オリエンタルポピーの育て方

オリエンタルポピーの育て方

オリエンタルポピーは地中海沿岸からイラン等の西南アジアが原産地のケシ科ケシ属の仲間です。スイスの遺跡から種子が発見されているケシは紀元前5000年頃にはすでに栽培されていたとされています。

育てる環境について

オリエンタルポピーの栽培環境についですが元々乾燥した草原などを生息地としています。そして寒さに強いのですが高温多湿に弱く夏には枯れてしまう事が多いです。日本では北陸地方や甲信越地方、北関東から北にかけてですと季節を気にしなくてもよく育ちます。

しかし、東海より西の地方では育てるには注意が必要です。鉢植えをする場合は水捌けのよい用土を選んでください。草花用の培養土を使う場合は山砂や鹿沼土を三割位混ぜて使うのがオススメです。鉢植えだとオリエンタルポピーの特徴である花の大きさやボリューム感ががでないので庭植えの方が向いています。

鉢植えの場合は6号以上の鉢を使います。 庭植にした場合、オリエンタルポピーは湿度を嫌うので水捌けのよい土を選びます。特に平地や暖地では鉢植えと同様に山砂や鹿沼土を混ぜておきます。宿根草なので夏の間は地上から出ている部分は枯れますが株のある地下では生きています。

土の温度が上がらないように日陰を作り夏を越させる事ができれば株が長持ちし秋には新芽がてできます。他の植物の葉陰等が最適です。種をまいてからは日当たりがいい場所を好みますがこの時期だけは直射日光を避けること休眠させることが大事です。株を大きく育てることで大輪の花を咲かせる事ができます。

大きく育つことを想定して株と株の間は広く開けておくようにします。東北のような冷涼の地域ではほおっておいても育ちますがそうでない地域ではどんなにガーデニングに精通していても夏を越せさせられないこともあるので土地柄やその年の天気や環境を見極めながら育てていきます。

種付けや水やり、肥料について

オリエンタルポピーには朱色だけではなくサーモンピンク等がありフリルのような種類もあります。株分けでも増やせますが種からでも育てていくことができます。栄養系の品種では蒔いた種の品種と違う花が咲く事があるので同じ花を咲かせたい場合には種ではなく違う方法を用いた方が同じ花を咲かせる事ができます。

育て方ですが3月中旬~5月の春頃、9~10月の秋頃に種を巻くのがよいとされています。水捌けのよい種まき用の用土や培養土を使います。種は細かいので育苗箱や苗床に2~3粒づつ種をまき、浅く土をかぶせておくと一週間位で発芽します。発芽して二枚の葉が広がって本葉がみえはじめたころ一本に間引きしていきます。

発芽温度は15~20℃です。本葉が4~5枚になったら日当たりがよく水捌けのよい場所に植えかえます。育つと50~100cm位になるので植える時は種類や品種をみて株の間は20~30cm以上、100cmを越える品種の場合は50cm以上は開けておくようにします。庭植えにした場合、数年間はそのままで水やりはしません。乾きすぎるようであれば与えるくらいです。

鉢植えの場合は土の表面が乾けば与えます。肥料ですが肥料分が多いと根腐れをおこして株が枯れることがあります。元肥に牛ふんや油粕、腐葉土を施していれば冬を越した3月頃に葉の色が悪いようなら液体肥料や化成肥料を追肥していきましょう。気温が上昇する時期には肥料分が残らないくらいの量とタイミングであげていきます。

増やし方や害虫について

オリエンタルポピーは種からでも増やすことができます。花が終わった後に種ができます。採取した種を陰干しして乾燥させ涼しい所に保管しておきます。その他にも根伏せといって宿根草が休眠状態のときに株から根を切り取って他のポットに根付かせ増やしていきます。

発芽したら春先の暖かい時期には植え変えます。順調に育っていけば翌年花を楽しめます。オリエンタルポピーの品種の場合八重咲き等の栄養系の品種は種をまいても栄養状態によっては同じ花が咲かないことがあるので同じ花を増やしたり楽しみたい場合には根伏せが一番有効なやり方です。

また大株であれば10月から11月頃が株分けに適しています。高温多湿になると灰色カビ病にかかりやすくなるので注意が必要です。灰色カビ病はほとんどの植物に発生し糸状菌が付着した葉や茎が褐色に腐敗し、灰色のカビに覆われてしまうものです。

それ以外は大きな病気になることはありません。害虫もあまりつきませんがしいてあげるならアブラムシがついた場合、ごくまれにモザイク病になることもあります。モザイク病は葉や花弁がモザイク状に透けてしまうことからそう呼ばれており株の萎縮や葉が縮れたりします。

感染すると治療法がないウィルス病なので株ごと抜いてしまうより方法がありません。アブラムシから感染することが多いので注意が必要です。高温多湿に気を付ければ他の植物に比べ病気やむ害虫にやられにくく育てやすいといえます。

オリエンタルポピーの歴史

オリエンタルポピーは地中海沿岸からイラン等の西南アジアが原産地のケシ科ケシ属の仲間です。スイスの遺跡から種子が発見されているケシは紀元前5000年頃にはすでに栽培されていたとされています。観賞用というよりは薬草として栽培し利用されておりエジプトからギリシャへ、

ローマ帝国からヨーロッパへ伝わったとされています。日本には室町時代にインドから伝わり青森に最初に伝えられたとされ、観賞用のオリエンタルポピーは明治時代になってから日本にはいって来ました。ケシ科ケシ属の品種では麻薬成分のあるものが多く、

日本では昭和29年に制定されたあへん法によって厚生労働大臣の許可を受けずに栽培が禁止されているものが多くありますがオリエンタルポピーには麻薬成分がないので栽培が可能です。ただし日本で禁止されているハカマオニゲシ等の違法種とオリエンタルポピーを、

交配させて新しい品種を作った場合等は、オリエンタルポピーであっても違法指定されることもあります。 世界には150種類のポピーがありますが日本では花を鑑賞する園芸種は三種類でオリエンタルポピーの他にひなげし、アイスランドポピーがあります。

オリエンタルポピーの学名のPapaver orientaleの由来ですがラテン語の幼児に与える粥のpapaから来ています。催眠作用のあるケシの乳汁を粥に混ぜて食べさせ子供を寝かしつけるのに使ったとされているからです。orientaleは中近東、東方のという意味です。

オリエンタルポピーの特徴

オリエンタルポピーは通称で正式な学名はPapaver orientaleと呼ばれ和名ではオニゲシとなっています。ケシの仲間でケシ科ケシ属の多年草です。「鬼」のイメージがよくないので園芸上は英名のオリエンタルポピーと呼ばれています。

ケシ科の植物の特徴の一つとしてアルカノイドの成分が含まれていてモルヒネの麻薬成分となるものも多くあります。そのため栽培が禁止されているものも有りますがオリエンタルポピーには麻薬成分はなく栽培が禁止されてはいません。

ただオニゲシという名前であることやモルヒネではありませんがテバインという麻薬成分があるハカマオニゲシと花が似ている事から麻薬ケシと間違われてしまうことがあります。麻薬ケシと区別をつける特徴としては葉や茎が毛深い事があげられます。

麻薬ケシ葉や茎がつるんとしていたり白く粉をふいた状態で葉が茎を巻いています。オリエンタルポピーは西アジアが原産なので高温多湿に弱く日本でも暖かい地方に夏には枯れてしまう事が多い。そのため本来は宿根草だが日本では秋まきの一年草として扱われている。

高さは50cmから150cm位のものが多く開花の時期は5~6月頃になります。花は大きく10~15cmあり花びらは4~6枚なので咲くと華やかな印象になります。色は朱色で中心部が黒の斑点があるのが基本ですが橙色や白、白に赤の覆輪、サーモンピンク等があります。他にもフリルのあるものや栄養状態で八重咲きになったりするものもあります。

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