中国の小豆の育て方について
小豆が育てやすい中国の気候
中国は北海道同様に夏は涼しく、冬は寒いという気候が似ており、これが小豆にとって良い環境になっています。なにより、冬場が寒いことで、収穫後の一番の害虫であるアズキゾウムシが生存できないことも、一つのポイントになっています。
かといって、小豆が寒い時期に収穫されるわけではありません。他の植物同様、ある程度の気温にならないと、成長しません。中国の黒龍江省あたりで小豆を栽培することが多いのですが、この地域は冬はマイナス20℃を下回ることが珍しくない気候ということで、種を植えるのは5月に入ってからです。
中国の小豆の育て方
事前に除草剤を撒く場合もありますが、日本のように多くの種類の農薬を使用することはありません。撒くときには、場合によっては防菌剤をまぶしてから植えることもありますが、こちらもそのまま撒くことのほうが多いです。基本的に大規模な農場が多いため、種まきは基本、機械で一気に行います。もともと、日本の戦争時の軍隊の名称がそのまま残った広い農場で行います。
肥料は、化学肥料を種まきの前に撒きますが、小豆自体、豊かな栄養分の多い土地でなくとも十分に育つことから、それほど手間をかけることとは無く、育て方というよりは気候に左右される部分が多いことから、自然任せな植物といえるかもしれません。その後も状況を見ながら、必要時には農薬を撒きますが、そのまま放置しておけば育っていきます。
そして、9月になると、夏を過ぎる頃に鞘ができ始め、その中で小豆はどんどん育っていきます。そして、9月ごろになると、全体的に色は茶色になり、枯れたような状態になってきます。そこで、ようやく収穫することができます。
こちらの落花生の育て方も凄く参考になりますよー!
小豆の栽培の注意点
さらに大規模な農場経営を行っているカナダ、アメリカなどでは、この収穫のタイミングがずれないように、除草剤を撒いて、小豆を意識的に枯らせて、収穫を行うという方法もあすほどです。この土地では、他にとうもろこし、大豆、小麦、米などが栽培されており、続けて同じものを植えると育ちが悪くなる場合があります。
とうもろこしの育て方に興味がある方はこちらも見て下さい♪
そのため、小豆の場合は4年に1回しか、同じところでは植えていません。そのため、毎年収穫をしようと思えば、4箇所の畑を持っておく必要があるのです。そのため、どちらかというと、他の植物に比べて、その収穫量は前後する幅が大きくなります。
収穫量が少ないときには、その価格も高騰しがちです。それを見た農家は翌年、作付面積を増やし、価格が下がるといった、繰り返しが発生している面白い植物です。
-
-
ノアサガオの育て方
ノアサガオなどの朝顔の原産地や生息地はアメリカ大陸で、ヒマラヤやネパール、東南アジアや中国南部という説もあります。日本に...
-
-
イイギリの育て方
イイギリは日本原産の落葉高木です。昔から人々に親しまれてきた木ですが、それはイイギリという名称からもわかります。別名とし...
-
-
ひめゆずりはの育て方
この植物は被子植物で真正双子葉類となります。その中でもコア真正双子葉類にも該当します。ユキノシタ目、ユズリハ科、ユズリハ...
-
-
カガブタの育て方
この植物は、ミツガシワ科アサザ属の多年草ということで、湖沼やため池などにみられる水草ですが、原産地及び生息地はアジア、ア...
-
-
エパクリスの育て方
エパクリス属と呼ばれる花は、なんと31属もあり、種類に関しましては、400種類程度あります。原産地は主にオーストラリアに...
-
-
チューリップの栽培の仕方
チューリップはユリ科の植物で品種には早生系、早生八重、晩生系など色々な種類があり、その種類によって草丈や開花期が異なりま...
-
-
ディエラマの育て方
いろいろな名前がついている花ですが、アヤメ科になります。球根によって生育をしていく植物で、多年草として楽しむことができま...
-
-
バラ(シュラブ・ローズ)の育て方
バラの歴史はとても古く、恐竜が世界を支配していたころから始まります。さらに初めに文字として誕生したのは古代メソポタミア文...
-
-
ヤーコンの育て方
特徴としてはまずはキク類、真正キク類、キク目、キク科、キク亜科、メナモミ連、スマランサス属となっています。キクの仲間であ...
-
-
エゾエンゴサクの育て方
エゾエンゴサクとは北海道や本州の北部の日本海側の比較的湿った原野や山地に古くから生息してきたという歴史があります。生息地...




日本では、小豆の価格が高いこともあり、多くの小豆が中国から輸入されています。日本では主に北海道で栽培されており、大粒の体納言と呼ばれるものについては、丹波地方などで栽培されており、これは丹波大納言と呼ばれるブランド品として有名です。