ミズアオイの育て方

ミズアオイの育て方

かつてはこのように水辺に育っている植物を水菜ということで盛んに食べていたそうで、万葉集の歌では、春日野に、煙立つ見ゆ、娘子らし、春野のうはぎ、摘みて煮らしもとあるそうです。摘んで煮て食べていたとありますので、このミズアオイもそのように食べられていたことがわかります。また恋愛の歌などにも水葱として詠まれています。

育てる環境について

このミズアオイ科では、日本に自生しているものではこの植物とコナギがありますが、世界的に有名なのはホテイアオイで繁殖力が強く、問題になったりしている植物ですが、やはり非常に美しい植物で、水の色と葉の緑と花の鮮やかな青さが特徴の水草です。またこの植物は背丈が低いので、背丈が高い植物が出てくると、その環境から排除されやすくなります。

それで食べだけを水辺の土の中に埋めておくという性質があり、たがやしたりするとまた繁殖したりすることもあるということですが、それらも生きる知恵ということでしょう。しかしそのような環境が生まれなければ、そのまま消えていくということになり、今に至っているということなのでしょう。ミズアオイの育て方ということでは、

種まきからですが、水を2センチぐらい入れたプランターなどを使います。水の上に置くとまとまるので、綿棒の先などを利用するとバラけて播けます。発芽促進の為土などは使いません。その後水の状態が良ければ2週間ぐらいで発芽します。そして4週間後ぐらいに葉が出てきますが、その後根が土に付着して、育っていくということになります。

そして6月頃には大きくなるので、専用の容器に植え替えて、育てていくという感じで育てます。その後ハート型の葉が出てきます。そして7月頃に肥料を与えます。そしていよいよ7月頃花が咲くということで、この植物の最盛期を迎えるということになります。大体植え替えてから二ヶ月ぐらいという感じでしょう。

種付けや水やり、肥料について

また栽培での害虫ですが、ハダニが発生します。それらの見方としては、葉の中心が変色していくる場合にハダニの被害にあっているということがわかります。黒ずんできます。それでハダニ専用の農薬を使いますが、なかなか駆除しづらいということのようです。その後最盛期を過ぎると、今度は実をみのらせますが、その時には、

もう植物自体の元気はなくなり倒れ出したりしますので、何かの支えをしておきます。その後水面に落ちた実が成熟して、種が出てきますが、それを保管して次の年の栽培に役立てるということになります。これが大体の、この植物の育っていく経路のようなものになります。それぞれ色々な状況によって対応も変わりますが、

基本的にはこのような感じで育てると、育てやすくなるということです。インターネットなどでも、育て方はけっこう詳しく出ている植物なので、それらも参考にしながら挑戦してみると楽しめる植物でもあります。また特に花が綺麗で面白いのですが、紫色の花弁が平らに広がります。そして雌しべと雄しべですが、珍しくて面白いので、咲いた時にはよく観察してみるとよいです。

具体的には、雄しべが6本あり、そのうちの5本が黄色い色をしています。これらが目立ちますが、その他にひとつだけ青紫色の雄しべが、ひっとりとその近くにあります。また下側に同じく青紫色の雌しべが、これも目立たないように出ているという非常に面白い雌しべと雄しべになっています。これらの仕組みも何らかの意味があるのでしょうが、見ているだけでも面白い花でもあります。

増やし方や害虫について

また最初はプラスチックのカップなどで、外側から中の様子が見えるような容器で育てると良いとありましたが、そうすると育っている様子もわかり、植え替えるまで育てることができます。また同じような種類で、よく間違えられるのがコナギという植物です。このコナギもミズアオイ科ですので、親戚ですが区別がつかずによく間違えられるようです。

特に育っている間は見分けがつきづらいので、一緒に育てる場合は、最初に分けて育てる必要があります。また名前もたくさんあり、例えばツバキバとかツバキグサ、ナギなどやイモグサ、ササナギ、ミズナギ、トリノシタ、ハートグサなどとも呼ばれていますが、ナギやミズナギは両方の植物に共通した呼び方なので、その点も区別しづらいですから注意が必要になります。

またコナギの方は、原産が東南アジアらしく、日本には有史以前に、そちらから入ってき帰化植物ということのようです。また世界的には温帯の地域に育っているようですので、暑さには強いということですが、もちろん豊富な水は必要になります。また細かな注意点としては、種が乾燥してしまうと発芽率が悪くなるので、

移動する場合にも乾燥しないようにして、保管場所を変えるなりするということが必要になります。また鉢植えの場合には、水にすべて浸るようにつけておくということが必要になります。地植えの場合も、水位を調節するということが大切になります。また日当たりの良いところを好みますので、その点も注意します。そうすると美しい花を見ることができます。

ミズアオイの歴史

植物を育てるということでは、日本古来の植物なども興味がありますし、特に平安時代などの貴族文化で親しまれた植物などは、歴史ロマンを感じさせられるということでも、自宅の庭などで栽培するのには良いということもあります。最近は歴史などに興味を持つ人たちも増えているということもあり、そのような雰囲気も感じさせてくれる植物ということにもなります。

そのような植物はたくさんあるでしょうが、その中でもミズアオイなどは、面白いのではないかという植物です。万葉集にも水葱ということで詠まれていて、野菜として食べられていたということですので、食べられる植物ということでも楽しめるということになります。ミズアオイミズアオイ属で、ミズナギとも呼ばれています。

万葉集に載せられているということでは、1300年ぐらい前の平安貴族たちが、汁物にして食べていたということがわかるそうです。またその頃は、野菜を煮て食べていたということですが、煮ると量をたくさん食べられるので健康的にも良い食べ方をしていたということがわかりますが、そもそもドレッシングやマヨネーズなどがない時代なので、

食べ方としては、煮るということは当たり前なのかもしれません。そのようにミズアオイという植物は、日本人にも昔から親しまれていた有用な植物ということが歴史的な事実ということになります。育てながら食べてみると、歴史ロマンを感じることもできますので、そのような利用の仕方もできる植物ということでもあります。

ミズアオイの特徴

かつてはこのように水辺に育っている植物を水菜ということで盛んに食べていたそうで、万葉集の歌では、春日野に、煙立つ見ゆ、娘子らし、春野のうはぎ、摘みて煮らしもとあるそうです。摘んで煮て食べていたとありますので、このミズアオイもそのように食べられていたことがわかります。また恋愛の歌などにも水葱として詠まれています。

しかし環境の変化ということで、最近では非常に貴重な植物になってしまい、絶滅危惧種になるまでに激減しているということでした。原産地は、日本や東アジアで生息地も同じですが、昔は水田などで普通に生息していた植物でした。しかし農薬や水田自体が変化してしまい、個体数も激減してきたということのようです。

生息地は水田や湖沼ということで、抽水植物になりますが1年草です。この植物の高さは、最大で1メートルにもなることがあるということですので、大きめの植物ということになります。葉はトランプのスペードの図柄のような形をしています。花は青紫色で7月から10月頃まで咲きますが、雌しべは1本、雄しべは6本あります。

花は非常に美しく、水辺の花なので当然なのですが、みずみずしい感じがします。吸い寄せられるような美しい青色で、本来の青は、この色かという感じの鮮やかな青い花を咲かせてくれます。ガーデニングでは、ぜひ育てたいと感じさせる花です。植物の花は色々ありますが、このような花に出会うと、ガーデニングをしていてよかったと感じるでしょう。それほど見事な青い花を咲かせてくれます。

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