グレコマの育て方
グレコマの育てる環境について
非常に強い植物ですから、育て方はあまり難しくはありません。雑草として自生しているくらいですから、日本の気候には適しています。ヨーロッパを原産とするものでも日本の環境に適しているものが多く、関東よりも西であれば常緑のまま越冬させることもできます。
鉢植えで育てることもできますし、地植えすることもできます。どちらの場合にも日当たりには注意が必要です。葉を楽しむのであれば日当たりはあまり気にする必要ありません。明るい日陰でも育てることができます。しかし、日の光が少ないと花の数が減少しがちです。
ですから、花を楽しみたいのなら日当たりには注しなければなりません。地植えする場合、日当たりが強すぎないかどうかを確認しておくことも必要です。夏の直射日光にああ樽とはやけを起こします。冬になると生育は弱くなりますが、常緑で育ちます。水分を好みます。
乾燥がひどくなると生育が悪くなりますし、株も弱りますから注意が必要です。地植えする場合にはそれほど気にする必要はありません。土壌としては肥沃なほうが適しています。肥沃で水分の多い土壌で育てると成長は良くなります。あまり大きく育てたくない場合には痩せた土地に育てると良いでしょう。
たとえば、室内で鉢植えするときにはあまり大きく育ってほしくない事があります。このような場合、鹿沼土や軽石などを多く配合して、痩せた土地にすることによって小ぶりのものを育てることができますし、ツルが伸びすぎるのを抑えられます。
グレコマの種付けや水やり、肥料について
植え付けに適した時期は3月から6月ごろと、10月から11月頃です。夏の暑い時期と冬の寒い時期をのぞけば、だいたいどのような時期であっても植え付けることができます。ポット苗を購入してきて植え付けるのが手っ取り早いですが、他にも茎を植え付けられる場合もあります。
グレコマは匍匐した茎から新たに根が出ることがあります。元気に育っていれば発根することが多いです。発根したものを切り分けて植え付けるのも良い方法です。どの場合にも、植え付けたばかりの時には水分が不足しますから、水切れにならないように注意しましょう。
水やりについては、乾燥させないように、かつやり過ぎないようにするのが良いです。鉢植えの場合、一般の草花と同じように、用土が乾いたらたっぷりと水を与えるようにします。用土の表面が乾いたくらいの時に水を与えると良いでしょう。年間を通して葉が落ちませんから、
水も年間を通して与える必要があります。地植えの場合には、水やりをする必要はほとんどありません。長い間に渡って雨が続かず、かつ暑い状態が続いたのであれば水やりは必要となります。植え替えをした直後なども水やりをしっかりとした方が良いです。
肥料については、それほど必要はありません。定期的に肥料を与えるのではなくて、様子を見ながら与えていくというのが良いです。肥料が切れてくると葉の色が薄くなってくることがあります。このような場合には液体肥料をやるのが良いです。
グレコマの増やし方や害虫について
生命力が強いですから増やすのは容易です。まず、株分けによって増やすことができます。数年間育てると株がかなり大きくなってきます。株が大きくなってくれば株分けによって増やすことができます。そのタイミングについてですが、株が大きくなってくると中心の部分の生育が悪くなってきます。
このような状況になれば株分に適したタイミングです。株分け以外の方法としては、発根した茎を用いるのは良い方法です。茎が伸びてくると、途中から発根することが多いです。この発根したところで切り分けてると増やしやすいです。
この際には、発根したところよりも株側で切り分ける方が育ちやすくなります。何もしなくてもツルから発根するくらいですから、さし芽をしても発根しやすいです。さし芽は一般的な植物と同じように行います。葉を残して茎を切断し、清潔な土壌に挿していくと良いです。
清潔な土壌に挿しておくとしばらくして発根します。根が出てくれば土壌に植え替えると良いです。害虫については色々なものがあります。アブラムシなどよくつきますから注意が必要です。アブラムシがつけば早めに防除します。
地植えしている場合には地面に葉が近いと言うこともあって、ダンゴムシなど色々な虫の被害に遭うことがあります。斑入りのものであれば被害に遭ってもあまり目立ちません。葉がすべてなくなるくらいにならなければ、枯れることはありません。ですから、目立たないくらいなら気にしなくて良いです。
グレコマの歴史
グレコマは世界中に色々な種類がありますが、園芸用として用いられるのはヨーロッパを原産とするものが流通しています。生息地としてはヨーロッパからアジアまで広く分布していて、最も流通しているのがヨーロッパ原産のセイヨウカキドウシと呼ばれる種です。
グレコマというのは属名ですから、実際にはいくつかの種があります。グレコマ属のカキドオシは、シソ科の植物として日本に根付いています。日本全土に分布していて、道ばたなどに自生しています。茎は匍匐し、所々から根を下ろします。そのため、広く繁殖することが多いです。
名前の由来は、隣の家から垣根を通して侵入してくることからきています。中国では漢方として用いられてきました。金銭草という名前で生薬とされて用いられていたのです。このように、薬草としての歴史もあるために、現在ではダイエット茶として用いられることもあるようです。
ただ、薬効があるかどうかよりも安全性の点で問題は指摘されているそうです。基本的には園芸用のものとして用いるものだと考えておいた方が良いでしょう。地面を這って育つために、グランドカバーとして用いられることが多いです。
グランドカバーとして用いられることが多く、そのために色々な品種が開発されています。多年生植物で、暖かい地域では常緑で育ちますから、グランドカバーとして適しています。園芸品種としていろいろなものがありますが、よく植えられているのが斑入りのものです。
グレコマの特徴
グレコマは生命力が高く、繁殖力も高いです。日陰であっても明るければ育てることができます。鉢植えによって育てることもできますが、庭植えのほうが適しています生命力の強さは他の植物よりも優れていて、たとえば暑さにも寒さにも強いという特徴があります。
寒さについては、マイナス10度まで大丈夫と言うことですから、日本の多くの地域では植えることができます。暖かい地域では冬も葉をつけたまま越します。常緑のままで越冬できますからグランドカバーとして用いるのには最適です。色は基本的に緑色ですが、
濃い緑色のものと薄い緑色のものとがあります。葉緑体がどのようになっているのかによって葉の色は変わります。また、斑入りのものもあります。葉の周りの部分が白くなっている品種も多く用いられています。斑入りのものは少し色が明るくなりますし、
ツートンカラーになってアクセントがあります。少しアクセントを楽しみたい人には適していますが、目立たせたくない場所には適していません。色々なものがありますから、シーンに応じたものを選ぶことができます。たとえば、玄関周りの小さな植え込みに少しだけ緑が欲しいと言ったときには、
斑入りではないものを選んだ方が良いでしょう。逆に、単独で鉢植えにして栽培したいときには、斑入りのあるもののほうが好まれているようです。また、葉の大きさも小さいものから大きいものまであります。観賞用としては葉の小さいものが好まれています。
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グレコマの科名は、シソ科 / 属名は、カキドオシ属(グレコマ属)となります。和名は、カキドオシ(垣通し)、その他の名前:グラウンドアイビーグレコマは世界中に色々な種類がありますが、園芸用として用いられるのはヨーロッパを原産とするものが流通しています。生息地としてはヨーロッパからアジアまで広く分布していて、最も流通しているのがヨーロッパ原産のセイヨウカキドウシと呼ばれる種です。