イワタバコの育て方
育てる環境について
イワタバコの育て方は、直射日光があたらないような場所を選ぶことが好ましいです。直射日光にあたり続けてしまうと葉焼けを起こしてしまうことがありますので注意するようにしましょう。短時間の場合でも直射日光を浴びることで葉焼けしてしまうことがありますので、
日陰で管理するようにしてあげてください。日陰は70パーセントから80パーセントくらいまで遮光してあげることがおすすめです。湿度は高い方が好みますので、風が吹き込まないような日陰を選ぶとよいでしょう。水はけの悪いような場所で栽培していると腐ってしまうことがありますので、
鹿沼土や桐生砂、赤玉土等の混合用土などを利用して水はけよく植え付けすることがおすすめされています。鉢植えで育てていく場合には、地面に人工芝などを敷いて水まきをすることもあります。葉の部分が黄色っぽく変色してきたと感じた場合は、日射しが強いことが考えられますので、
管理する場所を移動してあげてください。湿度を好むイワタバコを庭植えして育てていく場合には、ウェットウォールと呼ばれている湿った岸壁を模したものを築いてあげることもおすすめです。庭の日陰に水が流れるような環境があれば効果的です。
同じスペースに育てるのに適しているのはシダなど湿気を好む植物がよいでしょう。開花し終わった花はかびやすいですので、放置したままにせずに取り除いてあげてください。花後の花茎も花が終わったら切り捨ててしまいます。
種付けや水やり、肥料について
イワタバコは乾いてしまわないように、常に湿気があるような状態を保つようにするのが好ましいです。葉が生育している時期には、水を好みますので乾かしてしまわないようにする必要があります。鉢底を浅い水につけて腰水にしておいたり、底面給水にすることもおすすめされています。
石づきのものは水盤にのせて水を張っておくようにしましょう。植え付けをする場合は、1年おきにおこなうことが適しています。タイミングとしては、芽が動き出す前の休眠期に入っている2月から3月頃におこなうようにしてください。使用する用土は、
鉢植えで育てていく場合は赤玉土小粒や軽石小粒、硬質鹿沼土小粒などを混ぜ合わせたものがよいでしょう。山ゴケやヤシ殻チップなどの細かいものを3割ほど混ぜてあげると効果的です。乾燥が気になると感じた場合は、使用している軽石などを減らしてあげるようにしてください。
肥料を与えるばあいは、植え付けをする際に元肥としてリン酸とカリウムが多めの緩効性化成肥料などを施します。3月から9月にかけて月2、3回草花用の液体肥料を1500から2000倍に薄めて施します。液体肥料は、3月から5月頃にチッ素主体のものを施し、
6月以降はリン酸とカリウム主体のものを利用するとよいでしょう。夏場に与える場合には、3000倍くらいにまで薄めることがおすすめです。イワタバコを盆栽として栽培していくという場合は、ケト土をよく練ったものなどを施します。
増やし方や害虫について
イワタバコの増やし方には、株分けと葉ざしによる方法が用いられています。株分けをする場合には根茎部分を切り取って分けていくことができます。切り口部分に防腐剤などを塗っておくと効果的でおすすめされています。株分けは植え替えをおこなうタイミングでおこなうようにしてください。
葉ざしをするのに適しているシーズンは、5月中旬から6月頃で、葉を切って清潔な用土に挿していきます。用土には、鹿沼土や赤玉土の細かいもの、水ゴケや市販されている専用の用土などを用いていきましょう。切り取りをする場合は、カミソリやカッターなどを、
使用して小さい葉はそのままにしておき、大きい葉は横に2分割していきます。葉さしをし終わったら浅めに腰水をして、透明なビニール袋をかけておくことで乾燥してしまうのを防ぐことができます。葉さしをしたらおよそ1ヶ月ほどで発根、
発芽しますので翌年の2月から3月頃に鉢上げをしていくようにしましょう。イワタバコは病気が発生することがほとんどないとされています。注意したい害虫には、花や蕾をナメクジなどが食害するケースがありますので注意してあげてください。その他にはカイガラムシやハダニなどが、
発生することがあります。ハダニは気温が高くなって空気が乾燥してくるような場合に発生します。葉裏につくと吸汁してしまいますので、放置したままにしていると株を弱らせることがあります。専用の殺虫剤を使用したり、こすり落として駆除しましょう。
イワタバコの歴史
イワタバコはイワタバコ科の多年草で、花が美しいことから山草として栽培されることもあります。イワタバコ科は、双子葉植物の科の1つで世界の熱帯から亜熱帯地域が原産となっています。一部は温帯域にかけておよそ150属から160属ほど、2000種類から3200種類ほどが属する大きな科として知られています。
イワタバコのような双子葉植物綱は、2枚の初期葉か子葉をもつ植物のことを言います。若葉は食用として利用することができることから、別名でイワヂシャ岩萵苣とも呼ばれることがあります。日本国内では、主に本州以南の日当たりの悪い湿った岩や崖生息地が生息地で台湾などにも分布しています。
イワタバコは、北条時宗の夫人覚山尼が建立し明治時代頃まで尼寺だった北鎌倉の東慶寺境内の崖などにも生息しています。イワタバコは、タバコに似たような葉を持っていることから岩煙草と名付けられました。茎の部分に毛がたくさん生えているようなものは毛岩煙草と呼ばれています。
観賞用としても人気がありますので日本国内の園芸ショップなどでも販売されています。栽培用の品種には花の色がピンクやホワイトなどのものが普及しています。学名の Conandronコナンドロンは、ギリシャ語でconosは円錐形のという意味がありandrosは、おしべという意味があり語源となっています。このような名前が付けられたのは、おしべが集まって円錐形の形になっているためです。
イワタバコの特徴
イワタバコは地下に塊状の根茎があり、長さはおよそ5センチメートルから20センチメートルほどの葉を数枚出して垂らします。葉は楕円形で柔らかくて光沢があり、少し水っぽいのが特徴です。根生して垂れ下がって生えている葉の先端の方は、尖っていて葉のつけ根の部分は翼のある柄となります。
葉身は、長さがおよそ6センチメートルから15センチメートルほどで、50センチメートルにまで成長するものも存在しています。縁部分には不ぞろいな鋸歯が見られます。 8月頃になると高さがおよそ10センチメートルから20センチメートルくらいの花茎を出して星形で、
花径およそ2センチメートル前後の紫色の花をつけます。花冠は径およそ1センチメートルから1.5センチメートルほどで、5裂して筒部は短く裂片の先は反り返しています。中央部分に雌しべがあり、回りには黄褐色の雄しべが5本あります。雄ずいは5個あり、
花冠の基部に着き花糸は短くて葯は直立しています。冬になると、葉のつけ根に根茎と来年の葉が塊状になったものを残して枯れてしまいます。花が終わった後にできる実は、披針形のさく果で熟すると下部が裂けて種子が散布されるという特徴があります。
イワタバコの大部分は草本ですが、まれに低木やつる性、樹上着生植物となるものなどがあるとされています。着生植物というのは、空中に立上がった植物や岩石の表面などに固着して生活している植物の総称のことを言います。
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