液を吸い込んで枯れさせることがありますので、発見した場合はスミチオンなどで散布して除去します。あるいは、予防として、株元にも常日頃から散布すると効果的です。

セネシオ(多肉植物)の歴史

セネシオはもともとは日本原産の植物ではありません。原産地は南アフリカです。多年草の多肉植物に属しており、葉が非常に光沢があり、明るい黄色の花を咲かせてくれます。その葉と花が美しいことで人気があります。日本には1980年代に非常に人気を博しました。そのとき特に人気になったのが、セネシオ・ミカニオイデスという種類です。

しかしながら、その当時に流通したときは、その名前では販売されませんでした。そのときは「ジャーマンアイビー」という名前で販売されていました。現在においてもまた別名の「ツタギク」という名前でも販売されることがあります。このように別称が非常に多い植物でもあります。

また、そもそもにおいては、セネシオという植物は、サイネリアを品種改良した園芸品種です。改良したおかげで花持ちの点で非常に優れています。セネシオは品種や色も豊富なので、鑑賞用としてはいろいろな種類のものを楽しむことができます。こうした点も愛好家の人たちにとって、人気の理由になっています。

ちなみに、1980年代に大変な人気を博したことは前述したとおりですが、そのときに好まれた理由が、その独特な花の特徴です。開花時期は1ヶ月程度と、あまり長くはありませんが、黄色い花を一度にたくさん咲かせるため、観賞用として根強い人気をいまでも持っています。開花時期は冬の11月から12月頃です。セネシオ科は種類も2000種以上と非常にバラエティに富んでいますので、さまざまに楽しむことができます。

セネシオ(多肉植物)の特徴

セネシオの特徴というと、耐寒性があるということが挙げられます。もちろん、寒さには比較的強いです。もちろん、冬でも戸外で生育していても問題ありませんが、寒さが非常に厳しくなると、やはり室内での管理がお勧めです。温度が0度を下回ると枯れてしまうことがありますので、注意が必要です。

室内で管理する際には、なるべく明るいところに安置しておくことが無難です。それとは反対に、暑さには非常に弱いという特徴を持っています。特に、真夏になるとその暑さにまけて枯れてしまいます。植物としては多年草に分類されます。キク科に属しており、つる植物という独特な分類になっています。これは種類が非常に豊富にあるからです。

世界中で2000種類以上も存在しており、その形態は非常にバラエティに富んでいます。原産地については、南アフリカを主な生息地としています。多年草でつるを長く伸ばします。花については、色は黄色で一度にたくさんの花を咲かせます。開花時期については冬頃の11月頃か12月頃です。開花期間は非常に短いです。

基本的には1ヶ月くらいで長い場合は2ヶ月程度です。葉については、光沢を放っているので、非常に綺麗です。形としては三日月型のものもあり、球状のものもありと、非常に種類が豊富です。花の匂いも非常に良い匂いがしますが、茎からも独特の香りがします。繁殖の仕方については、茎をさして行うものが一般的です。葉ざしは効果がないので、注意です。

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