キウイフルーツの育て方

キウイフルーツの育て方

キウイフルーツは、中国にある長江中流地域の山岳地帯から揚子江流域を原産地とする植物です。1904年に中国からニュージーランドへ種子が渡った当時は、中国名のままヤンタオと呼ばれていましたが、のちに原産地に因んでチャイニーズグースベリー(Chinese gooseberry)と呼ばれるようになりました。

果樹の育て方

キウイフルーツの栽培は、庭に棚を組んで行うのが理想的です。穴あき鉢を使いたい場合は、直径30cm程度ものを雄株用と雌株用にひとつずつ用意し、支柱を立てて栽培します。関東より西の温暖地域では秋、関東より北の寒冷地では春に植えつけて栽培します。暑さ寒さに強く、病害虫の心配も比較的少ないため育て方は易しい植物ですが、風が強くあたる場所は避けて、日当たりと水はけの良い場所を選んでください。

キウイフルーツの苗木を植える2週間前には、土作りを終えておきましょう。棚の支柱近くに、直径40cm、深さ40cmの穴を3m以上の間隔をあけて2箇所掘ります。掘り出した土5、腐葉土3、赤玉土中粒2の割合で、適量の苦土石灰も混ぜ、1株あたり200gの粒状肥料を加えます。鉢植えの場合は、掘り出した土の代わりに培養土を使用しましょう。

③購入する苗木は、雄株と雌株の品種を各1本ずつ選んでください。種付けのために、果実を実らせる雌株の開花時期に合わせて雄株を選びます。植えつけるまでに、苗木の根が乾燥しないよう注意してください。

④穴または鉢に苗木を置いて、混合した土を入れます。根と土に隙間ができないように、少しずつ水を注ぎながら植えつけてください。どちらの苗も、土から60cm程度のところで2~3芽を残し、芽と芽の間で切り詰めます。棚や支柱に固定したら、根元に干し草やワラを敷いて、たっぷりの水を与えましょう。苗木が根付いてからは、土の表面が乾いた頃に水を与えますが、夏場は毎日水やりをしてください。

育て方のポイント

①つるが伸びたら、雌株の剪定を行います。元気なつるを2本残して、切り詰めてください。つるが棚や支柱に巻きつき始めたら、もう一度剪定します。元気に伸びているつるを1本だけ残して、切り詰めてください。雄株は花芽を多めに残して、雌株が果実をつける邪魔にならない程度に整えてください。

②つるが伸びてつぼみが膨らんできたら、摘雷を行います。長いつるは、葉10~12枚に3~4個のつぼみを残して摘み取ります。短いつるは、葉6~7枚に2個のつぼみを残して摘み取ります。

キウイフルーツは自然受粉する果樹ではありますが、果実を確実に収穫するために、花が咲いたら種付けを行います。雄株の花をいくつか摘んで、雌株の花にこすりつけるように種付けしてください。

④種付けを終えて花が散り実を結び始めたら、栽培している地域や成長具合にもよりますが、6~7月頃に摘果を行うのが育て方のポイントです。果実の大きさは、ピンポン玉くらいの大きさを目安にしてください。小さい果実や傷がついた果実を摘み取って、最終的には、長いつるで2~3個、短いつるで1個を残すように取り除きます。果実を多く残しすぎると、ひとつひとつの糖度が下がり、酸味が強すぎる果実になります。

⑤果実がにわとりの卵くらいの大きさに育ったら、いよいよ収穫です。栽培した果実は10~11月を目安に、皮が茶色くなったら収穫してください。霜が降りるまで放置すると、果実が黒ずんでしまいますので注意しましょう。

キウイフルーツは、収穫してもすぐに食べることができません。ビニール袋に、りんご(みかん・バナナでも良い)と一緒に入れて、追熟してください。室温で1~2週間程度置き、果実を押して弾力が出てきたら食べ頃です。りんご等がない場合は、30~60日程度置くと食べ頃になります。

病害虫の対策

①かいよう病・・・春になって芽吹く頃に発生する、細菌病の一種です。キウイフルーツの果樹の傷口から侵入し、芽のまわりから出た樹液が固まって枯れてしまいます。剪定などの管理をする際には、枝を傷つけないように注意してください。

②花腐細菌病・・・開花期に雨が多く降った場合に、発生しやすい細菌病です。つぼみがつき始める頃に雨よけシートを使ったり、枝葉が茂りすぎないようにきちんと剪定を行ったりして、日当たりと風通しを確保できるような対策を講じましょう。

③果実軟腐病・・・梅雨の時期に病原菌が果皮に入り込み、追熟の段階で発病する感染症です。きちんと剪定を行って日当たりと風通しを確保したり、梅雨前に果実の袋掛けを行ったりして防ぐことができます。また、追熟時の温度管理を15度以下で行うと、発症の可能性が低くなります。

④キウイヒメヨコバイ・・・葉の裏に寄生して、養分を吸い取る害虫です。幼虫も成虫も寄生しますので、専用の薬剤を散布してください。薬剤を使いたくない場合は、ニンニク・唐辛子・焼酎・木酢液を水で薄めて散布すると、幼虫であれば駆除できます。

⑤コガネムシ・・・幼虫は根を食し、成虫は葉や花を食す害虫です。果樹の生育を妨げますので、見つけたら専用の薬剤で駆除してください。

⑥カメムシ・・・新芽や葉の養分だけでなく、果実の汁まで吸い取る害虫です。新芽や葉に穴をあけて生育を妨げ、熟した果実を腐らせます。触れると悪臭を放つので、見つけたら専用の薬剤で駆除してください。

キウイフルーツの歴史

キウイフルーツは、中国にある長江中流地域の山岳地帯から揚子江流域を原産地とする植物です。1904年に中国からニュージーランドへ種子が渡った当時は、中国名のままヤンタオと呼ばれていましたが、のちに原産地に因んでチャイニーズグースベリー(Chinese gooseberry)と呼ばれるようになりました。

1906年にニュージーランドが成功させた品種改良をきっかけに、1934年頃には商業栽培が盛んになります。キウイフルーツという名称は、1959年アメリカのサンフランシスコへ輸出される際、ニュージーランドのターナーズアンドグローワーズ社が、ニュージーランドの国鳥キウイ(Kiwi:恐竜の末裔ともいわれる翼が退化した鳥)に因み命名しました。

現在の生息地は、温帯から亜熱帯地方まで広がっており、果実が持つさっぱりとした独特の酸味が人気を博して、世界各国で食されるフルーツとなりました。果実の年間収穫量は、イタリア・中国・ニュージーランドの順に上位を占めています。

日本では1960年代に、温州ミカン等かんきつ類の転作作物として商業栽培が始まりましたが、国内で販売されているキウイフルーツは、4月~12月に店頭に並ぶ果実の9割がニュージーランド産です。日本国産の果実収穫量は年間およそ3万トンで、10月~翌年4月にかけて販売されています。

キウイフルーツの特徴

キウイフルーツの属性は、マタタビ科マタタビ属、落葉低木・つる性植物に分類されています。果樹と果実のどちらも、「キウイ」と略して称さることも多く、日本では7種類の近縁種が自生しています。しかし、雌雄異株の果樹であるため、どちらか一方だけを栽培しても果実は実りません。

一般的に栽培されているヘイワード種は、茶色の毛状繊維で覆われた、たまご型の果実を実らせます。果実の色は、黄色・黄緑色・緑色など品種によって異なりますが、いずれも一般的なフルーツと比較すると、甘味より酸味を強く感じられるのが特徴です。果実の栄養素を見ると、ビタミンC含有量が突出しており、可食部100gあたり約93mgを摂取することができます。ビタミンE、K、カリウム、食物繊維のほか、果実には珍しく、葉酸も豊富に含まれています。

また、アクチニジンという蛋白質分解酵素の作用を活かし、肉類を柔らかくするための下処理として、果汁が使われています。逆に、蛋白質からなるゼラチンを使用する料理は、固まらなくなるため不向きです。例として、キウイゼリーを作る際には、ゼラチンではなく寒天が使用されています。

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