バーベナの育て方

バーベナの育て方

バーベナは、クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属とも)の植物の総称です。様々な種類があり、基本的には多年草、あるいは宿根草ですが、園芸用には一年草として流通しているものもあります。その原産は、主にアメリカ大陸、とりわけ中南米の温帯や熱帯を故郷としているものが多いでしょう。ユーラシア大陸の広範囲や、日本などを生息地とする種もあります。

一年草タイプの栽培・種付けや植え付け

先に述べたように、バーベナの一年草タイプは、本来は多年草のものが冬には枯れてしまうため、これを一年草として取り扱っているものであることが多いですね。繁殖(種付け)方法は、種によるものになりますが、園芸センターなどでは、苗も売られていますので、手軽なガーデニングならば、こうしたものを利用すると便利ですね。

春や秋に出回るポット苗を購入したら、すぐに植え替えます。鉢植えならば、市販の培養土などを使い、これに遅効性の肥料を混ぜ込んでやるのも良いでしょう。庭植えの場合は、水はけのよい土壌を選び、植え替えてあげます。石灰などを用い、酸性土壌を中和しておいてあげることも考えておきましょう。

肥料も必要です。化成肥料をまき、植え付け後も、液肥を時々追加してあげることで、生育が良くなります。種から始める場合は、3月下旬~4月に開始します。まず種を一晩水に漬け、種の表面を洗います。表面の発芽抑制物質を取り除くためです。しかし、市販の種なら、こうした処理がされていて、そのまま植えることができる場合もあります。

最初は育苗箱などにまいて、種が隠れるくらいの土をかぶせてあげましょう。発芽までには3週間~ひと月ほどかかります。このとき、水やりはもちろん大切ですが、バーベナは過湿を嫌いますから、土がジメジメしないよう、気を付けましょう。芽が出て、本葉が4枚ほど出てきたら、小さな鉢やポットなどに植え替えて、しっかり根が張ったら、鉢や庭に移します。

一年草タイプの栽培・種付け後の管理

庭植え栽培の場合、植え替え時にたっぷり水をやります。根がしっかり生育して定着するまでは、土の表面が乾いたら水をやりますが、その後はあまり必要ありません。基本的には自然に任せます。乾燥には比較的強く、湿気の方が苦手です。鉢植え栽培の場合、土の表面が乾いたら水をやる、というのを続けて下さい。とはいえ、これも過湿にならないことが重要です。

肥料の与え方ですが、春から秋の間、定期的に液肥などを与えてあげる必要があります。これは鉢植え・庭植えどちらにも共通していることです。しかし、夏の暑い盛りにはバーベナが弱るので、肥料は与えないようにします。頻度としては、この真夏を除いて、毎月1回から2回です。日光を好む植物ですから、鉢植えの場合は適した場所に移動させてあげることで、この日当たりを確保してあげましょう。

同時に、風通し大切です。高温多湿の日本の夏は、本来苦手であることを、常に念頭に置いておきましょう。花がら摘みも、花を長く楽しむためには欠かせません。最後の小花が咲き終わったら、花茎のつけ根から切り取ってあげましょう。バーベナは切り花でも一週間ほど楽しめますから、切り花にして花瓶に活けるのも良いでしょう。

かかりやすい病気としては、ウドンコ病があります。これは、葉や茎が白い菌糸で覆われてしまうもので、まるでうどん粉をはたいたようになるので、こう呼ばれます。窒素系の肥料を控え、風通しを良くすることで、予防になります。

もし発生した場合は、殺菌剤などを使います。アブラムシやナメクジなどが付くこともあります。特にナメクジは花を好んで食べるといわれています。見かけたら駆除してやることで、食い荒らされるのを予防しましょう。

宿根草タイプの育て方について

宿根タイプのバーベナは、一年草タイプに比べると丈夫です。よって、管理も多少ラクになります。植え付け(種付け)は、市販の苗以外だと、挿し芽によるものがメインでしょう。4月~5月に、茎の長さが2~3節(5、6cm程)になるように切り取って、一番下の葉を取り除きます。これに20分ほど水を吸い上げさせたものを、用土に植えていきます。切り口に発根促進剤を付けて植えるのも良いでしょう。

土の表面が乾かないように水やりをして、3週間ほどで発根しますので、その後ある程度の大きさまで生育したら、植え替えてあげます。庭植えではそのまま植えっぱなしにしても良いのですが、鉢植えならば、その後2~3年に一度は、植え替えをしましょう。この適期は3月~4月です。水やりは、一年草タイプと同じく、乾燥よりも過湿を嫌うというのを基本に考えて行います。

肥料については、植え付けの際に土に混ぜ込んでおく他、開花期には定期的に与えることが必要です。これも基本的には一年草タイプのものと同じように与えたり、止めたりします。強健な種類のバーベナとしては、特にバーベナ・ボナリエンシスという品種が知られています。

これは、耐寒性も結構ありますし、こぼれダネでも増える繁殖力の強さもあります。また、ある程度の多湿にも耐えますから、日本での栽培には適しているのではないでしょうか。細い茎に控えめな小花を咲かせるその姿も可憐で、他の植物の見栄えを邪魔しないという利点もあります。

バーベナの歴史

バーベナは、クマツヅラ科クマツヅラ属(バーベナ属とも)の植物の総称です。様々な種類があり、基本的には多年草、あるいは宿根草ですが、園芸用には一年草として流通しているものもあります。その原産は、主にアメリカ大陸、とりわけ中南米の温帯や熱帯を故郷としているものが多いでしょう。ユーラシア大陸の広範囲や、日本などを生息地とする種もあります。

18世紀頃から、イギリスなどヨーロッパ各地の庭園に植えられるようになりました。地面を覆うようにして生えるため、園芸用語でいうところのグランドカバーという役割を果たすことが多いものです。また、甘い芳香があるため、ハーブティーとして飲まれたり、リキュールの原料として活用されてきた経緯もあります。現在も、このバーベナを原料とした香粧品や石鹸などが作られています。

日本や中国などに自生するクマツヅラ属のものは、馬鞭草(バベンソウ)とも呼ばれ、漢方医学における生薬として利用されてきた歴史もあります。利尿、発汗、解熱、通経などの作用の他に、打撲にも効果があるとされています。

もちろん、ヨーロッパをはじめとする世界各地でも、この植物の薬効は知られており、古くはローマ帝国時代の学者ディオスコリデスも、バーベナを万能薬と位置づけています。また、キリストが磔刑になったとき、その下から生えてきて、流れ出る彼の血を止め傷を癒した、という伝説もあり、こうしたことから、「十字架の薬草」という異名もあるといいます。

バーベナの特徴

この植物は、様々な品種があることが、その特徴のひとつです。特に、本来は多年草として生育する種については、耐寒性があまりなく、冬が来たら枯れてしまうものもあり、これらは園芸市場で、一年草タイプの品種として扱われていることが多いですね。宿根草タイプのものは、耐寒性があり、丈夫な性質のものが多く、毎年開花が見られるでしょう。

バーベナの姿形は、背丈の低いものから、茎が木質化し低木の様な高さになるものなど、多様です。花の色も、白、赤、ピンク、紫などバリエーションに富み、春から秋にかけて、桜の花に似た形の花を咲かせます。

日本に自生するものは、美女桜(ビジョザクラ)という別名もあり、その姿の美しさが容易に想像できるでしょう。ハーブティーやアロマテラピーにおける活用が有名なレモンバーベナは、同じクマツヅラ科ですが、コウスイボク属の部類です。こちらは優しいレモン様の芳香や、可愛らしい白く小さな花が愛されています。

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